「峰村」/“minemura”

小さな書く会社で制作と演出をやる人の、仕事と暮らしと演劇の隙間の記録。 https:/…

「峰村」/“minemura”

小さな書く会社で制作と演出をやる人の、仕事と暮らしと演劇の隙間の記録。 https://jogga.jp/

最近の記事

シュウマイが好きなんだな

俺はとことんシュウマイが好きなんだなと思いながらシュウマイを食べた。土曜日の昼飯の話だ。シュウマイ6つと白飯。ただそれだけのランチでめちゃくちゃご機嫌になった。シュウマイの威力。餃子だとこうはいかなかったかもしれない。やはりシュウマイのあのサイズ感。でっぷりとそこにいる佇まい。これでもかと醤油ドバドバ、辛子べっとりのシュウマイを白飯とともに押し込む感覚。シュウマイそこそこデカいから、流し込むとかではなくグイグイ押し込む感じに近い。齧って押し込む。美味い。なんて美味いのだ。みん

    • 浅田との再会

      数多あるのど飴の中で本当に効くのは浅田飴だと思っている。しかし私の浅田飴に対する厚い信頼とは裏腹に、最近どこの薬局・ドラッグストアにも浅田飴が品薄だ。薄というより無だ。売っていない。無浅田だ。 浅田飴の中でも「のどの痛みはれ」というタイプがのど飴業界の王様で、これさえあればのどの痛みなどこの世からなくなる。そしてこれが本当に売っていない。探せば探すほどに。レギュラータイプの浅田飴もなかなか手に入らず、浅田界隈でいったい何が起こっているのだろうと訝しんでいたところだ。浅田が売り

      • 飛び切り冷たいアイスコーヒー

        あしたで閉店しちゃう好きなカフェに駆け込んだ。世界一気楽な小さなカフェがなくなる。残念過ぎる。と思いながらそんなこと一言も言わなかった。またすぐどこかの街角でコーヒー売ってるんだと思って。「飛び切り冷たいアイスコーヒーひとつ」と注文すると必ず「はいはい」とやれやれ感滲ませながらも答えてくれる店主の次のステップに期待です。 あさ玄関を出たら、小さなカマキリがいて気付けば虫のシーズンだ。クモとかムカデとかちらほら目にする。虫たちは外にいればいいのに平気な顔して建物の中に入ってく

        • 絶対にバレない嘘

          金髪に染めてた子に何で染めたの?って聞いたら「黒(髪)だとなんか重くて」って言われたことが昔あって、何それと思ったことを先ほどふと思い出した。本当に「あーなんか髪の毛重いなぁ。金にするか」ってなったのならすみませんだけど、そこはもう「かっこつけたくて」とか「おしゃれかなと思って」でいいのに「重くて」という理由。過去に2回傘泥棒を捕まえたことがあって、どちらも現場はセブンイレブンで、どちらも私の傘をしらっと手にして歩いていく男性を追いかけて「その傘誰のですか?」と声を掛けたらそ

        シュウマイが好きなんだな

          酔っ払いの演技

          数時間ただ待つしかないという時間があって、その時間つぶしで出版社を舞台にした映画を1本観た。結構トンデモなシーンがいくつも出てくるような謎映画だったんだけど、そんな映画の中で唯一わーすごいなと思ったのが、松岡茉優さんがワインを飲みすぎて酔っ払うというシーンだ。その演技が大げさでもなく、不自然でもなく、本当に少し酔っ払ってくるとこうなるよなぁ、な演技で、実際飲んでいないのだろうけど、少しだけ飲んで芝居しましたって言われたらそうかやっぱりなと思えるような、そんな酔っ払っている演技

          締切と時間と

          締切の設定は長過ぎると「まだいいか」となって後回しにされてしまう。今日から3日以内に提出してくださいというのもやや息苦しい。10日だと長いけど3日だと短いと言われてしまう。立場的に締切を決めねばならない局面において、この設定はなかなか悩ましいと同時に大した意味がないことも知っている。なぜなら締切が守れない人は、10日であろうが3日であろうが守らないからだ。たまたま何らかの事情で間に合わないとかではなく、はなっから守れない人というのは本当にいる。指摘して初めて「忘れてました」と

          冷えピタどこに貼る

          喉がイガイガする時は、冷えピタを喉に貼ると良いと聞いたことがあり、先日ふとそれを思い出して寝る前に貼ってみた。 朝起きたら、おでこに貼られていた。どうやら寝ながら自分で貼り替えたようだ。俺はなんて固定観念の塊なのだろうか。冷えピタ=おでこ(喉ではない)という頭の固い考え方が、寝ている間に冷えピタの位置を無意識に変えたのだ。退屈な男だと思われたかもしれない。冷えピタに。喉から引き剥がされながら冷えピタは「退屈な男だな」と思いながらおでこへと旅立ったのかもしれない。まぁ、そこそこ

          冷えピタどこに貼る

          名もない小さな仕事

          軽自動車の中にフリスクを一粒落としてしまい、それを同乗者たちで探すという、それだけのことを劇にできないかと思っている。夏の劇のワンシーンに。みんなでフリスクを探すんだ。まぁどっかにあるんだろうと思いながら探すもなかなか見当たらず、一方でフリスク一粒くらいほっとけばいいんじゃないかと言い出す奴がいて、「でもフリスク消えないですからね。一生どこかにフリスクが落ちてる軽自動車の烙印を押されますけどね」とか脅してくる奴もいるシーン。果たして本編に採用されるのか、されないのか。 とにか

