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2024大学受験レポート~一カ月限定の高密度の努力を助けた楽観性

共通テストのみ利用で早稲田に入ることを目指していたものの、撃沈。そこから計画になかった早稲田の一般受験に臨むことに決め、約一カ月の間にやったことは……ひたすら過去問です。

もう付け焼き刃すぎて、基礎とか積み上げとかいう言葉を考える余裕すらありませんでした。
購入した過去問は駿台の青本(過去3年分)だったので、高校の進路指導室で借りられるだけの赤本を借りてきて、約10年分を解いていました。
時間を計って解き、国語と数学はひたすら復習。10年分も解くとおおまかな傾向や出題の変化は自分なりにつかめるらしく、例えば国語の古典なら少し文学史を復習しておいた方がいいなとか、この辺りの作品は何度か出ているなとか。まあ、最初から本気で早稲田を目指していた人たちはみんな知っているようなことを、この時期に知っていったという感じでしょうか。

英語については、以前も書きましたが本当に難しく感じました。すべて選択式で記述問題はないのにこの難度。単語はシス単などでは到底足りないレベル、かなり難解な文章を短時間で大量に読み、細かな内容まで把握する読解力が必要だと思います。
問題を解いて解説を読んでも???となり、ああでもないこうでもないと言い合ってようやく「そういうことか」と納得する問題が多数ありました。

……と一カ月間、割と順調に熱心に勉強を進めたように書いていますが、もちろんそんなこともありませんでした。1年分過去問を終えるたびに「やっぱムズカシイ……」、復習しても「これ自力では解けないわ……」と消耗。

救いだったのは〝謎の楽観性〟が発揮されていたことでした。
「○○年の数学と××年の国語の組み合わせだったら7割取れて受かってたな」とか、ピンポイント過ぎてありえない条件をいくつも設定して、こういうことが起きれば自分でも受かる、とつぶやく息子。
私は内心「いや、受験は苦手ばっかり出てしまったときのことを考えて対策するのが基本だろう」と思いつつ、「まあ、うまくいくかもね!」と返していました。ほんとに、この謎の楽観性にどれだけ助けられたか。

とはいえ最後の3日ほどは疲労と緊張で勉強が手につかず、「早く終わってほしい」「もう今日受けてしまいたい」と言っていました。
それを見て私も「この人にしてはよくやった。私も早く終わってほしい……」と思いながら、2月22日を迎えました。


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