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「貴婦人と一角獣」の展示を目指す~刺繍作品を掘り起こせ!

昨年の「母の刺繍展」で、「バイユー・タぺストリー」を復元した「母の作品」を2つ展示した。

(この作品の創作背景については以前、記事を書いています。)
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展示した「母の作品」は、当時の「おんどり刺繍グループ」が、11世紀に作成され、今も現存しているタペストリーを、完全復元した作品(全長約70m)の一部だ。

この作品について、来場された方に説明すると、その方が「貴婦人と一角獣」のことを話された。

「貴婦人と一角獣」も、絵画ではなく、バイユーと同じで、布にで作られたタペストリーだ。

日本でも2013年に、国立新美術館でも公開展示され、母は、その展示を観に行っている。

タイトルの写真も、この写真も、母が持っていたクリアファイルです。


そんな話を母としたら、「刺繍仲間の方で、この作品をハーフクロスステッチで刺した人がいる」と言った。かなりの大作で、母の説明によると、うちにある「小ぶりの冷蔵庫」を横にしたぐらいのサイズだそうだ。
冷蔵庫としては小さいけれど、額としては、けっこうな大きさだ。

そんな、すごい作品があるのなら、次回の「刺繍展」で、展示させてもらえないだろうかと私は考えた。

「その方は、おいくつなの?」と母に尋ねると

「私より、少し上かしら~」と答えた。

93歳の母より年上という事は、95歳ぐらい~ですか・・・

「ご健在?」と尋ねると「亡くなったという連絡は来ていない」と母が言った。

お子さんがいる方なのかどうかは、分からない。自宅の住所も電サ番号も知っているけれど、果たして今でもそこに住んでいらっしゃるのか、どうかもわからない。

仮に95歳として、身体的に母ぐらいの状態で暮らしているのであれば、連絡を取ってみようと思った。

しかし、一人暮らしの可能性もあるし、いきなり電話ではなく、まず「私の意向」を「手紙」に書いて、その「住所」に届くかどうかを確認しようと思い、先日、「手紙」を投函した。


3週間ぐらいは、待ってみよう~!


「手紙」が、戻ってこなければ、届いたという事になる。

その場合は、私から、お電話をしてみようと思う。

しかし「住所不明」で「手紙」が戻ってきたら、その住所には「住んでいない」という事になる。そうなると、連絡手段は無いので、諦めようと思っている。

他の「母の刺繍仲間」の方にも連絡をして、作品提供を求めてみようと思っている。

既に亡くなってる方や、遠方の方は、諦めるしかないけれど、80歳ぐらいの方ならば、まだ元気で、しっかりしているので、協力してもらえるのではないかと、私は期待している。
(昨今の80歳は、元気ですよね)

母にしてみれば、ギャラリーで「展示した作品」のようなモノは、みんな持ってるし、自分が特別に「刺繍技術」がある訳でもなく「みんなが出来る事」という感覚だ。

しかし、母だけでなく「おんどり刺繍研究グループ」にいらした方たちの「刺繍技術」は、間違いなく素晴らしい。その方たちの作品を自宅に眠らせておくのは、本当にもったいない。

私も、私の娘たちも、子どもの頃から、母(おばあちゃん)の刺繍作品を身近に観てきた。幼い時から、このような「芸術的な刺繍」に触れられたことは、恵まれていたことだったし、きっと、私や娘たちの「感性」を豊かにしてくれたと思っている。(たぶん~)

今後、多くの小さい子ども達にも、このような作品を目にする機会を提供したい。

「第3回 母の刺繍展」に向けて、いろんな可能性を模索しよう!

我が家の冷蔵庫サイズを、本当にハーフのクロスステッチで刺してあるとしたら、なんて細かく、膨大な作業なのだろう。

是非、私も実物をみてみたい。

投函した「手紙」が、無事届き、戻ってこないことを願っている。

果たして、「貴婦人と一角獣」の展示は、実現するだろうか……

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