見出し画像

【ルポ】犯罪者ビフォーアフター【第40回】

人はどこまで更生できるのか? 元懲役囚の出所後の人生をみた

高齢受刑者のウンコ地獄

Tさん(27歳当時)19年に詐欺罪で川越少年刑務所に入所後、20年に喜連川社会復帰促進センターに移送される。


臭い


 半官半民型刑務所(PFI方式で運営)は全国に4ヵ所設置されている。関東地方では栃木県さくら市にある「喜連川社会復帰促進センター」だ。連載で過去に「美祢」「あさひ」を出所した人を取材しているが、「喜連川」を出所した人は今回が初めてだ。「美祢」「あさひ」同様にエリート受刑者(初犯で身元引受人もしっかりしている受刑者)のみ入所しており、一般の刑務所とは違い、民間の警備会社(セコム)がそのノウハウを活かし、安全性と効率性を追求した警備体制を取っている。収容定員は2000人で、塀のない施設だ。

ここから先は

1,811字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100