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捕食者で気持ち悪さを捕食することはなぜかできた。
だが、今は違う問題がある。俺は今、王の前に立っていた。
「頭を上げよ」王は命令してきた。顔を上げると目の前には大男が巨大な椅子に座っていた。角は金が埋め込まれていて何億と価値のありそうな椅子だ。
説明しよう。
俺は全てを吐き出してから捕食者を使った。もちろんソウルの提案だ。それはとても役立ったと思う。「ありがとう、これですべての防具を作れる」
俺はそのまま出ていこうと考えていた。だが、ある男に呼び止められ、そのままここへ連れてこられたってわけだ。
「スライムのようだが話すことは可能か?」俺は首を振った。ソウルに訊いたところ、スライムは普通言葉を発すことができないらしい。
だが。どうやらそこまであほではなかったようだ。「そうか?話せる気がするのだが」俺は首を大きく振った。「まあお前がそこまで言うのならいいとしよう」だが、それは罠だった。
それを知らずに俺はため息をついてしまった。「やはり話せるではないか」どうやらため息が声として出てしまったようだ。「真実を話さずにいてすみませんでした。ですが、嘘は言っていません。これはアングリーバットの能力を活用した話し方でして、決して口を持ってはいません。目もありません」それを言ってからやばいと思ったがその言葉を取り消すことはできないようだ。「ほう、なぜ目がないのに見えている」
俺はソウルに助けを求めたがここから逃げ出す方法があるとしてもこの王と敵になってしまう方法しか存在しないといわれた。「わかりません、気がついたら見えていました」王は少し頭を悩ませた。「ほう、そうか…そうか…」俺は一応城を出ることができた。
「フー、疲れたー」俺は町を離れてとりあえずソウルが支持してきた方向へと跳ねていった。
「フー、やっと着いた」俺は異世界の町まで戻ってきた。思った通りそこにはホノと暗闇狼ダークウルフが待っていた。だが、その下には小さな小人がいた。「誰だ?こいつ」俺は首をかしげた。「森の中に潜んでいたものです」俺が来た時からずっと何か叫んでいた。どうやら俺の耳は少し悪いようだ。というか普通に違う言語を話していた。
「なあソウル、翻訳はできるか?」翻訳してもらったところ、この小人は魔王の一人らしい。訊いた時には驚いた。「魔王といえばもっとこう…こう…強そうな魔物を想像していた」俺は小人を見た。そこまで強そうにも見えないし魔物よいうよりは凶暴に見えなかった。「これでも魔王なの!」魔王はほっぺたを膨らましてにらんできた。「いや、別に魔王じゃないってわけじゃないけどさ…暗闇狼ダークウルフにつかまる魔王なんているか?」すると、魔王はホノをじろりと見た。「その変な狼じゃなくて彼女なの」どうやらホノが軽々と捕まえてしまったらしいいろいろと抵抗しようとしたが全く無意味だったとか。
俺はため息をついた。「なあ、ホノ」ホノは俺を向いてきた。「?」完全に無実の顔だ。
「魔王を軽々捕まえるって何者だい!」

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