          名もない小さな仕事

          アンチこそが最大のファン

          朝ドラのニュース記事のコメントに、文句をめちゃくちゃ書いている見ず知らずのおじさんがいて、赤いびっくりマークを多用して文句を書いていて、そのコメントを読んだ時に「そんなこと思うんだ」ってことが書いてあった。で、いったいどんな人物なのだろうと思ってわざわざプロフィールを見に行ったら、毎朝きちんと赤いびっくりマークを多用しながら朝ドラの文句を書いていて、アンチこそが最大のファンとはよく言ったもんだなと思った。えらい剣幕で文句を書き綴っていた。毎朝の決まりが朝ドラの文句なんだなぁ。

          アンチこそが最大のファン

          睡眠の魔人

          ずっと眠っていた日。文字通りずっとだ。人は必要以上の時間は眠ることができないと聞く。夕方の時点でまだまだ眠れそうだ。眠るといえば俗にいうショートスリーパーというのは存在しないんだそうですね。単なる寝不足な人とのこと。過去に何人か出会った自称ショートスリーパーの人たちは、もっとたくさん眠りましょう。 1日眠ると決めたので、枕元に未読の本やらゲームやらスマホを置きまくって、本を読んでいて眠気が襲ってきたら眠る、起きてゲームをやって眠気が襲ってきたら、を繰り返そうと思ったのに、何も

          小鳥のサイズについて

          先ほどあった出来事をそのまま書くと、家の換気扇の隙間から1羽の小鳥が侵入してきた。明け方ふと目が覚め水を飲もうとキッチンへ向かうと、換気扇がガタゴト、ガタゴトと鳴っている。じっと見ていると、ひょっこり小鳥が換気扇から登場したのだ。私はすかさず窓を解放した。 冷静に書くとこういうことなのだが、家の中で見る野鳥の怖さをご存知か。小鳥小鳥と書いているが、室内にいるとそこそこデカい。ちょっとしたネズミくらいのサイズはある。飛ぶネズミだ。飛行速度も外で見るよりぐっと速い。行き場をなく

          小鳥のサイズについて

          突然の腹減ったな

          普通に歩いていたら、突然強烈な空腹に襲われた。何でだ。強烈な腹痛ならわかる。トイレを探しながら歩くあの辛さ、トイレがないとわかると茂みや物陰を探し始めるあの精神状態は何回も経験しているが、突然の空腹は初めてかもしれない。デジタル的に腹が減った。一歩うしろでは空腹じゃなかったのに、一歩前に進んだ途端にものすごい腹が減った。だって「腹減ったな」と思わず言った。それくらいの空腹だ。 幸い目と鼻の先にコンビニがあったので、闇雲におにぎりとパンを買った。いまこの満腹の状況で振り返るとな

          突然の腹減ったな

          10年繰り返した

          良いのか悪いのか、SNSの中には「何年前の今日はこんなことをしてました」と写真付きで教えてくれる。2014年の今日は大相撲を観に行っていたらしい。10年前だ。思わず声が出る。「そんなに前?」と。 感覚的には3年くらい前に観に行ったような気でいた。それが10年前だと言うじゃないか。10年前に「また観に来よう」と思ったことも覚えている。そして10年経ってその「また」はない。10年なければもうないのかもしれない。とにかく「また」なんて思うことはもうやめよう。「また」は多分ない。何で

          疾走アンチノミー

          軽井沢ハーフマラソンへ。タイムがだいぶ平凡だった。もっと走り込まなくてはいけない。「速く走りたい」という願望が巨大化しているのと同時に「そんなに速く走ってどうする」という気持ちがあるのも嘘ではない。今日走っていたら折り返しでトップランナーの皆さんとすれ違い、「速く走っていてすごい!」と思うとともに「そんなに速くゴールしてもったいない」とも思ったのだった。 軽井沢ハーフマラソンは森林の栄養をこれでもかともらえる最高のロケーションだけど、道が狭い。5キロくらいまではまるで自分のペ

          疾走アンチノミー

          電車の遅れ50分

          隣町へ向かうべく乗り込んだ電車が、突然停車した。降車駅まであと15分くらいのところ。聞けば線路内に人が立ち入ったのだそうだ。更に架線の不具合も見つかったらしい。おやおやと思いながらもたまたま持ち合わせたNintendo Switchに集中していると、なかなか電車は動き出さない。人が立ち入ったことと架線の不具合というアナウンスが繰り返されるだけだ。車内は車掌や運転手の方々が忙しなく走り回っている。 ふと蒸し暑さを感じると冷房が止まっていた。電気も消えているじゃないか。長引くかな

          初稿だけど初稿ではない

          そんなことより、今日家の近所で火事があった。火事は怖いよりも、悲しい。数年前も通勤で歩いていたら突然目の前に黒煙が立ち込めて、何だと思ったら小屋が燃えていたことがあった。悲しかった。燃えてしまうというのは本当に悲しい。火の用心しましょう。一瞬だけ火事を題材にした戯曲を書き始めたことがあったけど、わざわざ悲しいことを演劇にする必要もないよなぁとも思って書くことをやめた。楽しい劇だけやっていこうと思っている。 7月の劇は楽しいと思いますが、台本が出来るまでに6回書き直して7回目で

          初稿だけど初稿ではない