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「機会」への意味づけが予想外の成果につながる【男子バレーボールアメリカ戦から学ぶ】

昨日、バレーの決勝戦を見ていた。
中学時代、バレーボール部だった僕にとっては
毎年、プロの国際試合を見るのが結構好きだったりする。

既にパリオリンピックの出場が決まり、アメリカとの試合は
ほとんど勝敗に間接的な関係はない。

それに、ストレート勝利で得られる「W杯優勝」と言う肩書きも
選手の多くは興味がないようだったし、前日スロベニア戦後の監督も

「アメリカ戦は、今までプレーする機会がなかった選手に機会を与えたい」

とのメッセージを残していた。


その言葉通り、スタメンのほとんどはいわゆる「控え」と呼ばれる選手が占め、終盤の交代で今まで活躍していた選手が出てくるくらいだった。

試合の結果は2-3。フルセットの末の敗北。
それでも選手たちの表情は晴れ晴れとしたようだった。

SNSの反応を見る限り、リアルタイムで観戦していた人の反応は控え主体の試合構成に賛否両論だった。正直、自分も最初は反対派だった。

アメリカと全力でぶつかってほしいし、どうせなら勝ってほしい。

パリ五輪決まったからといって、「手抜き」と思われるようなことはしないでほしい。

と言う思いを個人的には持っていたからだ。

それでも、試合を見ている間に少しずつ考えが変わってきた。
今となっては自分は監督の采配に賛成している。


今回は、そんな監督の采配から学んだ「勝利」と「機会」、そして「意味付け」についての話だ。




勝利至上主義か、機会意味付け主義か。


冒頭でも述べた通り、監督は前日の試合後会見で「 今までプレーする機会がなかった選手に出場機会を与えたい。」と述べていた。


この発言を踏まえて試合を見ていた時、「なるほどな」と
徐々に監督の発言が身に染みてくるのを感じた。


確かに勝利を目指すことは大切だし、それが100%前提となりがちだけれども、それ以上に今後のパリ五輪やその先の日本代表を見据えることも大切だ。

それに、ある意味負けのリスクなしで世界ランク2位のアメリカと戦える機会なんてそうそうない。となれば、優先すべきなのはなんだろうか?


負けのリスクがないのと同様に、勝つことそのものにリターンがあるわけではない。となればどうするべきだろうか。


今考えると、「勝利」よりどれだけこの「機会」に意味を持たせるか。
つまりいかに1つ1つの「機会」を将来につなげるかが大事だと思ったのだ。

勝つことを一番に考える「勝利至上主義」に対して、この考え方を「機会意味付け主義」とでも呼ぼうと思う。


「意味」を突き詰めると決断への納得感が違う


この考え方はあらゆる領域で応用できる。


例えば、僕は今フリーランスと言う生き方を選択している。

スポーツ界で言われる勝利は、フリーランス界隈ではいわゆる「どれだけお金を稼げるか」になりがちだ。


お金を稼ぎたいのであればとにかく働き、あらゆる手段を持って稼げるかと言うことが重視される。

いわゆる自分が持っている稼ぎの「主戦力」で一気に突っ込んで稼げるときに稼げ!!というわけだ。


相手が誰であろうと、隙を狙って突っ込むことこそが美徳とされがちである。僕もフリーランスを始めたての4年前は同じような考えを持っていた。

使えるカードがあるんだったら一番強いものを。

エンジニアとしてキャリアを始めた僕は、とにかくエンジニアとしてこう単価の案件をどうやって取るかだけに目がいっていた。


そのために、コミュニティに入ってより強いカード(稼ぐ手段)を求めたし、稼ぐためのコンテンツを購入したりと言うこともしていた。

とにかくどんな勝負でも「勝利」を。
お金を稼げさえすれば自分の理想の生活が実現できる。


そして、そういう生き方こそが正しいと思っていた。

世の中の多くの人もフリーランスなのか、会社員なのか、あるいはそれ以外なのか。働き方は違えど、きっと同じ「勝利」を目指している人は多いと思う。


だからこそ、今回のバレーボール決勝でも控え主体の采配を非難する人が一定数現れたのだ。

けど、この2年弱、フリーランスとしての生き方を見直してきて、
改めて「稼ぐ」と言う形での勝利より、身の回りにある一つ一つの機会に「意味づけする」ことがどれだけ大切かと言うことを学んだ。

稼いだお金をどう将来につなげるか。
自分にとってこれはどう言う意味を持つのか。
自分の中の優先順位はどこにあるのか。

一般論とか、多くの人に好かれる・受け入れられる方とか、相手への敬意とかを考えることも確かに大切だし、


最低限、自分ではない他者に礼儀を尽くすことはスポーツでもビジネスでも人生でも大事だけれど。

それよりも自分や自分が大切にしたいもの・組織の価値観や正義に従う生き方をすることはもっと大切。


今や将来の自分のためになるのであれば、周囲に否定される可能性があろうと、自分なりの「意味づけ」に従って選択していく方が、納得感は段違いだと思うのだ。

思いもよらない成果が得られることも

今回のバレーボール決勝は、控え主体でありながらも最終的にはフルセットまでもつれ込む戦いになった。

それは経験値を積ませるという監督の思惑以上に、選手が力を発揮したからであり、結果的に将来の布石となる力を発見することとなった。

もし、アメリカ戦を主力で戦い勝利を目指すという選択をしていたら、
当日急遽代表登録されたエバデダン・ラリー選手の底力を見ることはなかったかもしれない。

このように、勇気を持って選択をした結果、思いもよらない成果がくっついてくることもある。

自分も、フリーランス界隈で「常識」と言われる価値観から抜け出したからこそコーチングという考え方や、人との新しい出会いがあったし、それらは想像だにしていないものだった。

今、Noteを書いていることも当然2年前には思ってもみなかった。

こういう予想外の可能性に出会えるのが「機会意味づけ主義」の醍醐味なんじゃないかなと思う。

ここで伝えたいのは、勝利至上主義と機会意味付け主義のどちらが正しいかと言うことではない。

何か自分や自分の大切なものや人にとって重要な決断をする時、「勝利 = 目先の利益になるもの」だけでなく、その決断の機会にどう意味づけをしたいかと言うことも考えてみるのはどうだろうか。

と言う考え方の提案である。

なので、「こう言う考え方もあるんだなぁ〜〜」
と参考程度に読んでもらえたら嬉しいです。


最後に。


バレーボールの感想を言葉にしてみようと思って書き始めたけど、
思いもよらない内容の考察記事になってしまいました。

これも「とりあえず書き始めてみよか」と思ってパソコンに向き合った結果得られた思いもよらない成果なのかもしれない・・・

別にウケようとは思っていないし、賛否両論あるのもわかっています。
けれど、ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます!!


何か感想やコメントなどありましたら、ぜひ下の公式LineやX(Twitter)のDMなどで待ってま〜す!

ということで今回はこの辺で終わりです。


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