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プロ野球におけるBB/Kの是非〜三振、四球は成績予測に有用か?〜

こんにちは、ジンです。プロ野球や楽天イーグルスを追っかけさせて貰っている者です。

今回は、巷でよく聞く「大学リーグや二軍成績のBB/Kはプロ野球で大成するかに有用なデータ」という論をセイバーメトリクスについて長らく付き合ってる私が切っていきたいと思います。

それではよろしくお願いします。

三振しないということは・・・

結論から言うと「打率にはある程度関連性があるが、OPSとはそこまで相関しない」でしょうと言うのが私の答えです。

まず、三振しないで四球を選ぶバッターがどういうバッターか考えればわかると思います。
三振しないで四球を選ぶバッターは、三振しないだけあって、ほとんどの場合フルスイングせず、三振の多いアッパースイング系のバッターではありません。また、ストライクゾーンが小さく小柄なバッターであることが非常に多いです。例を挙げるとするならばオリックス福田、阪神糸原、楽天小深田のようなタイプが多いと言えるでしょう。

よってこの手のタイプにまず考えられる傾向としては「シュアなバッティングをし、長打は出にくい」と言うタイプが多いと言えると思います。長打率の比重が大きいOPSのような指標ではエンゼルス大谷ソフトバンク柳田のような三振が多いタイプも多く存在し、三振と長打に関してはむしろ反比例しているとも言えます。


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ではなぜ二軍では優秀なBB/Kを叩き出すヤクルト村上西武山川のような存在が現れるのか?

考えられる要因としては「そもそも無双状態に入ってる選手は三振しないから」という話だと思います。しかも、村上選手は普通に20%近い三振をしているので、長打率の割には三振しない、という感じでしたね。

また、先ほどもちょっと書きましたが、近年はMLBの多くの選手や佐藤輝明選手のようなややアッパー気味に打つことによって、ミートポイントが少なくなる分三振が増えても長打を多く打つタイプもデータとして増えていますので、必ずしも三振しない選手が凄い選手とは言えなくなってきている時代になってきています。

BB/Kとは何のために生まれた指標なのか?

では一体、BB/K(四球÷三振)は何のために生まれた指標なのか?

これは投手が左右できる結果としてセイバーメトリクスで考えられているのが「奪三振」と「与四球」だからです。理由としては「前に飛んだら守備がエラーするか処理するかは投手には左右できない」という単純な理由ですね。

野手から見て、投手が左右できる結果でない結果をいかに出せたか、というのを示す非常にニッチなデータがBB/Kなんですよね。

なので、この成り立ちから言えば、大学や二軍の低いレベルでの守備に左右されない結果はある程度見出せるということくらいは言えるかも知れません。

まとめ

結論としては

・三振率は打率と相関すると思われる
・長打と三振率はトレードオフ
・三振と四球は守備に左右されない結果ではある

と言うことができると思います。

皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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