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思い出の味を探し求めて10年、ようやくたどり着いた『私的最強のみかん』

皆さん、みかんはお好きですか?

こんにちは、果物が大好きな早川です(初耳)。
年中何かしらの果物を追い求めて奔走している私ですが、今回は果物の中でも大好きで、今まさに旬を迎えている『みかん』に焦点を当てて行きたいと思います。

友人宅でみかん収穫のお手伝い

私の思い描く理想のみかん

私の中で過去一番おいしかったみかん。
それは、小学生の頃、冬休みに祖母の家で食べた、自家栽培のみかんでした。

祖母の家の敷地内、一番端っこに生えているみかんの木。
高さは2m程度で、そんなに大きな木ではありません。
高速道路のほぼ真下に位置しているため、排気ガスの影響で皮は黒く薄汚れ、正直見た目はおいしくなさそう
皮は紙のような薄さで、剥いているとポロポロちぎれてしまい、剥きにくい。
何か肥料をあげているわけでもなく、勝手にすくすく育っていったみかんでした。

そんな全っ然おいしくなさそうなみかんですが、丁寧に皮を剥いて口へ運ぶと印象は一変。
弾けるようなみずみずしさに、驚くような甘さ、柑橘系特有の酸味のある香り。
どのくらい甘いかと言うと、完熟したシャインマスカットよりもさらに甘いくらい。
糖度で表すと14度くらい?(←体感です)

この『おばあちゃんのみかん』に出会って以来、それを超えられるみかんに出会っていませ

毎年指先を黄色くしながらの捜索活動

冬が来るごとにみかんを捜索し続けました。

理想である『おばあちゃんのみかん』に近いみかんを探して、スーパーを駆け回ります。
毎年色々なスーパーや直売所へ行って、産地、時期、品種を試す日々。
「このみかんがおいしい」と聞いては駆けつけました。

基本的にみかんは、10個前後が袋やネットに入って売られているため、一度にたくさん買えず、頑張っても週に1袋くらいが限度。
在庫がなくなりそうになったら別のみかんを買いに行き、食べ終わる頃にはまた次のを購入。
冬の期間は常にみかんが家にある状態です。
毎年指先は黄色くなりますが、ビタミンCをしっかり摂取しているおかげか、ほとんど風邪を引かなくなりました(笑)


運命の出会い、それは幼馴染の家で

あるお正月休みの日の事。
車で30分の距離に住んでいる幼馴染の家に、子供たちへのお年玉を持って遊びに行った時、突然運命の出会いを果たします。

「ねぇねぇ、みかん剥いて?」
私のところにみかんを持ってすり寄ってくる5歳の男の子。可愛すぎる。。
絶対自分で剥けるでしょ、と思いながら、可愛さのあまり甘やかしてしまう私。
剥き終えたみかんのスジまでキレイに取り手渡すと、お礼にと一粒わけてくれました。
お礼を言ってみかんを口に入れた直後。
「このみかん、どこの!?」
勢い良く立ち上がり、キッチンの掃除をしていた幼馴染へ駆け寄りました。
そのみかんの弾けるようなみずみずしさ、驚くような甘さ、柑橘系特有の酸味のある香り。
『おばあちゃんのみかん』には少し甘味が劣るものの、それと酷似していたのです。

「目の前のスーパーで買ったやつだよ。何個か持って帰る?」
「いや!箱で買って帰る!」
「年末に買ったから、今売ってるかな~?」
子供たちにお年玉を持ってきたその日は1月4日。
年末年始はスーパーもお休みなので、その日に購入できる可能性は高くありませんでした。
「スーパー、すぐ目の前だから、見てくれば?」

家から道路を渡ってすぐ目の前、徒歩1分の距離をダッシュ。
青果コーナーへ走るも、残念ながら在庫は無し・・・。
結局、幼馴染から段ボールに入っていた小さな説明書と3個のみかんをもらい、その日は泣く泣く家へ帰ったのでした。

改めて調べると、出荷の時期が限られており、年末までしか出回らない品種のようです。
その年は結局出会うことができず、幼馴染からもらったみかんの説明書を大切に保管し、次の年に備える事しか出来ませんでした。

恋に障害はつきもの

翌年、2016年の12月。
丸1年、大好きな恋人に会うことができない、そんな感覚に似ていました。
12月に入り、幼馴染の家の前にあるスーパーに電話で在庫確認を行ったところ
「今年は入ってきてないんですよねー」
「普段は今頃、入荷されてるんですか?」
「そうですね、今年は不作のようで・・・」
なんということでしょう。
気配は感じるのにどこにもいないような、近くにいるようで遠くにいるような、なんとももどかしい感覚。

どうしても諦めきれない私は、近隣のスーパーや直売所に片っ端から電話しました。
電話を始めて、10件目

「ありますよ!」
「本当ですか、何箱ありますか?取り置きできますか!?」
「まだ5~6箱あるので大丈夫だと思いますよ。」
「スグ行きます・・・!」

車で10分の距離でしたが、気持ちがはやり、信号待ちの時間がなんと長く感じたことか・・・。

ようやくお店にたどり着き、目的の段ボールを目にした時、一人で飛び上がってすぐに駆け寄りました。

会いたかった・・・1年間、ずっと会いたかった・・・!!!

10年探し続けたお気に入りのみかん

ここまで読んでくださったみかん好きの皆さま、そろそろこのみかんが気になって来ませんか?
それではご紹介します。
私が10年探し続け、そののち恋焦がれて1年間待ち続けた、早川のお気に入りみかんがこちら!!


ん?え??

はい、そうです。真穴みかん、有名ですよね!
その真穴みかんの中でも、一味違うのです。
目印はこの紫色の箱!!

白や緑の箱で売っているものとは別物です!

サイズは小さければ小さいほど甘く、オススメです!
私的にはSサイズ以下を強くオススメします!
青果コーナーのバイヤーさん曰く、小さいほど味が濃縮され、大きいほどぼやけてしまうのだとか。

こちらは最近購入した早生みかんなので参考ですが、5キロ入りの箱でお値段はこれくらい↓↓


税込みで5,000円ちょい!

みかんにしては少々お値段がお高めですが、やっぱり高いだけのことはあって、何度か浮気を試みましたが、すぐに元の鞘に収まっています。

もうあなた無しで冬を迎えられないの・・・。

2023年は猛暑の影響で『今年のみかんは例年より甘い』と言われていましたが、残念ながらひなの里の真穴みかんは不作年だったようです。。。
もちろん昨年(2023年)もスーパーや直売所へ行くたびにこの紫色の箱を探しましたが発見できず、いつも良くしてくれているバイヤーさんに無理を言って注文をお願いしました。

ここまで読んでいただいて、食べてみたくなっちゃったみかん好きの皆さん、ごめんなさい!!
是非私と同じ気持ちで1年間、恋焦がれながら待ってみてください。
きっと約1年後、2024年の冬には、一年分の期待が凝縮されたみかんに出会えると思います☆


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