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1年前のJIZO-CHANに教えたい「はじめよう春秋要約トレーニング」



1年前のJIZO-CHANに教えたいこと

こんにちは、JIZO-CHANです。
1年前のJIZO-CHANは、この時期2次試験対策を始めて1ヶ月くらい経過したタイミングで、80分の時間の使い方の確立に試行錯誤していました。
そんな1年前の自分に今の自分が教えたいこと。
それは、
「『春秋要約トレーニング』は効果あったから、早いうちに始めておけ。」
です。

実際の試験勉強では4月(試験半年前)に春秋要約トレーニングを独学で開始して、二次筆記試験の前日までやっていました。
早いうちに要約で読解の基礎力を高めて、「パラグラフリーディング」に進んでいれば、だいぶスムーズに解答手順が固まっていただろうと感じます。

今日は、私が行なっていた「春秋要約トレーニング」の方法をお伝えします。このトレーニングでコツを掴み、実力を上げていくことができれば、合格の可能性が高まるかと思います。

与件文の読み飛ばしが多くて失点をしていた自分には、読解力の強化は特に効果のあるトレーニングでした。

4,000字越えのnote、スタートです😀

春秋要約は読解力と記述力を高めるための最強トレーニング

そもそも、春秋要約トレーニングを勧める理由としては、こんな効果があるからです。
 ・優秀な記者が書いている品質の高い(癖の少ない)文章の要約を通して、自分の読解の癖を補正することができる。
 ・要約文を40字に収める必要があるため、言葉を厳選することになり、記述力を高めることができる。
 ・毎日初見の文章と向き合えるので、初見事例演習の浪費対策になる。

私自身の経験として、高校生2年の現代文のミニテストで、T先生(厳しい先生でした。)が「天声人語要約」を出していて、それを一生懸命解いていました。その効果もあって、本を読む習慣がなかった私が現代文の成績が上がって、学年の実力テストで上位に入ったことがありました。そんなことで成績が上がるのか、と思った成功体験です。

「〇〇メソッド」などの派手で高額な手法が目立つ受験界隈で、極めて地味な現代文の基礎力アップトレーニング。コツコツ教の信者としては、ピッタリのトレーニングです。

日本語の長文読解である二次筆記試験(=現代文の試験)において、事例全体のストーリーを掴むことは重要なステップです。
「筆者が言いたいことは何か?」を素早く掴めるスキルは、その重要なステップで優位に立つ要因になっていたと思います。

客観的に文章を読むスキルが身に付けることは、自分自身をメタ認知するのにも役立つようです。試験中に自分自身を俯瞰して眺めて、落ち着いて試験に対処できれば合格に一歩近づけます。メンタルマネジメント。
多くの社会人と同様、多くの診断士受験生もなかなかできないことだと思います。

春秋本文の入手方法

前置きが長くなりましたが、ここからは具体的な方法を伝えます。
トレーニングをするには、まず春秋本文の入手が必須となります。
新聞を定期購読しても、コンビニで買っても良いと思いますが、私は楽天証券の口座を開設してあったので、「日経テレコン」で日経新聞の記事が無料で読めました。それを使うことにして、追加費用の発生を抑えました。

春秋要約トレーニングは無料で行うことも可能。

ただし、「日経テレコン」は朝6時にサービスが開始されるため、5時台に朝勉強している私のタイミングと合いませんでした。そこは仕方ないので、前日以前に要約する記事を集めておくことで対処していました。
要約文を競ってSNSに投稿する理由もないので、その日の朝の春秋にこだわる必要もありません。

紙版と比較した場合の電子版の春秋の利点としては、下記の3点があります。

  • タブレットだけでトレーニングが完結すること

  • 本試験問題と同様の横書きのドキュメントであり(紙版は縦書きのドキュメント)、後で学ぶ「パラグラフリーディング」に適していたこと

  • 読み方や意味が知らない単語が出てきた際に、iPadの検索機能で意味を調べやすいこと

解答用紙の入手

解答を記入するのは紙でもタブレットでも、どちらでも良いと思いますが、事例演習と同様にタブレットで進めていくこととしました。
ついでに、タイピングではなく手書きで解答欄に文字を埋めていく感覚を体に染み込ませていくと良いと思い、手書きで行なっていました。

記入用紙としては、本試験と同じく1行20文字の解答欄が準備できると良いです。更に、100マスの解答欄が準備できると、「100字トレーニング」などでも兼用できるので使い勝手が良いです。
私は「令和2年の事例Ⅰ」の解答用紙PDFを使用していました。この年度の事例Ⅰは全設問100字指定なので、「100字トレーニング」などでも利用可能です。

令和2年度の事例Ⅰ解答用紙

解答用紙は受験予備校のLEC,AAS等でダウンロードできます。

PDFの解答用紙をGoodnotes 5のアプリに本試験過去問の解答用紙を取り込んで、永久に100文字解答欄のページが続く「無限ノート」を用意すれば準備完了です。
勉強仲間が「1行20マスの『ライフ ノート 原稿ノート ヨコ セミ B5 C166』が良い」と教えてくれました。紙で行うのであれば、これを買い求めると良いと思います。
https://amzn.asia/d/e0M20Af

いざ、トレーニング!

