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10年勤めた人事/採用としての私のキャリア

今年の9月で、現在の会社で勤続満10年を迎える。
新卒で法人営業として入社した会社は色々あって1年半で辞め、その後しばらくは幸いにも営業の時に自分が開拓したお客様が声をかけてくださって、店舗開発の営業事務をしながら色々と考える時間を得られた。
長く勤められるかという不安をよそに、2013年に入社した今の会社では色々な経験をさせてもらいながら、あっという間に11年目に入ろうとしている。

キャリアの多様化

終身雇用が基本だった過去から状況は一変し、今では「キャリアは会社ではなく個人のもの」となり、個人事業主や副業といった選択肢も増え、パラレルキャリア、ライスワーク/ライフワーク、プロティアンキャリア、あげきれないほどの多彩な単語が飛び交っている。
それだけ注目と関心の高い分野であることは間違いない。
ヒューマンホールディングスさんがあげている「いまの仕事を通じて、どんな自分になりたいか」も核心を突いており、仕事を通じて自己実現をする、というのは書籍でもよく目にするテーマである。
それほど、私たちが人生において仕事に費やす時間は多い。

自分のキャリアをふりかえる

現職には、人事として入社した。
エンジニアやクリエイターを中途採用する業務がメインで、新卒採用も含めて一通りのことは対応してきた。
それ以外にもクリエイターたちと広報ページの企画運営、採用広報のWordPress設定からブログ執筆まで、渋谷の街頭ビジョンで流すCM動画の制作ディレクション、リクルートサイトのリニューアル、細かいものだと名刺のデータやサイトの更新を自分でやったり… と、なかなか手広い経験をさせてもらっている。

とはいえ、そのほとんどが自分でやりたいと言ったこと。
ストレングスファインダーの資質、第1位が「着想」である私は、よく上司に「こんなことをやりたいんですが…」と持ち掛けることが多い。
幸いにも、提案したことに対してNOと言われた記憶がほとんどない。(媒体や業者の選定などの細かいことを除いて、企画という意味で)
面白いことや思い付きをすぐ行動に移したがる自分に、中小企業ならではのフットワークの軽さ、上長に与えられている権限など、環境がマッチしていたのだろうと思う。

ひょんな流れからやることになり、最初は苦戦していた勤怠の集計も今ではかなり板につき、毎月の脳トレとばかりに楽しんで出来るくらいにはレベルアップした。就業規則を読み込んだり、労務的な観点でも知識は広がったし、社会保険の手続きなんかもある程度自分で対応できるようになった。
人事は本当に業務領域が広いので、細分化したら異なる分野の業務知識が意外なところで繋がったり、別分野の知見が増えたことで新たな発見ができるようになるのは本当に奥深いと思う。
そういう意味で、自分にもまだまだ伸びしろはあるなと思っている。

働き方の変化

好き勝手色んなことをやっているようだが、実はこれでも管理職である。
入社2年目の時に、指導してくれていた先輩社員が再びエンジニアに戻るからと退職してしまい、その翌年には係長の職位を得て人事部門を引っ張っていくことになった。
部の業務を推進していくことと、メンバーの育成を両立させるのは中々大変なことだった。特に、まだ若かった自分は、後輩の育成にかなり苦戦した。

プライベートでも2019年に産休に入り、2021年5月に会社に復帰した。現在も続いているが復帰時から時短勤務を利用している。コロナ禍真っ只中の復帰で、完全リモートワークだった。
復帰する時はやっぱり色々な不安があって、でもいざ走り出したら何とでもなった(笑)周囲の理解はあるものの、子供の予期せぬ発熱には毎回悩まされ、内心申し訳なさでいっぱいだが、それでもある程度は割り切ってやっていくしかない。
復帰後、業務にも慣れて勘を取り戻した2022年にはついに部長職になった。
正直、これには驚いた。
育休をとっていて、復帰後も時短勤務で働くことに、どうしても後ろめたさを感じてしまうワーキングマザー(ファザーしかり)は多いと思う。それは先ほども書いたように、自分でコントロールできない突然の休みだとか、自身の業務のしわ寄せが他のメンバーにいってしまうとか、そういった要因が大きい。申し訳ないな、と思うことも多々ある。
そんな自分に昇格の打診をしてくれた役員と会社に対して、正直その時は(…なんというホワイト企業なんだろう……)と思った。勤務時間や状況ではなく、成果や行動を評価して期待をかけてもらえることが素直に嬉しかった。

今は仕事と育児、両方欲張って頑張っている最中である。
もちろん、いつも一緒に仕事をしてくれて、カバーしあってくれるメンバーには感謝の気持ちしかない。

これからのこと

現職で、やりたいと思っているけどできていないことがいくつかある。
ざっくりあげればこんな感じ(細かいことはもっとある)
・採用成果を上げる、チームビルディング
・自社や採用の外部向けブランディング
・社員交流の機会を増やすこと
・人材要件や評価制度の見直し

採用では資産をつくり、自分がいなくても成果を出して回り続ける組織(チーム)をつくること。また、外部に向けた発信や資産をつくること。
あとはコロナ前は勉強会やイベントでも盛り上がっていた文化があるので、オンラインや今後はオフラインでもまた色んな企画をしていきたい。発足自由の部活動もあるので、こちらも環境を整えるべく動いている。
労務領域でも、まだ自分の知らないことはありそうなので知識自体は増やしていきたい。
人事としての知見をまだまだ広げていきたいので、機会があれば副業もやってみたい!ということもあわせてここに意志表示として書いておく(笑)

どんな風になりたいか?
私は、ナポレオンが言ったとされている「リーダーとは、希望を配る人のことだ」という言葉が好きで、自身の関わる人の心に灯をともしていけるようになりたいと常々思っている。
そしてそのためには、自分自身がまず満たされてエネルギーを蓄えておくことも重要だ。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました!
自分のキャリアを振り返って、自己紹介をかねて書いてみました。めずらしく「ですます調」でなく「である調」で書きました。
普段はTwitterにおりますので、良かったらつながってください。

匿名だと信憑性が…というのもあるので、私は現在インターリンク株式会社というIT/Webの総合プロデュース企業に在籍しております。社員同士で感謝を送り合う「Agelu」というHRサービスも自社開発しております。
もし何かしらご興味お持ちいただいた場合はお気軽にお声がけください。(主にエンジニアやクリエイターの採用活動もしております)

最後に余談ですが、現職でキャリアコンサルティング窓口も務めており、厚生労働省が公開しているジョブ・カードも使っています。自身の職務経歴を書きだすことでこれまでの実務経験や強みを洗い出し、キャリアプランシートでは働く上で大切にしている価値観や今後の希望を深掘りできます。
こちらもキャリアの棚卸しとして使えるツールなのであわせてリンクを貼っておきます。

一人ひとりのキャリアが、その人らしい、楽しく素敵なものになりますように!

#わたしのキャリア

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