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#魔法

#短編小説

#初魔法



「おはよう」僕は学校についた。

学校はいつも通りだ。

授業をして、昼休みをして、またつまらない授業をして帰る。

学校では毎日がこれだ。

今日も同じ日だった。

授業をして、昼休みになった。

僕はいつも通り、校庭に出て遊びまくっていた。

サッカーゴールがあったのでサッカーを主にする。

シュートを決めようとけると、何かが不自然に思った。

ボールは回転してゴールに突っ込んだ。

僕のチームは歓声に包まれた。

だが、僕は何かがおかしいことを気が付いた。

僕はボールに触っていないのだ。

ボールが足に当たる感触がなかった。

しかもボールは全く回転していなかった。

僕が言ってほしかった方向に入ったが、回転しないボールが方向を変えることは無理だ。

その後は普通にサッカーをした。

だが、僕だけしか気づかなかった事実がある。

僕はその時から一切、ボールに触っていなかった。

そして、僕が思ったようにボールが飛ぶのだった。

昼休み以外にもおかしなことは起こった。

あの日からずっと起こっている。

物をなくせば机の上に必ずある。

ここに置いた人がいるのか訊いてみると誰も置かなかったといっていた。

テストするために僕が持っていた鉛筆を地面に置き、角からジーッと見た。

何も起こらない。

気のせいだったのか、とため息をつき、もう一度鉛筆を見た。

数秒前まで鉛筆があったところを。

そこにはもう鉛筆がなかった。

そこを通った人に訊くと、鉛筆がまるで落ちているかのように横を通っていったといっていた。

慌てて自分の席まで行くとあった。

鉛筆は机の上に載っていた。

間違いなくこれは僕の鉛筆だ。

僕が地面に置いたはずの鉛筆だ。

鉛筆を手に取ると角が少し欠けていた。

それも1つの角だけだ。ほかのは完璧にきれいだった。

まるで地面を滑ってここまで来たかのようだった。

家に帰るとまたおかしなことが起こった。

お母さんに部屋をかたずけろと叱られ、全部が片付けばいいのにと思った。

部屋に戻ってみるとなんとそこはきれいな部屋だった。まるで片付けたすぐ後のようだ。

しかも全ての物が僕の想像していた場所にあった。


次の日、学校に行ってみると新たな話題が広まっていた。

一人一人、異なる不思議なことが起こっていた。

服を持っていらいらしていると服が燃えたり、転んだ時に転ぶ前へ時間が戻ったり、他にもさまざまだ。

僕も不思議なことを話すと、全く笑われなかった。全員、不思議なことが起こったからだ。

この話題は世界の大ニュースになった。

これを早くも活用する人はいた。

悪に使うものもいるし、正義に使うものもいる。

その中には日常生活に活用する人もいる。

僕はいろいろ試したところ、どうやら物を自由自在に動かすことができるらしい。

初めは大きくても空白のサッカーボールほどだったが、練習するとベッドのシートなどを浮かすことができた。

僕の兄はたったの3日で自分の力を完全に理解し、活用している。

お母さんも1週間ほどで理解して、今は料理に使っている。

彼女の能力はあまり僕には理解できないが彼女自身は理解しているらしいので僕には関係なかった。

僕はこの能力を活用して色々なことをした。

どんな狭いスペースからでも物を取り出すことができ、その日からは物をなくしたことがない。

重いものはまだ無理だが、バッグなら浮かばせることができる。

水も浮かすことができるので、違う人の能力をまねすることが可能になった。

僕は有名になった。

だが、僕は今までで威張ることには使ったことない。

面倒なことを済ませることや、いじめを助けることはできたので、ヒーロー的な存在だった。

探偵ではない。

探偵は違う人が鳴っていた。

その人はどうやら頭脳が高度になり、どんななぞでも解けるらしい。

だが、その悪いところはその力を1日に1時間しか使えない。

なので、探偵になることができるのは1日に1時間だけだ。

それでも解決してくれるので頼みに行く人はたくさんいる。

この能力は魔法と名付けられた。

アニメが原因だろう。

その日から、いろいろなものが変わった。

色々なものが。

あの日、僕たちが魔法を使えるようになってから、この世界は一生同じにはならないのだった。

もう、今までの生活に戻ることはないのだろう。

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