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めぐりめぐってわたしの胃ぶくろに:いのししカレーを賞味


はじめに

 かなり古い日記が出てきた。8年まえの11月初旬。はたけにさかんにむかったころ。できたやさいを販売し、のこりを自家消費。買うのはほぼ肉・さかなだった。

それがひょんなことから知りあいから正式のてつづきにのっとっり狩りをしたいのししの赤身の肉をいただいた。

これはめずらしいものをということで、カレーにひとくち大にいれた。いのししカレー。

きょうはそんな話。

やさいの収穫のあいまに

 このところあたたかで、ちょうどいいころあいで雨が降りはじめた。やさいたちにはめぐみの雨。土から水をすってぐんぐん育つかんじ。

収穫は11月中下旬ぐらいかなと思っていた聖護院ダイコンや白菜も採りはじめた。やはり収穫は楽しい。そだてたやさいを収穫するのはかくべつ。さらにそれらを食べることができるわけだから、こんないいことはない。

10年以上まえまで自宅の庭さきを菜園にしていわば練習をしていた。庭とくらべるとはたけは陽ざしと風とおしが違う。ワケギを5年ほど庭で作っていたがまるでべつのやさいのよう。圧倒的にはたけのほうがきれい。土のちがいかもしれない。

作業のあいまに

 家庭菜園とはいえやはり農作業にちがいない。食害はつきもの。ことしはさつまいもをいのししにさんざんにされた。このいきものが日記になんども登場。

それで仕返しのわけではないが、このあいだ知りあいからいのししの肉をいただいた。正式の狩猟かつ手順でさばいたもの。せっかくなので合いそうなカレーに入れてみた。

カレーにした

 以前も料理屋でしし鍋で食べたことはあったが、そのときは脂ののった部分だった。ぶた肉とくべつがつかない。今回は野生のいのししの赤身(みごとにあかい)の部分。じつにカレーの風味に負けずにしっかりとあじわいぶかい。

いただきものとしてとくにいい部分をえらんでくださったようで、口にいれるとやわらかく豚のヒレと牛肉のまろやかさをあわせたような味と食感だった。くせなどはかんじなかった。カレーのハーブ類がうまくそのへんをマスクしてくれたのかもしれない。

カレーのつけあわせにニンニクと採れたての生しいたけと一緒にソテーした薄切りをいっしょに食べた。こちらも香ばしい。こんなにいい肉が得られるならこの山のいのししも食べないともったいないと思った。

おわりに

 山からさかんにふもとの人家のまわりをうろつくようになったいのししたち。さかんにあかるい時間帯にもうりんこを中心によく目にする。

やはり人里に慣れてしまったのかもしれない。あまりいいことではないし、大きな親のいのししがいつとびだしてくるかしれない。外出中は注意をおこたらないようにしないと。


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