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B005_「いま、何時?」あなたの答え方次第で 相手はきっと感動する(Ⅰ)

「いま、何時?」あなたの答え方次第で 相手はきっと感動する(Ⅰ)

「いま、何時?」なんて答えますか?


「いま?えっと・・・9時41分だよ。」


何気ない会話。

いまの時刻をたずねられたため、いまの時刻を確認し、答える。

日常です。こころが大きく動くやりとりではありません。


にもかかわらず、答え方によっては相手を感動させられるかもしれない。

そんなお話です。



時間をたずねたのには理由がある


相手はなぜ時間を知りたかったのか、その理由を考えてみます。


① なんとなく、いま何時かを知りたかった

② 今からでも、間に合うかどうか知りたい。

③ 相手のせいで、時間が無駄になったことを非難したい。

④ 良いことが起きる予定の時刻を超えた、その喜びを分かち合いたい。

⑤ 今日中に帰宅できるか心配で、状況が変化したかどうか知りたい。

※ このnoteでは①と②について触れていきます。


① なんとなく、いま何時かを知りたかった


それなら、

「いま?いまは9時56分だよ。」

と答えることで、相手は満足するでしょう。


これは、必要以上の関わりをもとうとしないやりとりとも言えます。

『情報交換』『情報共有』が目的です。


「いまの時刻を教えてくれて、本当にありがとうございます!感激しました!初めてです!わたしに今の時刻を教えて下さった方は!」

なんてことはまず起きないでしょう。

つまり、①のやりとりでは感動は起こり得ません。

感動を起こすには『感情の動き』『感情共有』が必要です。



② 今からでも、間に合うかどうか知りたい。


みなさんが「今からでも、間に合うかどうか知りたい。」という思いで、

時刻を尋ねるのはどんな場面ですか。


例えば、

A (寝坊してしまった!まずい!)いま、何時!?
B (電車に乗るのには15時に出発しないと…)えっと、いま、何時!?
C (年越しまで・・・あれ、もう新年になっちゃった?)いま、何時!?

※ (  )内は、こころの中で思ったことで、声に出していません。

あせり

これらの場合に共通するのは、

「いま、何時かどうか」という情報を知りたい理由が、

「まだ間に合うか心配で『あせっている』」

ということです。


では、どのように答えれば相手は感動してくれるでしょうか?


 「8時30分だよ。でも、大丈夫!なんてったって、

  今日は日曜日だからね!休日だよ♬(笑顔)」


 飛び起きた子供。明らかに遅刻した!と焦っている様子。
 そんな子供の気持ちをびしびし感じて、余裕しゃくしゃくのお父さん。

 そんな二人のやりとりです。


(ホテルのフロントの方)
 「はい。只今の時刻は、14時40分です。最寄り駅をご利用なさる場合は、本館から徒歩でおよそ10分ほどですので、15時10分頃にご出発なさると駅に到着して10分ほどで電車が参りますので、余裕を持ってご移動いただけるかと存じます。」


 これからどこかへお出かけになる様子のお客様。ロビーで観光マップを広げて今日の予定を再チェックしている模様。時計も携帯もお持ちでいらっしゃらないようにお見受けする。そんなお客様から時刻を尋ねられたフロントの方。「きっと、電車のことを気になさっているのだろう」と感じ取って、お答えしたという具合です。

 今の時刻を尋ねただけなのに、電車のことまで教えてくれた。しかも、それが気になっていたあなた。

 そのときのフロントの方の表情やそのときのあなたの気持ちを想像してみてください。
 

 


 「まだあと2分あるよ!11時58分!危うく、ジャンプしそこなうところだったね!(笑)」



 余談ですが・・・

 年越しの瞬間にジャンプして、

 「年越しの瞬間、地球上にいなかった」

 あれを最初にしでかした方はどなたなんでしょう・・・



時間を尋ねた理由(気持ち)に応える


ご紹介したA・B・Cそれぞれのパターンで共通していることは、

「現在時刻という情報を伝えるだけでなく、その情報を欲しがる相手の理由(気持ち)にも『丁寧に』触れ、応えること」

です。

これには、

相手の思いや在り様(ありよう)を深く感じ取ること」が求められます。

そのためには、

「いま、私が相手ならどんな気持ちか」を想像すること

「私が相手だったら、どんなことを求めているか」を想像すること、

簡単に言ってしまえば『思いやり』です。


その関わりように、相手は感動して下さる、かもしれません。

(タイトルでは「感動する」と言い切っていて、

 本文では「感動して下さる、かもしれません」と歯切れが悪く・・・

 これは、

 「感動する」というノウハウをもとに実践することで、

相手は「感動して下さる、かもしれません」というニュアンス

受け止めて頂けると…ありがたいです。)

 相手の気持ちを操作するなんてことは、誰にもできませんからね。





一度にお読みいただくには、

これ以上文章が続くと快適さが失われる気がしまして、

今回のnoteはここまでとし、

次回は、引き続き③のケースについて触れたいと思います。


次回はこちらです。「怒り」を話題にしています。


今回もお付き合いいただきありがとうございました。











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