The Murazakai Trail Totsukawa (YTT ケンちゃん)

筆者の故郷、日本一大きな村、奈良県吉野郡十津川村の境界を繋げる計画を実行中です。 全て…

The Murazakai Trail Totsukawa (YTT ケンちゃん)

筆者の故郷、日本一大きな村、奈良県吉野郡十津川村の境界を繋げる計画を実行中です。 全て繋げると100マイル以上(約180Km)のロングトレイル。協力者の助けを受けながら、秘境のトレイルを完成させたい!その過程や勉強した事を残す場所です。 是非応援をお願いします。

マガジン

  • 村を一周するルート探索実施のまとめ

    日本一広い十津川村の長い村境を探索し、一周のルートを作っています。こちらのマガジンでは実際に探索に出かけた記事をまとめています。 ルートの状態や実際に歩いた軌跡が確認出来ます。 探索の都度更新しますのでフォロー頂ければ幸いです

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ep1 村境(Murazakai)を繋げようと思った経緯

大和一周トレイル(大和 Traditional Trail)  そもそもダイエットで始めた山登り。登りは呼吸が早まり苦しく汗だく。そんな中、時々見かけた山を駈ける人達。正直ちょっと変な人達だと思っていました。  ある日、奈良県と大阪府の間に横たわるダイヤモンドトレイルを二上山から葛城山に向かって歩いていた時、1人のトレイルランナーと話す機会がありました。涼しい顔をして岩橋山を登ってきた彼はその先20キロがゴールだと言う。  丁度その頃、ダイエットも成功しつつあった自分は

    • ep57 挑戦者現る!

      ハンモック泊でロングトレイル  昨日より村境トレイル南部を歩いているメンバー(Yosemite のトヨさん)が居ます。十津川温泉、昴の郷を出発して果無山脈縦走路から千丈山を経て、これから西部の村境を北上します。ゴールは特に定めずロングトレイルを実施中です。  未だ山泊をしながら村境を辿る人は居らず、今回初めての試みとなります。興味深い事にハンモックで睡眠を取りながら進むという事です。  最近のキャンプブームでハンモック泊をしている動画などを見た事はありますが、軽量で、山

      • ep56 榎谷の悲劇⑤ (石碑を求めて)

        結局辿り着けなかった場所  ゴールデンウィーク後半の2024年5月4日。次の日は村境探索(河俣から牛廻山)への山行が控えていましたが、暖かく晴天でした。これは谷水に少々浸かっても大丈夫だろう!そう思ってep35で書き記した締め括りを行うべく、十津川入り際、山天集落から榎谷を進みました。 結果は途中退散。 堰堤を越える事がどうしても出来ず、無理は禁物なので引き返して来ました。一人だったらもう少し進んだかも知れませんが、今回は相棒が一緒だったので諦めました。この日の記録を書き

        • ep55 挑戦者は現れるのか?

          ルートはGPSを活用   Murazakaiを繋ぎながら、ほぼコース設定は見えて来ました。協力者のお陰で楽しくルート繋ぎが出来、完成に近付くと少々寂しい感じもします。    今までコース上にマーキングなどは一切設置しておりません。最初はマーキングを行なってコースを分かり易い様にしようとも考えましたが、現在はGPSのナビもある訳で、いつまでも自然がありのままで残る様、RAW(生)のコース作りを行なっています。山は所有者も居ますので。。。 ルート踏破に当たって  先日、2分

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        ep1 村境(Murazakai)を繋げようと思った経緯

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        • 村を一周するルート探索実施のまとめ
          14本

        記事

          ep54 村境ルート探索#9 (河俣集落跡−大峠山-牛廻山-大井谷その②)

