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12球団のファンの特徴を環境や土地柄、歴史から考察

こんにちは、ジンです。

今回、記事の執筆依頼があったということもあり、前々から考察していた「ファンの気質や歴史の考察」というものをしていきたいと思います。

こういうのって「音楽史」などではよく見かけるんですけど、プロ野球のファンでやってる本って全然ないんですよね。

まああくまで断片的要素から考える個人の考察でしかないので、与太話だと思っていただければと思います。

ファンの2大分類 「ブルジョワ型」と「フーリガン型」

まずはじめに、ファンの分類を考察したのですが大きく分けて二つあります。

それが「ブルジョワ型」ファンと「フーリガン型」のファン種です。
それぞれの解説をしていきたいと思います。

ブルジョワ型

いわゆる富裕層。温厚で精神的に余裕があるのが最大の特徴。土地柄的にも裕福な人間が集まる都市にファン層が形成されていることが多い。野球観でもお金を使うことをに否定的な感性がなく、「補強する球団を叩く」ということをあまりしない。内野席を好むファンが多い。

フーリガン型

サッカー由来の乱暴者のファン。過激で野次やブーイングを厭わない。外野席を好む人間が多い。他球団の補強に「金満」というケチを付けることも多い。嫉妬心や対抗心を隠さない。土地柄的にもそういう土壌があることが多い。

また、球団にも「ブルジョワ属性」の球団が存在し、親会社が裕福であったり、総年俸が高くFA補強を積極的に行ったりするのが特徴。そういう球団のファンと「フーリガン型」のファンは相性が悪い。

巨人ファンと阪神ファンは本質的に同じである。タイプが違うのは「ブルジョワ型」のヤクルト

まず「巨人ファンと阪神ファンは相性が悪いのか?」と考えるファンが多いと思うが、結論としては本質的には同じである。

なぜなら、巨人ファンはほとんど「東京に憧れを持つ田舎者の野球ファン、もしくは東京でも下町の野球ファン」に需要がある球団だからである。長年地方で地上波中継をしてきたこともあり、巨人ファンの大多数は田舎者である。

同じく、阪神ファンもほとんどが大阪の柄の良くない地域のファンか、関西を中心とした全国の地方のファンが大多数である。

本質的には「似たもの」のファン同士で、フーリガン型のファンが中心である。

明らかにここと質が違うのがヤクルトという球団である。ヤクルトはデータ的にもほとんど東京の23区内のような都心で育ったファンが中心であり、地方のファンはほとんどヤクルトのファンにならないのが特徴の一つである。

明治神宮野球場も東京ドームに比べるとかなり都心にあり、都会の育ちのいい富裕層の人間がアクセスしやすい地域にあるのが最大の特徴である。

その為やヤクルトは12球団でも圧倒的に「ブルジョワ型」の人間が多く、「フーリガン型」の多い巨人と阪神とはお互いに相性最悪である。

阪神ファンが巨人を嫌うのは「東京」と「補強をする編成」という属性(ブルジョワ要素)であり、本質的にファンになる心理はかなり似ているというのが私の結論である。

巨人ファンの野球観と報知新聞、日本テレビの影響

巨人ファンの最大の特徴は、基本的に「報知新聞」「日本テレビ」などの影響がかなり強いことである。読売グループはON時代からずっと「巨人のスター像」を”操作”してきており、それがそのまま親の代からずっと子に受け継がれている、という特徴がある。

例えば「岡本和真」なんかは「3割30本100打点」「三塁手」などと、巨人が作り上げてきたスター像「長嶋茂雄」や「原辰徳」にかなり近い選手であるが、彼は出塁率も低く、守備範囲も広くない。結果的にWARなど現代のセイバーメトリクスではかなり低く出る選手だが、報知新聞や日本テレビは岡本和真を「4番」「若きスター」とある種誇大的に扱う。そのため「セイバーメトリクス」を重視する現代の野球ファンとかなりのギャップが生まれている。

また、「小林誠司」なんかも報知新聞イチ押しの選手であり、彼を熱狂的に信奉するファンは、顔以外にも本質的にそういうところに潜在意識がある。

こういった「野球観のズレ」が至る所にあるためSNSなどで度々「読売新聞の影響下にある多くの巨人ファン」と「セイバーメトリクスで客観的に評価するファン」でいざこざが勃発する、という現象が起きる。

「ブルジョワ型のソフトバンク、楽天」と「フーリガン型のロッテ、西武」「隠れブルジョワ球団オリックス」

パリーグに一旦話を移す。パリーグは大きな勢力「フーリガン型のロッテファン、西武ファン」を中心に熱狂的ファンが構成されているのが一つの特徴である。

単なる数ではソフトバンク、日本ハム、楽天が多いのだが、これは地方を本拠地だから、プロスピで強い、有名な選手が昔いた、のような「薄いファン」が多いのが大きな要因であり、SNSを日常的にやるような熱狂的なパリーグのファンはほとんど西武とロッテに集中している。

