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雨降りのさなかにひとつぶの雨にもあたらずに都心の目的地までたどりつけた


はじめに

 長旅の出発時に天候がおもわしくないと気をもむ。交通機関はうごいているか、スケジュールは予定どおりにこなせるか。気にしだすときりがない。もはやなるようにしかならない。その一方で風雨にたえられる手荷物や装備がます。何やかやとそなえて旅立つ。そんななかでの気づき。

きょうはそんな話。

予定をくむ

 たいてい家からはなれたところやはじめての場所にむかうときには余裕をもってでかける。それでたいていちょうどいい。あれやこれでたどりつくまでにいろいろある。道をまちがえたり迷いかけたりとささいなトラブルに出会いがち。

それだけにいろんな経験を経てどれぐらいの余裕をもつとよいかこころえてきた。えらそうに述べることではなく、むしろ山のようにある失敗から得た教訓。きもちの余裕をもてればその多くはまわり道でもいい代替案をえらべて善処できる。

当日に

 たいてい予定を組むのは日常のなにもないとき。天候は安定し時間はいつものペースですすむ。そんな無意識でたてたスケジュールとはあくまでも理想的なものにすぎない。

電車の運行がおくれることがあれば、当日のあさの体調がいまひとつのことさえある。そんなさまざまにそなえて旅程のどこかに「予備の時間」ともいえるものをそなえておく。たとえばひと便おくらせてもおなじだけのちの用事をこなせるとか。

どうやらこうするとぐあいがいい。出張にしろプライベートの旅行にしろ、ぎっしりつめこむとろくなことはない。いまだかつて余裕をもたせたつもりでも首尾よく100%をこなした旅なんてかぞえるほどないし、むしろ多少の想定外があるほうが楽しめたり思い出に残ったり。

想定外の例

 計画をたてていちばんこまるのが当日の天候。とくに雨降りはなにがしかの影響が出て、のちの旅程をくるわせる。そこからガタガタとくずれてなにかを抜いたり、入れかえたりがはじまる。もちろんさまざまよぶんな連絡をとるなどよぶんに気をまわしはじめる。

ある出張をまえに夜半から雨がふりはじめた。寝床のなかで雨音を聞き「ありゃ~」と一瞬おもうがもはやどうしようもない。東にむかうのでこれから雨雲を追いかけることになる。

よぶんに傘とコート、さらに変更にそなえて余計に1往復ぶんの旅費さえ確認すればいい。そう思いもうひとねむりして予定の時間にめざめた。ふとんであたまにうかべたものを携え出発。

雨降りのはずが

 家の玄関そばの車~空港前の駐車場~出発の空港~到着の都心の空港~電車~地下鉄~目的の建物~ホテル

このあいだずっとなにがしかの雨降りだった。移動中はどこもかしこも雨模様。それにもかかわらず手もちの傘はたたんだまま。コートにはひとつぶの雨もあたっていない。ちょうどのりかえのタイミングの「~」のときだけ運よく雨降りが中断していたか、軒さきをつたって歩けた。

けっきょく行きも帰りもほぼおなじ道順を往復しただけ。翌日も雨はあいかわらず。それにもかかわらず傘をいちども開かずに家まで帰ってこれた。同時にスケジュールをそのまま予定どおりにこなせた。あちらこちらに気づかいせずになんともあっさりこなせるなんて、むしろ帰り着いてほっとしてからあらためて気づいたぐらい。


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