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あの日は大変だった。
反省文を書いて、先生に謝って、校長先生にまで誤らないといけなかった。
普通ならそこまでしなくてもいいが、少し運の悪い先生に見つかってしまったようだ。
だが、ここでは誰もおれなかった。蓮太は折れる理由がなかったが。
彼はいったいどうやったのかわからないが、反省文も書かなくてよかったし、誤りにも来なかった。
まるでそこに存在しなかったかのような人物だった。
今まででも同じだったが。
訊いても「さあ」と話を終わらされる。
どうやったのかを知りたかったが、何を聞いても無意味だった。

私たちは次の考えを持っていた。
これはもっと小さなことだ。
その内容こそ、『噂』だ。
私たちは今度こそ!と思い、噂を作り始めた。
その噂は7つの不思議、七不思議だ。
だが、あの口裂け女などではない。(それしか知らない)
1つ目は、これだ。
『理科準備室には小人が住んでいる』
これを作った理由は1つだけだ。
皆が理科倉庫に行き、探り当てようと探し回る。
そして、それが原因で物が壊れたりする。
だが、私たちは一切関係ない。
その噂を流すと、数日で学校中にわたっていった。
思った通りのことが起き、思い通りの終わり方にはならなかった。
私たちは騒ぎが起こるかと思っていたが、その騒ぎが起きる前に先生が解決してしまった。
次の七不思議を準備すると、さっそく広めた。
『この学校には不振の生徒がいる』
これは、皆が1人1人の生徒をじっくり見て、おかしな空間になると思ったからだ。
これも皆は暇なのか一瞬で広まった。たったの3日だ。
誰もが警戒するようになり、とてもおかしな学校になった。
だが、これもいいようには終わらなかった。
というのは普通に不思議がじみすぎて数日で警戒しなくなったからだ。
次のを準備して、また広めた。
『夜の12時、5年3組に黒い男が現れる』
それは私のクラスだった。
夜の12時に肝試しとして学校に入ってくる生徒が出てくると、学校が困るからだ。
これは今までの中で一番うまくいった。
学校は夜に学校の中へ入ってくる生徒を許さないと集会で宣言したが、それでも入ってくるものはいた。

これを広めている方法は簡単だ。
一枚の紙に噂を印刷して、たくさんの噂を広めてくれそうな人のロッカーに入れておく。
先生は人のロッカーを勝手に開けることは許されていないのでどうにもできなかった。
それを見た生徒はそれをほかの人に見せ、噂が広まっていく。
だが、ついに学校が行動をとり、ロッカーの場所に防犯カメラを仕掛けた。
これで大丈夫だろうと学校は思ったのだろうが、私たちのことをなめていたようだ。
私たちは人の引き出しにこっそりと紙を入れていった。
多分学校は私たちがやっているのだと分かっているだろうが、証拠がないのでどうにもできなかった。

なので、私たちの七不思議はすべて、知れ渡ってしまった。
仕舞いには学校が降参してしまい、もうほっとくことになった。
私たちは七不思議を全て噂として出したのでもう七不思議をしなかった。
だが、あれから2か月たっても七不思議はまだ知られている。
『理科準備室には小人が住んでいる』という七不思議は運でまた戻ってきた。
数人のグループが昼休みに準備室を通りかかったとき、倉庫の中から物音が聞こえてきたらしい。
考えてすぐにわかるが、それはただ何かが崩れ落ちただけだろうが、また戻ってきた。
『この学校には不振の生徒がいる』というのも普通に残っている。
最近ではおかしなことをする生徒が増えているので。
私たちは完璧に七不思議を全て作り上げたのだった。
しめしめ

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