          いざ大峠山へ  大峠から大峠山へのルートは開けた日当たりの良い場所を登ります。ここは伐採跡なのか、ブッシュを掻き分けながら進みます。こう言う場所はイバラもあちこちにあるので、時々足を止めさせられます。ここまで薮に苦労したので、流石にここが薮道の最終であろう。との事で『薮太郎の坂』としておきます。  急な登りですが、距離はさほどありません。時々後ろを振り返ると安堵山周辺の果無山脈が良く見えます。  登り切った場所が大峠山かと思いきや、少々尾根を並行移動します。踏み跡も多く

          ep54 村境ルート探索#9 (河俣集落跡−大峠山-牛廻山-大井谷その②)

          ep53 村境ルート探索#9 (河俣集落跡−大峠山-牛廻山-大井谷その①)

          前半は情報ゼロの山域  2024年5月5日、十津川村南西端の集落跡をスタート地点として探索を始めました。ここの集落は河俣(こうまた)と言います。ここから北上して迫西川村境にどっかりと座る大峠山と牛廻山(うしまわし)を目指し、車をデポした大井谷を目指します。  この山域はネット上で歩いた人が居る情報が、大峠山周辺以外は全く見当たらず、村境トレイルの中でも不明箇所として重視していました。筆者は1人で行く勇気も無く、知り合いに声をかけ、いつ行こうか計画を立てていました。  当

          ep53 村境ルート探索#9 (河俣集落跡−大峠山-牛廻山-大井谷その①)

          ep52 村境ルートを南北に分ける構想②(The Murazakai South)

          前回に続き、村境を2分割したルートのご紹介です。今回は、玉置神社を起点とし、ゴールを護摩壇山とする、南東部をメインにしたルートとなります。 南コースの想定  北コースと比較してこちらのルートが少々短くなります。ただ、総距離66km 累積標高5000mは侮れません。そして水場が殆ど無いという難点があります。まずは前半から確認してみましょう。  玉置神社を出発後はしばらく大峯奥駈道を南下します。奥駈道沿いに置かれる看板には、本宮大社までの道のり標高と共に図示されていて、玉置

          ep52 村境ルートを南北に分ける構想②(The Murazakai South)

          ep51 村境ルートを南北に分ける構想①(The Murazakai North)

           先日山行きの帰路でメンバーと話していたのですが、村境のコースは一気に踏破するとなるとルート不明瞭な上、補給地点もほぼ無く、土地勘が無ければ危険な山行が想定されます。ロードの箇所はほぼ横切る程度でサポートも困難であるのが正直なところです。  無理をせず、踏み跡の濃い既存のトレイルを利用するのが安全であり、ステージレースの様に分割するルートを提供するなど、挑戦される方の間口を広げるのも一つの方法であると感じました。  今回我々が行なっているルート探索は、どれも日帰りのコース

          ep51 村境ルートを南北に分ける構想①(The Murazakai North)

          ep50 村境ルート探索#8 (竹筒周辺のルート設定その②)

           こちらの記録も今回で50回を数えます。書き出すとネタが泉の如く溢れて来るので、出来る限り続けたいと思います。ご興味を持っていただいた読者の方々が楽しんで頂けると幸いです。と言うより自分が1番楽しんでいますので、どうぞお付き合い下さい。  前回は竹筒の葛山集落を出発し、玉置神社、一ノ鳥居までを書き記しました。ここに至るまでも初めての場所と素晴らしい道に満足出来ましたが、ここからは地図上の破線の無い村境を辿ります。  先日、百夜月へのルートを探索した際は深いシダ植物の薮に悩

          ep50 村境ルート探索#8 (竹筒周辺のルート設定その②)

          ep49 村境ルート探索#8 (竹筒周辺のルート設定 その①)

