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5月 新刊「妻への十悔(じっかい)」

余命3か月。あの日、あなたに言われて約束したよね。
「無理心中なんて嫌だからね。後追い自殺もダメ」。
僕はまだ、生きている。あなたを失った時間を――。

喪失の対象はさまざまだろう。
時に妻であり夫であり、子供であり、両親であり、祖父母であり、
恋人や友人のこともあるはずだ。
ただ、唯一無二のかけがえのない「その人」。世界のすべてと交換しても、もう一度会いたい、もう一度取り戻したい。そう思える誰か。
そんな誰かを失ったあなたに、読んでほしい。
あなたのためだけに本書を書き始めたい。
(プロローグ)より

今まで、自分の著作を「読んでね」とは言っても「買ってね」と言ったことはない。基本、著者は誰かに読まれたくて書く。図書館で借りようが、友達と回し読みしようが、読んでくれればそれが嬉しい。「面白かった」と言ってもらえれば次作を書く励みにもなる。(無論、買ってなおかつ読んでもらえたら一番嬉しいけど)。

本書だけは逆に買って欲しいけど本心では読んで欲しいのかどうか、自分でも分からない。
それでも「この本を必要としている人が居ますから。読んで癒やされる読者が必ずいますから」。そう編集長に励まされ、ようよう書き上げた一冊だ。本が売れない時代だが、そんな編集長の熱意に報いるため、買っていただけると、著者としては少しホッとする。
(「妻への十悔」Amazon )


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