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ロボットが博士のために地球を探す「OPUS-地球計画」

シチズンスリーパーを遊んで「SFっておもしろいな!」と感じたので、SFっぽいゲームを探したところ見つけたゲーム。

1体のロボットが、広大な宇宙の中で地球を探します。
博士の願いを叶えるために。

美しい宇宙と美しい音楽、ちょっとしんみり、そんなアドベンチャーです。
クリアまでは1時間半ほど。
ネタバレがあるので、気になる方はご注意を。


OPUS-地球計画とは

人類が地球を離れてから長い年月が経過し地球の存在が神話のように語られる時代を舞台としたSF作品。行き過ぎた遺伝子操作の施策により人類が存亡の危機を迎えた事態を受け、起源となる遺伝子を得るべく2人の研究者が宇宙船「オプス号」に搭乗し地球を目指すことになるが、その宇宙船内部で展開する物語が、同行するロボットを主人公として描かれる。

デベロッパーは台湾のインディーゲームスタジオSIGONO。2015年にアプリゲームとして発売されたのが最初なんですね。

人類が宇宙で暮らし始めてから何百万年も経った頃、遺伝子操作が原因で人類が滅亡の危機に。
その危機を救うべく、宇宙飛行士リサとマコトの2人がオプス号に搭乗し、地球を探す旅に出ます。地球で人間が見つかれば、そのオリジナルの遺伝子を用いて危機を救えるかもしれない。

地球を探すためにリサ博士が作ったロボット「エム」は、地球を見つけたいという博士の願いを叶えるべく、奮闘します。
このロボットエムが、本作の主人公です。

オプス号の望遠鏡とシステムを使って、博士とエムは広大な宇宙から地球を見つけ出します。
そんな中、オプス号に深刻なトラブルが発生。
エムが次に起動した時は、博士の姿はありませんでした。

博士を探しつつ、博士の願いを叶えたいという目標の元、地球を探します。
途中、エムを助けてくれるという博士にそっくりのホログラム・リサが現れ、喧嘩しつつも一緒に地球を探すことに。

地球は見つかるのか。
博士はどこにいるのか。
手探りの中、エムは探し続けます。

気分は天体観測

地球を探すために、望遠鏡を用いて宇宙を見ていきます。

シンプルに星が綺麗。
あまり天体観測に興味を持ったことはありませんが、こうして星々を見ると、魅了される人たちがいるのもわかります。

座標が提示されるので、それを元に探します。
だんだんと難易度が上がりますが、どうしても見つけられない時は「?」マークを押せば、目標の座標に飛ばしてくれるという親切設計。
ストーリーを追いたい人にとってはありがたい機能です。

親子のような博士とエム

物語のメインは、なんといっても博士とエムの関係性。
親の願いを叶えたい子どものような、エムからはそんな印象を受けます。エムを作ったのは博士なので、生みの親といえばそうですよね。
地球を見つけたいというか、博士が地球を見つけたがってたから博士のために地球を探してる、というのが原動力です。

子ども、特に幼少期は、親が原動力というシーンは多々あるのかなと。
ちょうどその時期の子を持つ親としては、なかなか感情を揺さぶられるお話でした…。

博士はおそらくは宇宙病(高山病みたいな?)になり、船内で可能な処置でも回復できず、帰還せざるを得なかったのだろうと思います。人一倍地球を見つけたいという気持ちが強かったし、我が子のようなエムを置いていかなくてはならないのが心苦しく、ホログラム・リサを作ったのかなぁと。

エムを思う博士の気持ち、博士を思うエムの気持ち。
そんな2人の悲願である地球が無事に見つかった時は、超ホッとしましたね…。バッドエンドじゃなくてよかったと…😂

良い音楽のゲームは良いゲーム

このゲームを始める時、イヤホン推奨という注意書きがありました。
ということは良い音楽なのだろうなぁと思って始めましたが、やはり良かった。

ストーリーメインのゲームほど、場面を盛り上げたりハラハラさせたり、音楽が重要だなと感じます。その点は本当によく作られていました。

クリア後のボーナスで制作者のお話が聞けますが、音楽についても触れていました。
ゲームにとって音楽は大事だから、そこは妥協したくなかったと。

宇宙的な(?)サウンドっていいですよね。
その世界観に浸れるというか、没入感があります。
基本はオプス号船内の全体図と、望遠鏡からの景色の2パターンで物語は進みますが、良質な音楽とSEと少しの演出で、チープさを感じませんでした。
短いゲームですが、大切に丁寧に作られたんだなぁというのが伝わってきました。

追加シナリオもあるよ

クリア後は少し時が戻り、自由に星空探索を行えます。
それから、サイドストーリーも用意されていて、意外とクリア後も遊べます。
これは元々内蔵されているものなのか、同胞版的なのを買ったのかはわからん。

本編ではあまり出番がなかったマコトの話や、船内に博士が残したエム宛のプレゼントの話などがあります。
本編が短めなので、この追加シナリオはちょうどよくボリュームアップしてくれてるなと思います。


博士とエムの関係性にちょっと泣ける。
綺麗な星空を探検できる。
ゆったりとしたゲームをお探しの方にはぜひオススメです。

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