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キャリコン上司 VS ChatGPT!人材サービス会社でコーディネーターとして働く私がChatGPTに本気でキャリア相談してみた

こんにちは。外資系人材サービス会社、ランスタッドでコーディネーターとして働く早川と申します。

突然ですが私の働く会社では、3ヶ月に一度、直属の上司と今後のキャリアや方向性などを建設的かつ率直に話し合う、『グレートカンバセーション』、通称『グレカン』と言う個人面談イベントがあります。

グレートカンバセーションは、長期的な視野で上司との対話をすること。Weeklyのビジネスの進捗確認を主とする1on1とは異なり、長期的なビジネスゴール(事業部に関連した目標)とパーソナルゴール(キャリアや能力開発領域)について各Quarterで話し合うことである。

外資系OLミランダさん『たまには波待ちジョニー(目標設定の話)』より引用

キャリアの目標を立て、1人1つ用意された専用のスプレッドシートに進捗を入力したものを使用するため、作業としては正直めんどうだな、と思うことも。
しかし私の上司はキャリアコンサルタントの資格を持っていることもあって、積極的にキャリア相談に乗ってくれます。
しかも週5日、1日8時間、一緒に仕事をしているので、私のキャラクターや特性も把握してくれていて、今回もかなり充実したグレカンでした。

そんなグレカン終了後の休憩時間。
何気なく開いたnoteで、ふとこんなテーマが目に止まりました。
#AIとやってみた 」(←現在は終了してしまいました)
これはAIとグレカンをやってみるしかない・・・!
キャリアコンサルタントの資格を持つ人間上司とのグレカンの後、会ったこともない(?)ChatGPTとグレカン延長戦、いや、キャリコン上司 VS ChatGPTと言うべきでしょうか!


キャリアコンサルタントの資格を持つ人間上司からのアドバイス

現在の職種のまま昇格を目指す

私の働く支店では、大きく分けて2つの職種が存在します。
・内勤で主に派遣登録や仕事紹介を行うコーディネーター
・主に営業や働く皆さんのサポートを行うコンサルタント

私はコーディネーターとして勤務しており、一般的に下記のように昇格していきます。

①コーディネーター
②シニアコーディネーター
③プリンシパルコーディネーター
④リクルーティングマネージャー

しかし私の所属するエリアにはプリンシパル以上の階級がほとんどいないため、ロールモデルがありません。

一方コンサルタントは下記ように昇格していきます。

①コンサルタント
②シニアコンサルタント
③プリンシパルコンサルタント
④課長
⑤支店長
⑥エリア長(エリアマネージャー)

上記の通り、コーディネーターよりも多くの階級があり、当然支店長は支店ごとに存在するためロールモデルも多くあります。

つまり、コンサルタントにキャリアチェンジした方が選択肢も多く、目指すための方向性も明確になるため、一時期はキャリアチェンジも勧められましたが、私はあくまでコーディネーターという職種にやりがいを感じているため、その選択肢は自分の中にありません。

そのため私は現在のコーディネーターという職種のまま、リーダーポジションへの昇格を目指す方向性が定まりました。

もし社内転職(異動)するとしたら?

現在のコーディネーターという職種にはやりがいを感じ、同時に楽しさも感じています。
また「異動命令が出たら退職します!」と公言しているほど、所属支店と担当しているエリアを愛しています(笑)。
一方で心のどこかでずっと「何か新しいことに挑戦したい」という気持ちを持ち続けてしまうのが私の性格。
もちろん今の職種のままでも、これまで通りプロジェクトに参加してみたり、研修を企画してみたり、資格取得のために勉強をしたりと、新しいことに挑戦する機会を得ることは出来ます。

しかしせっかくのグレカンという機会を利用し、勇気を出して上司に相談してみました。
「今すぐではないんです。でももし、今後私が他の部署や事業部に異動を希望する時が来たとしたら、どんな仕事が合っていると思いますか?今すぐじゃないです。」