          2024年3月31日  先週水曜日は竹筒の対岸にある村境の探索を行いました。ほんの1週間ちょっと前でしたが、十津川村の山間部は吹雪になり、国道168号線、天辻峠は雪が積もり運転に気を使いました。    今回は十津川村最南端であり、奈良県最南端の地でもある竹筒周辺を探索しました。天気は快晴。少々黄砂により霞かかっていましたが、気温が一気に高くなるとの予報でしたので、水分を多めに担ぎ出立しました。  訪れた場所はこちら↓  メンバーは筆者含め3名、スケジュールを合わせて来村

          ep49 村境ルート探索#8 (竹筒周辺のルート設定 その①)

          ep48 2024/3/31村境探索予定

          雨続きだった3月  近頃は菜種梅雨でしょうか、長雨や春の嵐がが続きました。先日の祝日も日曜日も結局雨に降られる始末。3月末に予定していた竹筒の予定は快晴となっています。少々暑くなるかも知れません。 ルートについて  今回予定しているルートは、竹筒をぐるり1周廻る予定です。  先日桃夜月に行って思った事は、植林地帯はほぼ深い薮に覆われているのではないかということです。十津川村でも、竹筒周辺は十津川村の南東部です。1年を通して安定した気候に恵まれる場所です。冬に雪が積もる事は

          ep47 道中に出会う石像、石碑

          先日訪れた百夜月の紅梅寺跡の石垣沿いにあった庚申像をまじまじと眺めていて、色々気になりー少し勉強してみました。  村境の探索には各所で古い石像や石碑に出会う事があります。いつの時代のものだろうか?と思いながら詳しく見る事も無く通り過ぎていましたが、最近になって年代や意味を知りたく、注目する様になりました。  庚申さんの事は地元のお祭りから、怖い顔した神様に、何やら安全祈願でも行っているのだろう、と幼少期から何となく理解していました。  それよりも地元では【お祭り=餅ま

          ep46 村境ルート探索#7 (北山川を越える村境 その②)

          前回記事はこちら⇨ep45村境ルート探索  初めに、今回進んだルートにメモ書きした物を作ってみました。日帰りで楽しめるルートです。全体図に続いて3分割で拡大しています。  百夜月を後にし、本来の目的であった村境探索を続けます。元来た村境尾根道に戻るのは、地図をチェックして紅梅寺跡の裏にある杉山を登りました。根が張って地面がしっかりしていたので、斜度はあるものの登りやすい場所でした。  村境に復帰して戻りの道は少々登り基調となります。山道とは行きと帰りでは風景が変わるもの

          ep46 村境ルート探索#7 (北山川を越える村境 その②)

          ep45 村境ルート探索#7 (北山川を越える村境 その①)

           2024年3月20日(水曜日) 祝日。天気予報は春の嵐で大荒れになる予報でしたが、南方で標高低い場所は夕方以降に雨、雪予報でした。  元々山に行く予定を立てていたので、どうしようか迷っていたのですが、山友のジュンテンさんから「雨大丈夫そうだし、明日十津川村に行きます?」との連絡で山行き決定となりました。  今回の目的地は村境ルートの中でも番外編となります。ここの村境は、辺境中の辺境で、なぜそこに村境を作った?と思う程辺鄙な場所なのです。何故なら十津川村竹筒の対岸にある村

          ep45 村境ルート探索#7 (北山川を越える村境 その①)

          ep44 村境ルート探索予定

           案外雪の少なかった冬季を越え、これから本格的な春を迎えます。と言っても大峰山系は5月でも寒いですが。。。  ただ、2月に笠捨山周辺に全く雪が残っていなかったのは、やはり昨今の異常気象と騒がれている証でしょうか。夏が怖いです。  村境ルートも協力者のお陰で今年度中には完成すると思います。ルートが確定すれば、新たにGPSデータを基にした地図を作成します。  長期の目標として、完成ルートに対してこれまで経験した物を色付け出来ればと考えています。  短期の目標としては大まか

          ep43 小辺路トレイルジャーニー in 十津川

           2024/3/3開催のイベントにボランティア参加して参りました。十津川村内で行われる唯一のトレイルランニングイベントです。  2015年からスタートした十津川村主催のトレイルランニングレースで、今回が6回目となります。ゲストランナーでコース監修の横山峰弘氏を迎え、全国から出場者が集います。  過去に私もこのレースに3回出場しました。前回まではロングコースが設定されおりましたが、今回は三浦峠で折り返すショートコースとちびっ子トレイルランニングが開催されました。なんと言って

          ep43 小辺路トレイルジャーニー in 十津川