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ツアーコンダクターが🚌ツアーに参加してみた🎵②吹き割の滝・たんばら

10:30~11:30 吹き割の滝見学

 私が今回のツアーに参加した目的の一つに、吹き割の滝があった。この滝にはもちろん仕事では何度も来ている。
 この滝は本当に危険な滝で簡単に人が落ちて流されてしまう。
私がバスガイドとして訪れていた随分前は、安全対策があまく景観はよいが「これじゃ~ 流されたら助からない」といつも思っていた。

 バス駐車場(伽羅苑)から国道沿いに歩くと階段を50mほど下り、川沿いの歩道を進み、吹き割の滝の岩盤を歩くことができる。

 高さ7m幅30m、飛散する瀑布は東洋のナイアガラといわれ、滝は河床の岩盤の柔らかいところが侵食されているので、多数の割れ目を生じている。
 その中の大きく割れたところが滝となり、あたかも巨大な岩が吹き割れたように見えるところから「吹き割の滝」の名で呼ばれている。

よく見て下さい!!! 滝が流れ落ちる左端に人影がありますね!!!
ここから人が滝つぼに落ちて!! 
そのまま次の鱒飛の滝に向け流されてしまうのです。落ちたら最後です
滝の景観を左右する水量ですが、時期により変わります。
雪解けや大雨の後は水かさが増し大迫力の光景をご覧いただけます。
渇水時は水量が少ないので地形を分かりやすく感じることができます。

 岩盤から滝つぼを覗き込む、あまりにも危険な見学方法。
「落ちる落ちないは運しだい」みたいな怖さがあった。
遊歩道は続いているが先に行く気力がなくなり来た道を戻るルートが一般的。

また昔の旅では、社員旅行などはお酒がつきもので、酔った人も多かった。

 ある日私は、吹き割の滝の先にある鱒飛の滝に勇気を出して行ってみることにした。遊歩道を進み、たまたま水量が多かったせいか想像を絶する怖さがあり、とてもとても危険でお客様に案内できないと思った。

現在は野外放送で注意事項が音声で案内されているほか
流れ落ちる滝に近づきすぎないよう
ロープとカラコーンで、滝つぼ付近は立ち入り禁止となっている。
繁盛期には警備員が監視して、近づきすぎると笛を鳴らしながら注意される。
水量が少ない時期は迫力にはかけますが、安全に見学できます

 危険な場所は長くは続かず(吹き割の滝から50m)登りの階段が見えて安堵したことが、初めて遊歩道の一部を歩ききった感想です。

鱒飛の滝
まちこ茶屋から遊歩道の階段を降りると鱒飛の滝に出られます。
吹き割の滝から鱒飛の滝までは50mくらい景観が美しく穴場なのですが、道幅が狭く地図には危険と記されています。


右側450m左側200mは国道からの距離です。高低差50m

冬季期間中は、安全考慮のため、積雪や凍結があると吹割の滝遊歩道が閉鎖されます。
展望台「六角堂(ろっかくどう)」からご覧頂いくことができます。

老舗 まちこ茶屋 繁盛期は川魚や串焼きもあります
階段を登ると古い年季の入ったお店が3軒並んでいて、昭和の頃から全く変わらない風情を感じられる、そのお店の一つが「まちこ茶屋」
今風のお土産はない代わりに昔ながらの地元の朝どれ野菜や手作りみそ等地場産物を売っている。私の祖母は群馬の人で祖母が作った手作りみそに香りが似ていてお気に入り。今回の旅の目的は「まちこ茶屋」の味噌を買うことでした。
私が購入した「熟成味噌1000円」この味噌はマニア向けです。
薄い文字をよく見ると「昔ながらの手造り大寒仕込み 時代遅れの手作りみそ 」と書かれています。
一般的に食べやすい「田舎味噌600円」が売れ筋です。
 

高原大根2本で100円

 国道沿いの別の売店には大きな高原大根が山積みになっている。
まだ朝早いからこれだけ数があるのだろう?
お値段、何と2本で100円。
 あまりの大きさにスが入っているのではないかとささやく団体客に店の人は「スがあいてる大根なんて、売らないよ!」と笑っていた。

山積になっていた写真を撮りそこなったことを後悔している。タイミングが合わないと売り切れてしまう大根だと知っていたので夢中になってしまった。
次の朝 急いで大根を写真に撮った 大きさがわかるようにジロー犬と撮影。
ジロー犬は柴犬ほどの大きさ

大きな大根は1人で2本は持てないので、1本竹沢さんが持ってくれ、ドライバーさんがトランクに積んでくれた。
 旅の終わり、竹沢さんに「大根を一本あげる」と言ったら
「大きすぎるからいらない」と断られるほどの、立派な大根だった。

