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人脈づくりのちょっとしたコツ

新刊でます! PHP研究所より2024年5月27日発売です。

さて先日まだ二十歳だけど起業家の中高年にまじってバリバリとビジネスしている青年に聞かれました。

「八木さん、なんでそんな色々な人を知っているのですか? 人脈づくりのコツを教えてください!」

「???!!!」

若い人には想像がつかないオトナ特有の事情があります。

中高年になると、仲良くしてくださる人達はいても、学生時代の友人のような「気のおけない関係」というのは、もう難しいです。

なぜなら、「気のおけない関係」には、ある程度の「同質性」が必要だからです。年をとるほど、他者との同質性は絶対的に少なくなります。

同質性とは同じ経験、同じ属性、同じ価値観など、同じ性質をもつ度合いです。

学生時代までは、同級生とはかなり同質性が高いです。したがって「気のおけない関係」がつくりやすいのですが、年をとるほど人はそれぞれ様々な経験をし、違う人生を歩みます。

そうなると、周りとの同質性が低くなり、「気のおけない関係」はつくりにくくなります。

「色々な人を知る」には、同質性の低い人たちといかに関係を築くか? がポイントになります。

これがもし気のおけない親友をつくる方法ならば、同質性が比較的高い人に狙いをつけて、その人との同質性をより高くすることです。

が、青年も親友づくりを聞きたかったわけでは無く、「親友じゃないけど、仲良くしてくださる方達を色々とつくる」にはどうするのかという問いでした。

同質性の低い人と仲良くなる方法は

「中心人物には近づかない」

人が集まると、中心人物が生じます。

中心人物達には多くの人が集中してコンタクトを取ろうとします。起業界隈なら、とりあえずこの人と握手して写真を撮っとこうみたいな光景をよく見かけます。

記念になって良いと思うのですが、私はそこには行きません。もちろん向こうから近づいて来られたら、ありがたく対応しますが、積極的に近づきはしない。

中心人物に近づくと、その周りはかなり密な同質性の高さが求められる人間関係になり、自由が無くなります。組織における主流派です。

若い頃なら組織の主流派もいいのですが(例:学生カーストのトップ集団)、中高年にもなると、そんな同質性の高さを求められる関係は不便です。年をとれば、それぞれ事情や制約や考え方があり、動かせないものが沢山あるので、「もう合わせられない」(合わせる余地が少ない)でしょう。

それに密な主流派関係にいると、人脈を広げることが難しくなります。同質性を高くするには、「同じメンバーで」「ひんぱんに」つるみ続けることが必要だからです。

学生時代なら、そうすることはそこまで難しくないのですが、成人したら、いろいろ他にやることがあるし、合わせるのもしんどいので大変です。

色々な人と知り合いになりたいなら、中心ではなく周辺の人たちと、密ではなく疎(そ)な関係を築くことです。

これで広く自由に人と知り合う環境になります。

この方法のやりにくい所は、組織の中では「非主流派」になるので、本能的に人は避けます。カースト上位の方が安全、という動物的本能に基づく思い込みがあるからです。

学生時代や一生同じ職場で働くような、逃げ場の無い状況ならば、そこで主流派になってカースト上位に行くのは基本正解でしょう。

ただ、少なくとも成人になれば、逃げ場はいくらでもあるわけで、だったら「いつでもどこにでも逃げられる状況」をつくっておくことが一番安全なんじゃないでしょうか。

この考え方は、「自由」や「真実」を重視している人向きです。

主流派には入れないですし、主流派に入らないと「一番」にはなれないですから、競争を勝ち抜いてトップを目指す人やそのトップの保護下にいたい人たちには不向きの考え方です。ようするに「勝ち組」を目指したいなら、私の上記アイデアは忘れてください。

私が勝ち組を目指さないのは、それこそ幼少の頃から「勝負に参加しない」「負けない」を選んでいるからです。

私の著書をお読みの方ならば、騎馬戦でぶつからずに生き残っていた小学生時代のお話をご存知の方もいるでしょう。そんな勝ちも負けもせず生き残るやり方は、人間社会にあるルールの抜け道を突いていて「おもしろい」と思っているのです。

つい抜け道を探して自由になりたがるのは私の習性なので、主流派に入って逃げ道が無くなるのは、習性レベルで嫌ということです。

そんな方は少数派だと思いますので、あまり真似しないでくださいね☆

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