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忙しすぎない農業シム「Eastward よみがえれ!カモメ町」

本作は、ゲーム「Eastward」のDLC作品です。
この美しいピクセルアートで、まさか農業シミュレーションゲームができるなんて思わなかった。

夢にみたゲームが出てきて、夢なのかと思った。

Eastwardについて

終末感漂う世界で、無口で心優しい男ジョンと、不思議な力を持つ少女珊(サン)の2人が冒険するお話です。

戦闘メインのジョンと、不思議な力でギミックを解いたりしてジョンを助ける珊。2人を切り替えて操作して進んでいくシステムが面白いです。

本作のデベロッパー(ゲームの開発を担当する会社)はPixpil。本作が初めてのゲームっぽいですね。
パブリッシャー(ゲームの発売元。企画、開発、宣伝、販売をする会社)はChucklefishというロンドンに拠点を置く会社で、あの有名な農業シミュレーションゲーム「Stardew Valley」でもパブリッシャーを務めてるんですね。

Stardew Valleyと聞いて、なるほど〜〜!って感じです。こちらもドットがよく描き込まれていて、美しいゲームです。

パラレルワールド、カモメ町

嬉しい、楽しいこともあるけど、悲しいことのほうが多くて、ちょっとしんみりしてしまう本編。
みんながどこかで幸せに暮らしててくれたらいいな…なんて思っていました。

そしたらなんと!パラレルワールドでそんな姿が見られるとは!

災厄も困難もない平和な世界で、2人は新しい生活を始めます。
町を復興させるために、農作物を作り、美味しい料理を作り、人々に振る舞う。
ジョンは料理が上手なので、ここではシェフとしてみんなの笑顔を作ります。

だんだん人も集まってきて、町も綺麗さと賑わいを取り戻していきますが、どうやらこの土地には隠された秘密があるよう。
そしてあのキャラクターまで登場する…。

という、ほのぼのだけどワクワクもある、そんなパラレルワールドです。

忙しすぎなくてちょうどいい

農業シミュレーションって、ほのぼのかと思いきや、できることが増えてくると農業に金策に人付き合いにと、割とやることが多くて忙しいですよね…。

でもこのカモメ町は、できることが増えても、あまり忙しくせずに日々を過ごしてるなぁという感じ。
というのも、作物は水あげなくても枯れないし(育たないけど)、家畜もほっといても死なないし、町の人たちの好感度とかもないので、お話ししなくても嫌われない。

農業シムとしてリアリティに欠けると思う人もいるかもしれませんが、これはあくまでスピンオフ作品なので、私にとってはこのくらいがちょうどいいなと思いました。

なので、本当の意味でほのぼのゆるゆる農業ライフって感じです。

あと、20時になると珊が「お腹減った」と言って、強制的に自宅に戻り、お夕飯を食べることになります。
これがなんかリアルでいいし、珊かわいい。
夕食には、町の人を招待することもできます。
みんなでご飯食べるってのはいいですね。

ゲームへの愛が伝わってくる

本編をやっていた時も思いましたが、このゲームはゲーム愛に溢れたゲームです。
ゼルダやドラクエなどを彷彿とさせるところや、このギミックなくてもいいでしょ!ってやつに謎に力を入れていたりとか笑

特にゲーム内ゲームが面白くて好きです。

鉱石を集めるために鉱山に潜りますが、実際に潜るのは研究者アルヴァが作ったソニックボーイというロボット。

岩を爆弾で破壊して、マスに隠された下階への穴を探し、鉱石を集めがてら下へ下へと潜ります。
爆弾は弾数が決まっており、爆弾がなくなったら終了です。
弾数を増やしたり、勝手に爆弾が降ってくるようにしたりと、強化要素もあります。

40階まで行きましたが、最下層は存在するのか…?

ボリュームは少なめだけどDLCとしては満足

私は58日目でクリアしました。
もっと建物作れたらいいなとか、もっとレシピあるといいなとかは思いますが、DLCとしてはこのくらいがちょうどいいというか、十分すぎるくらいだと思います。

エンディング後もまだイベントが起こったり、未回収のレシピや素材、魚とかを集められるので、気が済むまで遊べます。

本編Eastwardでインディーゲームの良さを再認識したし、こんなゲームに出会えて、ゲーマーやっててよかった!まで思ったので、そんな作品の続きがプレイできて感無量です。
これから出てくるであろうゲームにも期待!

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