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【JMAC農園】 ワインの仕込み作業を行いました🍷

10月に収穫した甲州ぶどうを、ついにワイン製造用に仕込みました!
今回は少数精鋭。若手とベテランの連携プレーで、美味しいワインづくりを目指します。

ワイン?ぶどう酒?

今回お世話になった菱山中央醸造さん(ぶどうばたけさんの代表が運営)では、ワインのことを「ぶどう酒」を呼ぶといいます。決して「ワインとぶどう酒はココが違う!」という明確なものがある訳ではありません。ただそこには日本におけるワインづくりの深い歴史と文化があると言います。

気になった方はぜひぶどうばたけさんでお話を伺ってみてください!!!きっとあなたにとっても、先人が作り上げてきたぶどう酒文化への感謝と尊敬の念を感じられる良い機会となるはずです。

まずは下準備!

まずは、収穫後に冷蔵庫で保存していたぶどうをケースごと搬出します。

このケースが重い!!!でも、そこは社員の皆さんが頑張って収穫してくれたぶどう。全員で笑顔を忘れず、協力しながら運びます。

次に、持ち出したぶどうのケースの重さを10ケース単位で測定します。
そこで使うのは、なんとレトロな測定器!私個人としては、小学校以来久しぶりに見た分銅を使った測定でした!

熟練の手で秤を使いこなす「ぶどうばたけ」の代表に全員が羨望のまなざしを向けていました(笑)

ついに仕込み作業へ!

測定し終わったぶどうをふるいにかけて、2階から1階まで落とします。この工程を経て、房単位だったぶどうを粒単位までバラバラにします。

こちらで使用させていただいたふるいも、ずーっと昔から使用されているそう。ただ電動化されている箇所もあり、ぶどう酒づくりの文化を受け継ぎ発展されている様子を伺うことができました。

そして1階では、落ちてきたぶどうをスコップで拾い上げながら、搾汁用の木製樽に詰め込んでいきます。これが、本当にしんどい!!!!!
終盤は腕がもぎ取れるんじゃないか?と思いながら作業し続けていました。案の定と言うべきか、翌日は全身が筋肉痛になってしまいました(笑)

ただ、改めてぶどう栽培ならびにぶどう酒づくりの大変さと、われわれが実現すべき生産性改善後の姿を思い描く良い機会となったと実感しています。

そして満杯になった樽はフタをして、上からジャッキで圧をかけていきます。圧をかけると樽の隙間から、搾汁液がでてきます。

この搾汁液が発酵すると、ワインになるまさに原料といえる存在です。また作業は進めば進むほど搾汁液が得られるので、達成感があってとても楽しかったです!

また少しでもムダにしないように、この搾汁工程を3回に分けて行います。
都度樽からぶどうを取り出し、1番絞り、2番絞り、3番絞り、という順で搾汁液を増やしていきます。そして残った残渣がこの通り。

一部水分が残っている粒状のものもあり、今後は経営上の利活用可能資源として、使い道を考えていく必要があると強く感じました。

われわれとしては、ぶどう酒づくりのみならず、全農作物において同様の事例が多発していると考えています。今後は農家の皆様とさらに協力を重ね、残渣の利活用実現に向けたサポートも充実化できればと考えています。

最後に

全員で協力して頑張った結果…ぶどう約400kg分の搾汁液がすべて集まり、無事にタンクに貯蔵されて行きました…!達成感!

そして、この純度100%ぶどうジュース(搾汁液のこと)が本当に美味しかったです!この後は発酵・保管用のタンクで数か月間貯蔵します。美味しいワインとして元気に帰ってきてね!皆様も楽しみにお待ちください!!!

担当コンサルタント 金谷貴広よりコメント

我々は、現場の課題を直に感じ、生産者と一丸となって改善に向けた活動を進めていくために、「JMAC農園」を今年度よりスタートさせました。

今回、例として挙がった「重筋作業が減らない」や「残渣の利活用先が見当たらない」といった事象は、多くの農業生産者の方々が感じられる課題感だと考えています。この”感”を正確に問題として「定義」し、「定量」的な経営的効果を示し、最終的な「実現」まで繋げることが、我々の使命であり、得意領域だと考えています。

今後は、社内外の皆様とさらに連携を深め、農業界全体にアプローチできる組織を目指していきたいと強く思います。


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