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ライターの上流工程とは?

我々の世界で上流工程というと、ディレクターや発注者になると思っている人がいます。

某有名ライターさんも、多くの場所で「ディレクターになりましょう」と話しているのではないでしょうか?

活版印刷みたいな古めかしい技術で刷り込まれたような知識に対し、私は疑問を感じます。

ディレクターとライターは上下の関係はないと思っているからです。


個人の定義ですが、私はこの両者を以下のように考えています。

★ライター:コンテンツ制作の要。知識や文章力を活かして最良のものを仕上げる職人たち。
★ディレクター:中間管理職。クライアントとライターの調整役であり、温度感を調整する。

やってる仕事が全然違います。

私は会社勤めしていた頃から、昇進したら別の仕事になるのは栄転か更迭のどちらかだと思っていました。

あくまでも現在の仕事を維持しつつ、それに加えて新たな仕事をこなしていくのが上流工程に進むイメージです。

ところが、ライターとディレクターでは役割が違いすぎる。

ディレクターになった途端に文章を書かなくなった人も少なくありません。

書くことから完全に離れてしまったら、上流工程とは呼ばないと思います。


では私の考える上流工程とはなにか、ですが、そんなものはない。きっぱり言い切ります。

どこかのサロン(講師?)が「ディレクターになれば楽に稼げる」みたいな触れ込みでディレクター養成講座なるものを開講していたようです。

はっ倒したろか?←個人の感想です。

中間管理職が楽なわけないじゃろ。

某元議員さんではないですが、影で「このハゲー」と言われるような窓際ディレクター量産講座なら不要です。


あえて言うのであれば、ライターの上流工程はチェッカーだと思います。

締め切り管理もしますが、ライターの文章をそのまま納品することはそうそうないかと。

で、多くのディレクターさんがやっているのは内容チェックではなくただの日本語チェック。

あとは正しい情報元かどうか判断して、内容に相違がないかを確認する立場です。

これ、ディレクションではないと思います。

クライアントとライターの中間地点にいるのでディレクターと呼ばれているようですが、どうも違う気がする。

もっと詳しく言えば、ディレクター業務の一部を担っているだけでクライアントとの調整役にはならない人がディレクターを名乗っているのではないかと思っています。

だからチェッカーでいいんでないかい?って話です。


あと私がライターの正当な上流工程だと思うのは、活躍の幅を広げることだと思います。

セールスライティングだけではなく、SEOもやってみる。ブックや取材に手を出してみてもいいでしょう。

とにかく、ライターの上流工程は同じライターの領域にあると思っている人です。

誰もが等しくディレクターになる必要はありません。

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