A007_御返しの好循環・仕返しの悪循環
【1】あなたはどう反応しますか?
こんな風に言われました。
「いつも、あなたのおかげで私も頑張ろうって思えてるんです。すごく助かってるんです。ありがとうございます。」
「あなたはすごく優しい方ですよね。人のこと、悪く言わない、なんとかよく言おうとしている。そういうところが凄いなぁって思ってるんです。」
「これ、差し上げますよ。もう私は使わなくなったので。ほぼ新品ですから、使ってください。」
「今日の髪型、なんか素敵ですね。」
「とても説明が分かりやすくて、すーっと入ってきました。」
「もっと話が聴きたくなりました。あなたにすごく興味が湧きました。」
「先日のあなたのアイデア、本当に良かったです。私もそうですし、皆、すごく感激してましたよ。」
これらをお読みになられて、今のあなたの気持ち・気分はいかがですか。
そして、
それぞれのメッセージに、どんなメッセージを相手に返したいですか。
その思い浮かんだメッセージ、
次の①・②・③・④・⑤のうち、どれが一番近いでしょうか。
① ありがとうございます!
② そんなそんな私なんて…💦
③ あなたも素敵です。あなたのおかげです。
④ あなたになんか言われたくない!
⑤ 皮肉ですか?
今回のテーマは、「御返しの好循環・仕返しの悪循環」です。
上の番号で言えば、「③」のお話です。
キーワードは『返報性の法則』
なお、①、②、④、⑤は別の機会に深掘りできればと思います。
【2】ファシリテーターならこう反応する
すごく温かい気持ちになれた。ありがたい。私も何かお伝えしたい。特に普段伝えきれていない「相手の良いところ」を伝えたい。そして、それは無理やりに絞り出すものではなく、本心、心から本当に感じていることだ。嘘やお世辞ではなく、本音だ。
【3】ファシリテーターならこう関わる
(感謝・尊敬の思いで)こちらこそ!いつも助かってます。あなたの、ときどきポイントを突いた意見にすごくハッとさせられてるんです。すごく貴重な気づきを与えてくれるので、本当に助かってます。
(感謝・尊敬の思いで)そういう風に感じてもらえるところが、あなたの良さだな~とむしろ思っちゃいますよ。
(感謝・尊敬の思いで)本当にいいんですか!ありがとうございます!大切にします!…何か、わたしも御返ししないとですね!
(感謝の思いで)本当ですか!昨日、お風呂上りにすぐドライヤーで髪型整えたんですけど、気づいてもらえてうれしいです。あなたの髪型は、いつも素敵ですよ♬
(感謝の思いで)ありがとうございます。そうおっしゃってもらえると、がんばった甲斐があったってなもんです。とはいえ、説明を一生懸命理解しようとしてくださった姿勢があればこそなので、私こそ感謝です。
(感謝と好奇心をもって)そんなこと言って下さって、すごくありがたいですし、むしろ、そんな風におっしゃって下さるあなたにこそ、私も興味が湧いちゃいましたよ。
(感謝と尊敬の思いで)あれなんか、ほとんどあなたのアイデアですよ。私はあなたのアイデアにほんの少し肉付けしただけですから。
【4】ファシリテーターならこう考える
「褒めてくれて、認めてくれて、有難い。」で、人の気持ちは温まる。
気持ちが温まった人は、温めてくれた人の気持ちを温めたくなる。
温めてくれる人には好意を抱きやすい。
【5】ファシリテーターはなぜそう考えるのか
これは「返報性の法則」です。
感謝には感謝で。賞賛には賞賛で。贈り物には贈り物で。協力には協力で。
『御返し』しなきゃ。
『返礼』です。
逆もまたしかり。
嫌味には嫌味で。大声の怒りには大声の怒りで。攻撃には攻撃で。
『仕返し』しなきゃ。
『復讐』です。
現実的には、仕返し・復讐の多くは「我慢」されることでしょう。
なぜなら、仕返しは次なる仕返しを生むだけであることを知っているからです。
そうして、「我慢」はストレスとして蓄積されていきます…。
「返報性の法則」などという言葉を用いるまでもなく、
昔からこんな言葉があります。
「情けは人のためならず」
「売り言葉に買い言葉」
たとえ、この温まった気持ちを温めてくれた方に直接御返しできなかったとしても、今度は私が誰かの気持ちを温めよう。
そうして、私が温めた誰かの気持ちが、また誰かの気持ちを温めてくれるかもしれない。
巡り巡って、温かい気持ちをもった人がまた私の気持ちを温めてくれるかもしれない。
まさに「情けは人のためならず」です。
「あなたの身の回りを良くするのも悪くするのも、まずはあなた次第」
好循環を回すのは、他でもない、あなた自身です。
noteの世界でいえば、
「スキ」と「フォロー」で生まれた温かい気持ちが、
その相手から、そして巡り巡って知らない方から
私のもとに「スキ」と「フォロー」が返ってくる。
どんどん好循環を回していきましょう。
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