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楽天イーグルスの投手力、2020開幕時に比べて2021年には飛躍的に上昇してるのでは?という話。

こんばんは、ジンです。

今回は楽天の投手力について語って行こうかと思います。

楽天の投手陣に大きな補強は無いのに

楽天の投手陣、今オフトレードやFAなどは2020年12月30日現在ありません。新外国人にコンリーを補強したくらいで大きな補強はないですね。

ではなぜ投手力が上がっていると自分が思っているのか、書いていきたいと思います。

楽天の投手陣は長年「出力不足」、伸び悩む若手に「館山コーチ」の加入

楽天の投手陣は2013以降、則本を中心に回していましたが、その脇を長年支えていたのは塩見、美馬、辛島でした。彼らは肩や肘に怪我歴があり、右腕の美馬は平均140キロ前半~中盤、左腕の塩見、辛島は平均130キロ台が主のシーズンが続きました。

彼らに続く先発投手の若手として指名した古川、安楽、藤平、近藤らは130キロ後半~140キロ前半を出す程度に留まり、楽天の二軍の育成環境という点でも疑問視されて来ました。(古川は和田恋とトレード、近藤は今季自由契約のちヤクルトと育成契約)

2020年開幕時には伸び悩みの藤平が若手筆頭株、高卒2年目で同じく伸び悩みの引地が中5日で回るなど、かなり状況がアレでした。

そこが明確に今季変わり始めたなと思わせてくれたのが館山昌平コーチの存在です。

館山コーチは主に二軍のリリーフを担当しており、そこでリリーフを担っていた投手が軒並み球速を向上させるなど、ファーム2連覇の大きな要因となりました。清宮虎多朗149キロ鈴木翔天154キロを記録するなど、飛躍的に出力を向上させている効果を見せています。

これらの投手はいずれも、いわゆるフォームの魔改造をされており、館山コーチの育成の手腕が伺える結果となりました。

来季から石井貴コーチは一軍のブルペンに移動。二軍の投手コーチの主な担当は館山コーチになると思われるので、まず長年の課題だった二軍の出力向上環境は整ったと言えます。

ドラフトで即戦力投手を3人補強

また、ドラ1~ドラ3までドラフトで出力の高い即戦力投手を指名したのが投手力を根本的に上げる一因になるのは間違いないと言えるでしょう。

ドラ1早川ドラ2高田共に最速155キロと両者出力が高いのが評価できます。

また、ドラ3の藤井に関しては、出力こそ左腕として平均的なものの、傾きの少ない縦回転軸のストレートなので、岸孝之や松井裕樹のように伸びのある空振りの取れるストレートであると言えます。

怪我人の全体的な復帰

また来季の楽天は菅原、西口、池田隆、釜田などリハビリ組の投手が多く復帰しているのも一つの特徴と言えます。

釜田がファーム選手権でも153キロを計測するなど、彼らは二軍で奪三振力の高い高出力の投手であると言え、彼らが復帰してくれるのも層の厚みを増す点で重要と言えます。

リリーフは守護神松井が基本軸。ブセニッツ、コンリー、牧田を軸に分厚いリリーフ陣

今年の弱点のひとつと言えたリリーフ陣は松井がクローザーにおさまることにより抑えという一つの不安は解消されました。

また、ブセニッツ、コンリーと助っ人の中でも高出力の左右の助っ人を揃えており、この二人を軸にアンダースローの牧田を自由に使うことができます。

宋、森原は不調でしたが、寺岡、福山、酒居、安楽、津留崎、池田駿ら「そこそこ」の成績を残した投手陣が揃っており、彼らも伊藤智仁コーチの「調子のいい投手を登板過多にさせる起用法」がなければどうだったのかなと思います。
リリーフ陣の勝ちパターン以外、いわゆるBチー厶は十分すぎる頭数と言えるでしょう。

先発は則本の復活が鍵

先発陣ですが、当たり前の事を言うようですが、やはりエース則本で勝てるかというのが最大の焦点になってくると思われます。今年の則本はセットポジションでの脱力投法を一年続けており、そこから脱却するとローカル番組で宣言しているのは自分がツイートしたとおりですね。

涌井の最多勝はエース対決を避けた谷間投手と投げた結果でもあり、まず頭の則本でエース対決に勝利する、というのは鍵になるでしょう。

岸、涌井は30代後半に差し掛かっており、美馬は流出。塩見、辛島らのベテラン頼りから脱却し、若手の台頭が必要になってくるでしょうが、先程申し上げたとおり楽天の若手投手は出力が飛躍的に向上しており、「計算はできないけど期待はする」の期待が非常に大きいシーズンと言えます。

また、瀧中、石橋、弓削、藤井らの大卒社会人組も安定して谷間で計算できるのでは?と個人的に思ってます。

ベテラン頼り脱却で「本格派投手揃い」の新生イーグルス投手陣

上記の説明で、楽天イーグルスの投手陣は「計算はできないけど期待はする」の期待が非常に大きいシーズンと言えることがわかったと思います。

野手の場合ある程度実績を持っていたほうが安心できますが、投手の場合は故障歴や勤続疲労なども考慮して、若いほうが有利な場合も多いですね、いわゆるヘルシーさです。

楽天の若手投手陣は長年ヘルシーさは持っていても出力は持っていなかったのですが、今シーズンの頭に期待の若手投手がほぼいなかった状態から、飛躍的に頭数が増えているのが伺えます。

2020楽天の致命的弱点は失点数(ディフェンス面)であり、その不安を解消してくれる編成や状況なのではないかな?と期待しています。

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