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「研究授業の振り返り」どうしてますか?

いつもの研究授業の協議会の流れ・・・。
「挨拶、研究の概要発表、自評、グループワーク(ワークショップ)、そして指導講評」

これで本当に意味があるのかな…「気付き」はたくさんあるのかなと思う方。コルトハーヘンのリフレクションはいかがでしょうか?

コルトハーヘンは、教師の「思考の枠組み(スキーマ)」が「学問知(エピステーメー)」よりも「実践知(フロネーシス)」を多く含んでいると指摘しています。そのため、「経験から学ぶ」ことを重視しています。また、彼は「リフレクション(省察)」の重要性も強調しています。
私たちの価値観は、言葉として表せることだけではなく、言葉にはならない実践や経験にも根ざしています。コルトハーヘンは、思考を以下の4領域に分けて考えました。

A: 「意識的かつ言語的」
B: 「意識的だが非言語的」
C: 「無意識的かつ言語的」
D: 「無意識的だが非言語的」

この中で、私たちが振り返りやすいのはA領域です。「うまくいった・うまくいかなかった」の理由づけは、主にAの思考領域で行われることが多いです。しかし、他の領域にも新しい視点や改善のヒントが隠されているかもしれません。どの領域に自分がいるのかを意識することで、変革の手がかりをつかむことができます。
そのため、授業後の「振り返り」時に、「ALACTモデル」や「思考ツール」などを使用して、他の領域を明らかにすることは有効だと考えられます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

(参考文献)2019 学文社「リフレクション入門」坂田哲人・中田正弘・村井尚子・矢野博之・山辺理恵子

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