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楽天イーグルスにおける来季に向けての課題点

お久しぶりです、コバンです。

今日は楽天が来季優勝するためには?という点について現時点での課題を考察をしていきたい。


結論から言うと自分は若手の底上げが楽天の最大の補強になると思っている。

まず楽天の大きな弱点は2つあり

・ISO(長打率-打率).200超えがスタメンに島内しかいない長打力不足による慢性的残塁野球

・本格派且つ肩肘の若い投手の不足

この2点を改善していくのが何より優先されるべき事項だと考えている。

この2点をFA選手、トレードで補うのは難しい

日本人メジャーリーガーは菊池雄星にしても筒香嘉智にしても今シーズンで価値が高騰し、安値で獲得するのは難しい状況であり、秋山翔吾に関してもISO.200を超える長打力と言われるとかなりの疑問。というか、楽天にいがちな左の中距離ヒッターでは?という印象が強く補強ポイントでないと感じる。

また、日本人のメジャーリーガー、FA選手全般に言えることだが「肩肘が年齢と勤続疲労でもう若くない」という不安点。

則本昂大と佐々木朗希のCSの投げあいで痛感したが、実績持ちのベテランは安定して試合は作るものの、若手で投球に勢いのある若手に比べると爆発力がない。若い投手は奥川、佐々木、山本のCSの投球を見て分かる通りノっていれば球が面白いように走るが、ベテラン投手は大炎上が少なくなる分、試合を作ることに徹する傾向になる。またリリーフ投手に関しても同じで圧倒的出力でねじ伏せるようなピッチャーはFA市場には基本的に出てこない。

今季のFA持ち選手で圧倒的出力を誇るのは現実的に国内FAは考えづらい人材の千賀滉大しかおらず、他のFA持ち投手に関しては肩肘のヘルシーさに欠け山本由伸や佐々木朗希、平良海馬のようなねじ伏せるパフォーマンスは発揮できないと考えられる。

この三投手のような圧倒的出力を出すピッチャーは楽天の二軍から排出するのはすぐには難しいが、支配下の投手を見ても高田孝一、髙田萌生、藤平尚真、藤井聖、鈴木翔天、津留崎大成らを抜擢しても良いのでは?という印象を受ける。ファンによっては信用に足らない印象もあるかもしれないが、一年間二軍を見てきた感想で言うと、少なくとも優勝前の楽天なら一軍に抜擢され大車輪の働きをしていたことは間違いないレベルにもう来ている投手に思う。思い返してみれば2012年に美馬、辛島、戸村、銀次、枡田ら当時20代前半の選手を抜擢したからこそ翌年の優勝に繋がったのは間違いない。

また、長打力不足に関しても同じで、浅村の復活は前提条件として、補強に関しては今季のFA市場を見て鈴木誠也を獲得できるわけでもないので外国人野手を補強するしかない。ただこれはどの球団もやることだし、外国人野手は毎年のように計算はできない。となるとここも生え抜きをある程度モノにしていくしか道はないように思う。特に来年に向けてとなれば、現実的には右はある程度捨てて日本人は左の中長距離ヒッターを育てるという視点に着眼しているのは良い視点だと思う。立花コーチ雄平コーチはともに現役時代左打ちで、左打者を育てるというノウハウに関しては期待できる。具体的な名前でいえば辰己涼介、小郷裕哉、山﨑剛、小深田大翔、渡辺佳明、黒川史陽、武藤敦貴らスイングの強い若手左バッターは多いのでここの中から何人かバッティングを伸ばせれば長打力不足はいくつか改善できるかもしれない。

若手の底上げの他には外国人の補強が必須だと思うが、ここも多分リリーフ投手1人、野手2人の3人で終了だと思われる。ブセニッツは飛び抜けた成績を残さないながらも特に故障歴があるわけでもなくタフで出力も高い。そこにもう1人新外国人リリーフを加え、野手の方は一軍にいるのが一年通して基本的に1人、誰かレギュラー日本人が不振だった場合の為にもう1人獲得しておくくらいなのでは、という結論に至った。

いかがだったでしょうか?ここまで自分の中でも整理していて思ったのは、石井一久の指名した選手たちをそろそろ育てるフェーズに来たのではないかということ。良い素材がかなり揃っているので、今後は若手の活躍に焦点を当てて二軍も精力的に追っていきたい。

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