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「ここはある人物と出会った大切な場所だ」僕は思い出した。ここは市川さんと会った場所だった。あの時はただの人見知りかと思ったのだが、違った。
僕は後ろを見た。「お前か、僕の記憶を盗んだものは」そこには一人の少女が立っていた。昔にも何度もあった人だ。「どうしてそう思う?私がそんなことをして何のメリットになる」僕は一番初めに入ってきた考えを言った。「僕が記憶喪失になれば僕と付き合えるからか?」彼女はブッと噴出した。「なんで私がそんなことをしないといけない」彼は笑うのをやめた。「私は君に興味など持っていない。だが、ある人に頼まれてな」彼女は廊下のほうを見た。僕も視線を向けるとそこには一人の少年がいた。知らない少年だ。違うクラスの人だろう。「お前がいるからだ!」彼は向こうから叫んできた。
彼が考えていることはテレパシーでわかるが、やめておいた。「何がだ」もしも使えば話題になってしまうからだ。もう話題になっているかもしれないが。「お前がいるから一見様は…」僕は頭の中で考えた。「さ、様?」一見というのは市川一見の話だろう。「へー」僕はだんだんとイライラしてきた。「お前が邪魔だったん…」僕は手を鳴らした。「へー、それで?それがどうしたんだ」僕は1歩前に進んだ。「ま、私はこれで」彼女はその場からさっさと消えた。状況のやばさを読み取ったのだろう。怒りの線が切れた。
彼も今の状況を把握して逃げようとしたが僕は空気中の粒を固めて壁を作り、逃げ出せないようにした。超細かくテレキネシスを活用した方法だ。「僕がなんだって?」多分僕は今、彼にとって悪魔のような存在だっただろう。
僕は彼を消そうとしたが、後ろから声がしてきた。「やめてー!」僕はさっとプランを変えた。「誰かに見つかるまでこうしてろ!」僕は作り上げた紐で彼の手を後ろに、と足を結び、胸には紙を貼っておいた。『僕はやりました』全く意味もないことだが、面白かったのでやった。
どうやらその後、数十分で誰かに見つかった。だが、記憶は消しておいたので誰がやったのかはわかっていなかった。
僕は彼女に記憶が戻ったというと、飛びついてきた。「よかった…よかった」僕は彼女の背化中を撫でた。「いったい何が起こったのかはほとんど覚えてないけどごめんね、心配かけたみたいだから」僕たちはそのまま自分の家に帰った。

「それでさ…」僕は後ろを見た。「なんでお前がいるんだよ」彼女は僕を見てきた。「だって帰るところがないんだもん」彼女は全くの遠慮を持たずに僕の部屋へと乗り込んできた。「お前はもっと遠慮しろ!」慌てて追いかけながら僕は叫んだ。
「全くもう、お前はなんでそこまで僕になつくんだ、というかさ」僕は思い出した。「今まではどうやって過ごしてきたんだ?」すると、彼女は窓から外を指さした。その先には山があった。「まさかターザンでもしてたのか?」だが、彼女は首を振った。「ターザンって何?」説明する前に僕はあるものが見えた。小さな穴のようなものだった。どう見ても人工的に作られていて、誰にも見当たらないよう、その周りにはたくさんの高い草や木が建ててあった。ただ、僕は透視があるので簡単に見るkとができた。「あれはなんだ?」彼女はすぐに答えた。
「シャドウキラーが住んでた基地」

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