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ジョンホンの身辺雑記_01_ 『パストライブス/再会』

じんたろう君に勧められ、今日から毎日その日起きたことや感じたこと、または空想を一行でも良いから書き記していく。

今日は米オスカーで国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(2022)が記憶に新しい濱口竜介監督の最新作『悪は存在しない』(ベネチア銀獅子賞受賞)を観ようと渋谷Bunkamuraへ向かうも、潰れて更地になった旧渋谷東急デパート跡地横のBunkamuraが閉鎖しているではないか。

大雨の中、肋骨に入っているヒビの痛みと脳震とうによる目眩に耐えながらここまで来たのに。

ググると、旧東映映画館に移転したらしい。
渋谷東映映画館は上京したてで『GO』(2001)をテルがチケットあるからと一緒に観にいった思い出の劇場だ。

そして、そのテルと昨日、つまり俺の43の誕生日に20年ぶりに再会したばかりだ。何の因果か……。
奴は新卒で入社した住友不動産を20年間務め上げ、最近独立したばかりだ。
恵比寿駅徒歩2分のマンションに事務所と自宅がある。勝手に誇らしくなった。

意気揚々と劇場に着くと、なんてこった、『悪は存在しない』全回満席。さすが一日映画デイ。

代わりに気になっていたスタジオA24の『パストライブス/再会』を観た。素晴らしい。
これだけシンプルな恋愛のお話を演出によってこれだけの良作に昇華できるのだ。
そして「因果」が主題ときたもんだ。

昨今の映画に無知なインテリTV局プロデューサー共にこの映画を観て学べと言いたい。
「ギミック」だの、「大どんでん返し」だの、「共感性」だのうるせぇ。そんなものが無くても、これだけ魅せられるんだ。しかも、この作品はTVの放送コードに乗るぞ。
お前らが一番危惧しているクレームや批判の炎上は起こらない。

そう、まさに今日の雨にかき消されて、火どころか煙さえ立たねえよ。

えーと、とりあえず、
「じんたろう君、モンタナの思い出は俺の宝物だ!」

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