西武とロッテに共通しているのが地域的に「浦和レッズ」の影響下にあることである。浦和レッズといえば差別横断幕で勝ち点が減るなど、Jリーグトップのフーリガン気質のファン層である。埼玉である西武や、サッカーの応援に影響を受けている千葉のロッテは、まさに「浦和レッズ」のカルチャーを受けているのが特徴である。

また、西武に至っては球団が「流出」を繰り返す球団であり、それが彼らの「ブルジョワジー属性の球団を叩く」という行為を加速させており、ある種「ブルジョワジーを叩くフーリガン気質のオレ」というファンを演じているのである。ロッテは、実は結構FA補強をしちゃっているのだが、同じく「ブルジョワジーを叩くフーリガン気質のオレ」を演じたがっているので、そういう気質を持ったファンが非常に多いのである。

この二球団に被害を最も受けやすいのはソフトバンクと楽天である。この二球団は積極的に補強を繰り返す「ブルジョワジー」属性球団であり、ファンも最近の地方都市球団特有の比較的温厚なファミリー層が多いのが特徴である。つまりは「ファンもブルジョワ属性」である。

その為「西武とロッテってなんでこんななってんだ?」と困惑しがちなのが、ソフトバンク・楽天で、西武とロッテは「ブルジョワジーを叩くオレ」を演じているのが本質的な構図である。

また、日本ハムも地方特有のファミリー層が多く、フーリガン型のファンは皆無と言っていい。この球団も強くなると西武ロッテに叩かれがちである。

オリックスといえば関西の球団であるが、この球団は隠れてめちゃくちゃ金を持っているのがパリーグの中でも特徴の一つである。土地柄的にも梅田駅付近という大阪の中心中の中心にあり、まさに「隠れた超ブルジョワ球団」である。

まさに彼らが「阪神を選ばなかった」のも「阪神はなんかフーリガン気質であわへんわ」ということなのである。

しかし、オリックスの場合、西武・ロッテから見ると「なんか阪神に対抗してるな」という表向きの対抗心、マイナーを愛する人間として同志に見られがちである。なので、楽天・ソフトバンクに比べて叩かれないというのが現状である。

横浜DeNAとニコニコ生放送と「公式NG機能」 何故彼らはポジしか許さないのか

広島と中日はまだ研究不足なので置いておいて、一旦DeNAを語って最後に終わりにしよう。

神奈川といえば「教育に最もお金がかかる都市」として知られている。つまりは、一部を除いては割と温厚な人間が多い土地柄。

そんな横浜DeNAを語るに置いて欠かせないのが「ニコニコ生放送」。これはDeNAがベイスターズを買い取った当初から現在まで続いている「ネットでの生中継」であり、これが横浜ファンが「ポジしか許さない要因」ではないかと考えられる。

横浜DeNAの就任当初の監督は中畑監督、続いてラミレスとまさに「ポジティブ球団のイメージキャラクター」のような監督が続いており、そこに加えてニコニコ生放送では「公式NG機能」というのが付いており、”死ね”のようなネガティブなワードは「運営からブロックされていた」というのが最大の特徴である。

このため、これで生放送を見て育った人間は「ネガティブなワードを実況中に見ないのが当たり前」であり、ツイッターでそのような発言をする横浜ファンは「許されない」し「ほとんどいない」のが実態である。

なので、横浜DeNAは「夢を売るドラフト」「夢を売る監督コーチ選び」をしていれば、「優勝しなくても許されちゃっている」というのが、ほぼ同じ順位の楽天との最大の違いである。

「強気なメディア」の影響下にある阪神ファンに影を落とす「長い暗黒時代」

阪神タイガースは歴史は長いが、江本孟紀氏も言っている通り、ファンが爆発的に増えたのは1985年の日本一からである。ここで爆発的に増えた阪神ファンと、阪神をずっと猛プッシュする地元メディアであったが、翌年以降〜2003年までの「長い暗黒時代」が親世代の阪神ファンから現代の阪神ファンまで影を落としている。

阪神ファンは「今年こそ優勝や!」「M143や!」と言うものの、その裏には「どうせ無理やろw」のようなニュアンスが隠れていたり、ちょっと負けると「もうアカン」とすぐ落ち込むメンタルのファンが多い。

これは阪神タイガースが長年積み上げてきた「ポジのメディア」と「現実の阪神タイガース」のギャップによるものであり、「阪神タイガースのリアルな強さ」を測れなくなっているというファンが多いのではないだろうか。

まとめ

いかがだったでしょうか?私がほとんど1人で作り上げた独自の見解ですので、まだまだ分析のしようがあるテーマだと思いますので、今後ともこのテーマについては考察していきたいと思います。

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