ここからは実際のトレーニングです。3ステップでトレーニングを行なっていきます。

①春秋本文を要約をしていきます。
本文を読んで、筆者の主張するところを40字以内にまとめて記述する。
それだけです。単純だけど、やってみると意外と難しいものです。
制限時間を決めてもよし、じっくり取り組んでもよし。朝イチの時間帯で収まる範囲で取り組んで、振り返りまできっちり行いましょう。事例演習と同じように、本文に線を引いたりメモをとりながら読み進めて、要約を記入します。

要約時の留意点としては、下記のことを挙げておきます。
・「自分」を主語に書かないこと
 感想文ではありませんので、「自分」という意識を消し去りましょう。大事なことは「筆者が言いたいこと」であって、自分の主観を交えて書かないこと。与件文に寄り添ってない解答は本試験でも減点対象です。
・筆者、新聞社への意見、反論でもない。
もはや要約ではありません。嘘かと思うかもしれませんが、このような要約を書く人と向き合うことになった経験があります。マスコミに恨みがあるようなので(認知バイアス)、そっとしておきました。

②答え合わせ
次に答え合わせをしていきます。答え合わせのための模範解答の入手ですが、残念ながら日経新聞公式の要約は入手することができません。

高校生の頃は現代文のT先生が、生徒の要約の良かったところ、悪かったところを指摘してくれていました。ちゃんと国語を学問として身につけた専門家の指摘、それが答えの基準になっていました。

身の回りに国語教師がいない場合や、要約の講座を受けていないようであれば、SNS(Twitter等)を頼ってみるのが良いです。
Twitterでハッシュタグと日付(「#春秋要約 2022 10 31」等)を頼りに検索して、春秋要約を投稿している人たちを見つけることができます。
何日か解いて調べていると「この人の要約は精度高いぞ!」と思える人が複数名見つかりますので、見習わせていただきましょう。

そんな感じでTwitter等に投稿されている方々の要約を参考にして、自分の要約を振り返るようにしましょう。
振り返りの内容を下記に例としてあげておきます。
二次試験の事例演習の振り返りの一部として使えるかもしれません。
           ・自分の要約はズレている?
   (みんなが書いていることが抜けてる?)
           ・何らかの固定観念に引っ張られてしまっている?
           ・筆者が言いたいことを捉えている?一言で何だったか言える?
           ・語彙は適切?もっと良い表現はある?
           ・論理が飛躍していないか?因果は適切か?
振り返っていると、「高校1年の現代文は授業崩壊していた」とか、過去のあれこれも思い出してしまいますが、ある程度のところで止めておきましょう。

③要約の修正
最後に、自分の要約の修正していきます。
SNSには投稿せず「人に見せられる様にできている」と思えばOKとして良いかと思います。
トレーニングをやりたい人同士で集って要約を見せ合って修正することも、モチベーション維持と実力向上に寄与すると思います。
そういうことができる勉強仲間がいることは幸せなことです。

春秋トレーニングの先は?

・『パラグラフリーディング編』に続く
パラグラフリーディングは強力な読解テクニックです。与件読解を素早く確実に行うテクニックとしておすすめできるので、今後お伝えします。
・『白書トレーニング編』に続く
中小企業白書を題材にした要約トレーニング。診断士試験の知識と読解力を高めるのに一石二鳥なので、こちらも今後。

最後に

これが要約トレーニングを行なっていた手順です。
私の場合は学生時代のミニテストの経験があったので、当時の勘を取り戻すのにはそれほど時間はかかりませんでした。初めての場合は、勘を掴むまでに色々と試行錯誤する必要が出てくると思います。
私の学習方針は「頑張りすぎずに、手を抜かない」ということでしたが、気楽にやると良いです。

トレーニングを行なっていた際は、受験予備校のAAS名古屋の鷺山先生ブログの「要約練習」カテゴリが参考になりました。15年も前から、要約トレーニングの添削に力を入れているので、ボリュームがあります。
AAS関西が「要約特訓講座」を展開していることを、勉強仲間が教えてくれました。講座の紹介サイトに載っているPDF資料に具体的な読解方法が書かれているので参考になると思います。
講座は当然有料ですが、講師から学べる効果と安心感は付加価値高いと思います。
AASの「要約に対する想い」はとてつもないものを感じますね。ありがたや🙏

記事を参考にした方々が、診断士試験合格を現実のものとして、コメント欄に「合格したよ!」とコメントを寄せる。そんな日を夢見ております🙏

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