【考察】#アンチLBX廃絶論 必殺ファンクションに見る,LBXの新たな可能性

noteでは初めまして,まさかデュエル・マスターズよりダンボール戦機で先に記事を書くことになるとは思いませんでした。Shinです。

今回のテーマはこちら。

Twitterでも触れたのですが,こうしてちょっとまとまりが悪かったのでこうして筆を取りました。題して「アンチLBX廃絶論」。

ちなみに私のダン戦歴ですが,アニメ全作リアタイ,ダンボール戦機WARS全クリ,ファンブック読破,装甲娘プレイという程度のものなので抜け漏れがありましたら補足いただければと思います。
それではしばしの間,お付き合いを。


そもそも,LBXは「必要」なのか

話を始めるに当たって,作中社会におけるLBXの立ち位置から考察していきたいと思います。
同社作品「イナズマイレブンGO」では「サッカー」というものが社会的に大きな地位を確立し,サッカーが社会的な権力構造の中心に位置しています。
サッカー部所属が学歴において重大な意味を持ち,学校のランクもサッカーで決まる。こうした社会の構図は実は「ダンボール戦機」の中ではありません。
LBXはあくまで「テクノロジーによって生まれた社会の一側面」。強化ダンボールこそ作中世界の物流に革新をもたらしましたが,LBXは社会を支配するほどのものではありません。
実はこれってホビーアニメ世界だとかなり希少な例で,ホビーの影響力によってホビーを受容するために社会が歪んだ構造になっている,あるいは独自の世界観を構築していることが大半の作品の中で,ダンボール戦機は「別にLBXやってなくても死なない・困らない」んですね。

こうなってくると,作中世界の人間はどう思うか。
「面白い」「楽しい」なら手にすることもあるでしょうが,「怖い」「危険」「難しい」となるとあえて手にすることってないんですね。
2042年にLBXは発売中止に追い込まれています。理由はずばり,危険だから。
多くの人々にとって,LBXは「必要」ではありません。危険を冒してまで手元に残すメリットはない。
強化ダンボールの権利を躍起になって獲得したタイニーオービットの腹の中が透けて見えるようです。自社の主力商品をもう一度売り出したい,となった時に安全対策は必須ですから。

ここまでを踏まえると,LBXは社会に「必要」ないしは「受容」される存在にならないといけないことがわかります。
ではどうすれば良いのか,次の項から具体例と展望を踏まえて考察していきます。

「無駄」を削ぎ落とせ!

LBXはオーバーテクノロジー・オーバーパワーな商品です。
言ってしまえば,商品として「無駄」な出力を持っています。
例えば「必殺ファンクション」がそうです。
必殺ファンクションは強力過ぎるが故に,Dキューブではその威力を抑え込めないほどの出力を発揮します。Dエッグの開発理由もそこにあります。
必殺ファンクションは物理的に攻撃するものだけでなく,LBXを強化することもできる機能です。ですが作中世界では圧倒的に攻撃に用いられています。
LBXが真にホビーとなるためにはこの運用を大きく見直す必要があります。
例えばパフォーマンスや相手の妨害,よりエンターテイメントに特化した必殺ファンクションをバトルの場で使用するようにしたら。
スペックが向上したり,立体映像で試合を盛り上げたり,という方向に向ければ,LBXはより興行的に成長していくのではないでしょうか。
また,実際のバトルだけでなく,LBXを媒介としたインフィニティーネットのサービス(現実で言うところの”メタバース”のような空間)でバトルを行う興行施設があれば,よりバトルが盛り上がるのではないでしょうか。
こうしてLBXバトルがより興行化した先には,神威大門で育成されたプレイヤーや,レジェンド達プロプレイヤーが活躍していく舞台が整っていると言えるはずです。

権利の集約

LBXに関する権利は装甲娘世界で山野博士により集約されました。
現実的に1人が買収・集約できる規模の権利であれば,タイニーオービット社一社で権利を集約することができるでしょう。
権利を集約してどうするか,ずばり「軍事転用の禁止」にあります。
オメガダインや神谷重工など,兵器利用する目的でLBXを製造していた企業・団体に対する強力なカウンターとなります。神谷重工やオメガダインには,タイニーオービットをはじめとするメーカー各社の監査を受けることを義務付けるなどしていけば不正なLBXの開発は防げます。
またERPが大きく噛んでいる神威大門統合学園ですが,こちらには政府機関からの撤退,メーカーの参入による民営化によって,先ほども上げた興行化を推し進めて行くことが求められます。
法整備に関しては,現実の電波やドローンに関するものがあるため,後手に回る形にはなりますが,法整備が進んでいくことでしょう。
※神谷重工はクリスターイングラム社に取り込まれていました。確認不足ですみません!!

バトルだけがLBXの形ではない

LBXはバトルだけがその活躍の場ではありません。スタンフィールインゴット採掘場で採掘を行っていた機体や,宇宙開発などに携わっていた機体も多くあります。
ここで問題になってくるのはテロ被害者とLBXの関わりについてです。
残念ながらLBXによって与えられた恐怖体験を上塗りするほどの体験は,バトルによっては得られないだろうと思います。
そこで開発されるべきはセラピー用LBXです。
「イナズマイレブンGOVSダンボール戦機W」の劇中で,バン達が天馬達と交流した際に見せたのはバトルの様子ではなく,LBXが自分たちの操作を通して自在に動く様子でした。
LBXの操作は子供でもできるほど簡単であり,操作するだけであれば被害者にも簡単です。怪我せず安心して遊べる,「戦わないLBX」が社会に求められていると言えるでしょう。


終わりに

いかがでしたでしょうか。こうして今回まとめてみると,LBX,ないしダンボール戦機という作品で描かれなかった側面がまだ多くあり,この作品の魅力になっているのだろうなと思います。
今後もこうした記事を書く機会があれば,またよろしくお願いします。
それでは,お相手はShinでした。

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