従業員数が約2500人のランスタッドには、部署や事業部も様々。
働く皆さんの給与や社会保険などを管理する間接部門や、法律に関わる部署や、全国の求人を紹介するセンターなど、私もまだまだ知らない業務があります。

社歴も長く、全国の様々なエリアや事業部に転勤してきた経緯のある上司からは、こんなキャリアアドバイスをもらいました。

・支店のInstagramやnote、LINEの使用などで関わりのあるマーケティング
・採用や研修、トレーニングに携わる人事
・派遣スタッフさんからのお悩み相談や、今年取得した資格を活かせるカウンセラー

具体的な部署や職種を提示されると恐れ多いと感じるものの、どれも興味深いお仕事です。

ChatGPTに聞いてみた「私に合う仕事は?」

普段の業務でも使用することのあるChatGPT。
プロンプトをしっかり入力してあげると、適格な回答を得られる場面もありますが、最初はとりあえず、私の基本情報のみをお伝えしてみることに。

まずは基本情報を提示。

ChatGPTさんからの回答はこちら↓

>ChatGPT
提供していただいた情報を元にすると、あなたに向いている可能性のある仕事の例をいくつか挙げることができます。

1.人材関連の仕事(リクルーター、採用コーディネーター)
人材サービス会社でのコーディネーターの経験を生かして、人材関連の仕事にキャリアを進めることができます。採用プロセスの管理や選考、人材育成など、自身の経験を活かせる仕事です。

2.オフィス管理・事務系のリーダーシップポジション:
経理や医療事務、コーディネーターの経験を生かして、オフィス管理や事務系のリーダーシップポジションにチャレンジすることもできます。チームをまとめる、プロセスを改善するなどの業務が含まれます。

3.教育・トレーニング関連の仕事
コミュニケーションや指導力を生かして、教育・トレーニング関連の仕事も検討できます。社内トレーナー、教育コーディネーター、教育機関でのサポート役などが該当します。

4.プロジェクトマネジメント:
組織内でのプロジェクトマネジメントに挑戦することも可能です。プロジェクトの進行管理、スケジュール調整、チームリーダーとしての役割を担う仕事が含まれます。

結構ちゃんと、それっぽく答えてくれていることに感動を覚えつつ、更に情報を追加してみる↓

資格情報を追加してみる。

資格情報を追加した後のChatGPTさんの回答はこちら↓

>ChatGPT
追加の情報、特にメンタル心理カウンセラーと上級心理カウンセラーの資格情報は、あなたのスキルや興味に新たな視点を与えます。これらの資格を持っている場合、以下のような仕事が適している可能性があります:

1.カウンセラーまたはセラピスト
心理カウンセラーとして、個人やグループに対するカウンセリングやセラピーを提供する仕事です。心の健康やメンタルウェルビーイングに関する支援を行います。臨床心理学、カウンセリングセラピー、心理療法の領域で活躍できるかもしれません。

2.メンタルヘルス支援職:
医療施設や福祉機関で、メンタルヘルスのサポートやプログラムの管理、カウンセリングの提供などを行う仕事が該当します。社会福祉士やケースワーカーとして、メンタルヘルス患者やその家族の支援を行うことも考えられます。

3.トレーニングや教育分野
心理カウンセラーとしてのスキルを活かして、教育機関でのトレーニングや教育プログラムの支援、カウンセリング技術の指導など、教育分野での仕事も考えられます。

4.健康関連の業界:
薬局や医療機関での心理的なサポートや相談業務を担当する仕事も適しています。医療事務やカウンセリングを組み合わせた業務が考えられます。

急に分野が偏り始めた!