11:30~12:30 昼食 

吹き割観光ドライブイン 伽羅苑 「ひもかわ御前」


 吹き割の滝のドライブイン伽羅苑さんで昼食を頂く。
 ひもかわうどんが涼し気で、天ぷらは舞茸、エビ、シソの葉 また、刺身こんにゃくを美味しくいただいた。
とくに舞茸の肉厚感は群馬ならではだと嬉しくなる。
シンプルに見えるひもかわ御前も見た目よりボリュームがあった。

食事の後は、それぞれにお土産を買いバスに戻る。

昼食を頂いた「伽羅苑」さんのリンク
吹き割の滝の全てが分かりそうな素晴らしい仕上がりの3分30秒の動画は、ドローンでの空撮を初めて見ることができ感激しました。
是非是非 是非!!! ご覧ください。


 お天気の話になるが、私は雨女・・・
肝心な時には雨に降られてしまう。
 この日も朝から雨音が・・・
予報は午後から徐々に回復するとの予報
吹き割の滝ではラッキーにも雨には降られにず楽しめた。

次の見学地、たんばら高原らベンターパークでは、スキー場リフトに10分揺られラベンダーを見学する。


リフトに乗りラベンダー畑へ!!
このワンちゃんはリフトに乗っているのではありません!
ご覧ください、カートに乗っています。nice映え❤ 映え❤

13:20~14:50 たんばら高原ラベンダーパーク


ツアコンあるあるのお話
 今の様にSNSがなく情報が限られていた頃、次から次に色々な場所に行くため、見学地の記憶がかぶっていたり、現地について初めて思い出したりすることがよくある。
たんばら高原に行った時も記憶が曖昧~
駐車場に到着しいきなり思い出したりする。

 天気の話に戻るが、吹き割の滝から回復したと思われたお天気だったが、これからリフトに乗るという時にいきなり雨になった。
 どしゃぶりではないが、渋々リフトに乗る、スタッフがプールにあるような大きな水切りでリフトベンチの水を切っている、その後から別のスタッフがタオルでベンチを拭いてくれる。

 私と一緒にリフトに乗るのは、大型2種を持っている竹沢さん。
その笑顔からは、登り行く世界への期待が伝わってくる。
無事にリフトに乗ると薄日が差してきて気持ちが明るくなった。

 10分間のリフトから降りると、緩やかな坂道を登りながらラベンダー畑を目指す。
 ラベンダーは早咲き中咲、遅咲きと順番に植えてあり、今は遅咲きのラベンダーが見ごろとなり、一番遠くの展望台近くに咲いていた。

たんばらラベンダーパークの一番奥にある展望台です。
階段近くにある立派な鐘を鳴らすと気持ちも高まる

 奥のラベンダー畑を目指していると、花の香りが風に乗ってやってきた。
竹沢さんと私、リフトから降りた木村さん、スクールバスでは私とペアになり仕事をしている岩本さんと、4人で上を目指す。
古沢さんはスクールバスの他にもパン工場で仕事をしている。
私達は夏休みだけど岩本さんは工場の夜勤明けにバスツアーに参加している。
 この岩本さんが、とてもとてもとても、素晴らしい方で
私はいつも尊敬している。

 4人で展望台に向かい緩やなスロープを登っていると、いきなり大雨が降ってきた。歩く気満々の木村さんとパン工場の岩本さんは小走りに展望台に向かって行ってしまう。私は大きな木の陰に避難し竹沢さんと小雨になるタイミングをうかがっていた。
 2人が雨の中、展望台にある金を鳴らして戻ってくる頃、雨は小降りになった。徒歩で駐車場まで戻ろうとしていた予定を変更し、ふたたびリフトで引き返す。

ラベンダーソフトクリームはバニラとのミックスもあります。
ラベンダーの香りもほのかでとても美味しいと好評でした。
時間よ!! カムバック!!

駐車場近くの売店に行くと、無料券でソフトクリームを食べている。私は昔ラベンダーソフトがまだ珍しかった頃に食べたことがあり、入浴剤風の香りがトラウマとなって以後食べていない。
皆が楽しそうに食べていたのが羨ましくなるのだが、もうすぐ出発の時間。
 機会があれば久しぶりに食べてみたいと思う。

長くなりましたので、次回に続きます。
次回は最終見学場所、原田農園での桃狩り体験&帰路と到着になります。

おまけ

吹き割の滝は、2000年に放送されたNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングに起用されたことで、さらに知られるようになりました。
家康を津川雅彦さん、秀忠を西田敏行さん、家光を尾上辰之助さんが演じられた、今に語り継がれる名作です。

 作曲家 岩代太郎氏が手掛けたオープニング曲の後ろに流れる滝の映像を見た視聴者の方から「オープニングの滝は、どこの滝ですか?」とNHKに問い合わせが殺到したそうです。

最後までお読みいただき 誠にありがとうございます。



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