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『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』今夜放送!!

今夜、金曜ロードショーで放送

先週の金曜ロードショーで、稀代の名作である『ヴァイオレット・エヴァーガーデン特別編集版』が放送されました。

みなさま、ご覧になられたでしょうか?
涙は溢れたでしょうか?


ヴァイオレット・エヴァーガーデンの足跡

武器として育てられ、感情もなく、痛みも知らず、ただの武器人形だったヴァイオレット。

唯一慕うギルベルト少佐を救い出すことができず、自らも両腕を失ってしまいました。少佐が生きていると信じながら、ヴァイオレットは少佐が最後に言った「愛してる」の意味を知る為に、自動手記人形として働くこととなる。

様々な人と出会い、人の思いや愛に触れ、少しずつ「愛してる」を知り始めた矢先、少佐の死を知ることとなる。

生きる目的を失い、自分自身がだれかの「いつかきっと」を奪っていたことを知り、自暴自棄になってしまった。

それでも、自分を必要としてくれる人がいる。待っている人がいることを、仲間のドールに教えられた。

社長のホッジンズに、ドールを続けていいかを尋ねると、

「自分がしたことは消えない。でも、ドールとしてやったことも消えない。それを抱えて生きていくしかないんだ」

と言われ、ヴァイオレットは失った哀しみを受け止め、ドールとして生きていく決心をする。
その回のタイトルが

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

でした。

過去の過ちを受け入れることも、自分が成したことも、どちらも必要なことです。例え罪を冒しても、それで終わりではありません。人間であれば、誰しも過ちを冒します。でも、それ以上に人の役に立てたのなら、何を責めることがあるでしょうか。

世知辛い今の世の中に、ヴァイオレットの姿は、希望の光なのではないでしょうか。


神回「愛する人はずっと見守っている」

そんなヴァイオレットが出会ったのは、ある親子。
病弱な母クラーラと、まだ6歳の幼くおてんばなアン。
大切な人に届ける為に、七日間もかけて書いた手紙。その途中、苦しむこともあるクラーラを見ていられないアン。

「本当にお母さんのことを心配している人なんて、世界中で誰もいないのに!そんな人への手紙を書くより、今私と遊んでよ!」

切実なアンの想いに泣き崩れるクラーラ。家を飛び出し、大好きな母を泣なかせてしまったと泣くアン。

泣きつくアンに、ヴァイオレットは何も言えない。ただ、「届かなくてもいい思いなんて、ないのですよ」と諭す。

七日間の貸し出しを終え、帰ろうとするヴァイオレットの頬に、アンは口付けをする。アンにとって、母との時間を邪魔するお客様は嫌いな存在だったが、ヴァイオレットは嫌いになれなかった。

ヴァイオレットが去り、母子二人の時間が流れるも、やがて母は亡くなり、アンはひとりに。

一人になったアン。8歳の誕生日に、アンの元に一通の手紙が届く。それは、亡き母からの、ヴァイオレットが書いた手紙だった。

「アン、8歳のお誕生日おめでとう」

その次の年も、大人になっても、誕生日になると、亡くなったはずの母クラーラからの手紙が送られてくる。遊んでもらえなかった七日間。母が書いていた手紙は、50年に渡る、愛する娘へのものだった。ヴァイオレットは、クラーラのアンへの愛と、アンのクラーラへの愛を感じながらも、手紙を書き、二人を見守らなければならなかった。
ヴァイオレットは、何度となく涙を堪えていたが、郵便社に帰った後、ヴァイオレットは籍を割ったように号泣する。それは、「愛してる」を知ったからに他ならなかった。


重要な、神回のその後

特別編集版では、神回の10話でエンディングを迎えましたが、その後の物語は、さらにヴァイオレットを追い込みます。命令無しでは何もできなかったヴァイオレットが、少佐が望んだ、一人の人間として幸せに生きて欲しいという思いに応えるように、自分の足で生きていく。

その背景があって初めて、外伝や劇場版に繋がります。

特別編集版も素晴らしかったですが、ヴァイオレットを語り尽くすことはできません。

外伝をより面白く観る為にも、テレビシリーズの続きを観るか、その後を特集したコラムをご覧いただき、外伝を観ていただければと思います。

また、外伝を劇場で観た時の、ネタバレなしの感想コラムもあるので、興味があったらぜひ(^^)


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