ほしい回答を引き出すためにChatGPTを誘導尋問

ChatGPT、すごくないですか?
たった数行の情報提供で、キャリアコンサルタントの資格を持ち1日8時間一緒にいる上司からの提案をほぼ網羅したアドバイスをくれました。
まさかこんな結果になるとは・・・驚きです。

キャリコン上司とChatGPT、結果的にどちらが優れていたかと言うと・・・
個人的にはやはり上司でした!
他部署や他事業部の関わりを普段から見てくれている上司に、話し始めて数秒のChatGPTは敵いませんでした。

ちなみにその後、半ば無理やりChatGPTさんから「マーケティング」の単語を引き出そうと思い、更に情報を追加。

半ば無理やり感は否めない(笑)

するとこんな回答が↓

>ChatGPT
追加の情報から、以下のような仕事や職種が考えられます:

1.デジタルマーケティングスペシャリスト: SNSやオンラインプラットフォームを活用して会社の認知度やイメージ向上に貢献した経験があるため、デジタルマーケティングの領域でのキャリアが適しているかもしれません。広告配信、コンテンツ制作、SNS戦略の策定などが含まれます。

2.コンテンツクリエイター/ライター: noteやInstagramでの執筆経験を活かして、コンテンツ制作やライティングに関わる仕事が考えられます。企業やブランドのストーリーテリングやコンテンツ戦略を担当するポジションです。

3.デジタルコミュニケーションマネージャー: SNSを活用して企業のイメージアップに貢献した経験を活かし、企業のデジタルコミュニケーション戦略を立案・実行する役割が適しているかもしれません。オンラインプレゼンスの強化や顧客との対話促進に焦点を当てます。

4.デジタル広告スペシャリスト: LINEでの広告配信経験を活かし、デジタル広告戦略やパフォーマンスマーケティングに携わる仕事が考えられます。広告キャンペーンの企画・運用や効果測定を担当する役割です。

あれ?もしかしてこれ、ある程度誘導尋問が出来るんじゃないだろうか?
そう感じた私は、続いて私の職歴とは全く関係のない『英文事務』を引き出そうと誘導尋問を開始。


誘導尋問を開始!

ChatGPTさんからは、こんな回答が↓

>ChatGPT
追加された情報を考慮すると、英語力を活かせる仕事や国際的な環境で働くことに適している職種が考えられます。以下はその例です:

1.グローバルアカウントマネージャー: 外資系企業の顧客との関係を管理し、国際的な営業活動を支援する仕事が考えられます。英語を使用した顧客対応や取引の推進、国際展開に貢献するポジションです。

2.グローバルプロジェクトコーディネーター: 複数の国や地域にまたがるプロジェクトの調整やコーディネートを担当する仕事が適しています。国際チームとの調整や英語を使ったコミュニケーションが求められます。

3.グローバルマーケティングアシスタント: 外国市場向けのマーケティング戦略を支援し、英語でのコミュニケーションや広告戦略の立案に関わる仕事が考えられます。国際市場でのニーズ分析や競合調査が求められるかもしれません。

4.インターナショナルカスタマーサポートスペシャリスト: 外国の顧客とのサポートやコミュニケーションを担当する仕事が考えられます。英語を使用した問い合わせ対応や解決策の提供が主な業務となります。

えええ!?急にすごいハードル上げるね!?

やはり私を知り尽くしている上司の方が圧倒的に現実的な提案をしてくれています。
と言うことで、勝者はキャリコン上司!!
仮に「もっと英語を使いたい」と上司に相談しても、こんなに斜め上からの回答は、絶対に来ないでしょう(笑)

まとめ

近年では、派遣登録をAIが行う『AI面談』、募集中の求人と求職者をAIが結びつける『AIマッチング』、AIが書いた履歴書や職務経歴書を提出する求職者が増えるなど、人材業界や転職においてもAIの活用が盛んになりつつあります。
そんな時代ですが、ランスタッドでは『Tech. & Touch (テック&タッチ)』という名称で、テクノロジーを活用しながらも、人間にしか成しえない接点的(タッチ)の部分を重要視しています。
今回試みたChatGPTを活用したキャリア相談を通じて、AIが人間に勝てない部分を痛感しました。

普段はコーディネーターとして求職者の皆さんの転職に関するお悩みや、キャリアの相談を受ける立場として、私もAIに負けていられません!
これからも『Tech. & Touch (テック&タッチ)』の“Touch (タッチ)=人間にしか成しえない接点的部分”を養いながら、皆さまに寄り添っていきたいと思います。

またお会いしましょう!


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