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いじめ発生時、親として出来ること。

万が一、学校でいじめが発生した場合、学校に全てを任せる、ということは考えるべきではありません。
学校を信用するな!という意味ではなく、当事者が主体的に動くのは当たり前という意味です。

最初にすべきことは、学校と親とによる、二者面談を申し込むことです。
この場で、状況の確認、学校の今後の動き、及びそれに対する親(被害者)としての要望を伝えましょう。

放っておけば、学校は、マニュアルどおりに対処するはずです。
これについても、して欲しくない事が有れば、「嫌だ」と伝えるべきです。
もちろん全ての要望には応えてくれないかもしれませんが、理にかなったものであれば、検討はしてくれるはずです。

次にすべきことは、ゴールの設定です。
不登校になっているのなら、登校正常化を目指すのか、別室登校等を目指すのか、転校を考えるのか。
このゴールは、加害者をどうしたいのかというより、自分たちがどのように着地したいのか、というものです。
最善と次善と、二つ程度のゴールを考えると良いかもしれません。

そして、加害者をどうしたいのか、考えましょう。
いじめが認定されたとしても、学校が下せる処分は限定的です。
ほとんどの場合は注意か短期謹慎です。
高校ならば退学処分もあり得ますが、相当ハードルは高いです。
これは学校側の意思というよりも、国(裁判)が示す退学の基準が厳しいためです。
従って、加害者の退学を学校に要求しても、その要求が通り見込みは薄いです。

ここでのポイントは、自分たちが、被害者として、加害者に対して何をするのかということです。
弁護士に依頼し加害者と交渉するのか、裁判を起こすのか、または学校に仲介してもらい加害者の親と直接対峙するのか。
学校が下す処分は教育の範囲を出ることはありません。
教育の範囲を超えて加害者に何かを求めるのなら、自分たちで動くしかありません。

最後に、子ども(被害者本人)をしっかり見ましょう。
特に事後数ヶ月は、体調の変化、精神状態の変化には注意しておきましょう。
学校と密に連絡を取り合いながら、ちょっとした変化をも見過ごさないように、子どもに適切なサポートを与えられるように、見てください。

いじめ解決の重要なポイントは、
当事者は自分たちであるという意識を持つことです。
そして、学校は敵ではないという気持ちも大切です。
被害者は、怒りの矛先を学校に向けがちになりますが、学校に怒っても、解決はしません。
学校と連携し、協力をし、解決を図るのが、最もスムーズです。

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