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【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第41回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた

無期懲役囚の暴力と自殺


Hさん(45歳当時)08年に覚醒剤の営利目的所持で宮城刑務所に入所



3分の1が無期


 累犯の長期囚(10年以上)が収容されている宮城刑務所。この地は「古城」と呼ばれ、かつて、戦国大名の伊達政宗が晩年を過ごし、その死(1635年)とともに姿を消した幻の城「若林城」の城跡に宮城集治監が建設(1879年)されたのが始まりである。

 同所の収容分類はLB、B、M、P級(無期懲役囚50人以上が収容されている)で、今回取材に応じてくれたHさんは覚醒剤の営利目的所持で12年(LB)の実刑判決を受けた猛者だ。

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