マガジンのカバー画像

プロ野球コラム

11
私のプロ野球コラムをまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

楽天イーグルス 若手スカウティングレポート2024 黒川・武藤・吉野編

こんにちは、ジンです。 今回は楽天の若手のスカウティングレポートを書いていきたいと思います。 評価方法は前投稿したnoteと同じく20-80スケール方式でやっていきたいと思います。 黒川史陽 2B/3B/OF 右投左打 182cm86kg 体格 現在のかなり大きくなった浅村栄斗の182cm90kgとそう変わらない体格で、かなり大柄な体格と言える。 センターラインにしてはあまり足が動くタイプではなく、2Bとして認められるには2017鈴木大地(.260 11本 52打点

ソフトバンクの今オフの大補強は本当に「補強」になっているのか?

こんばんは、ジンです。 今回は今オフの主役と言っても過言ではない福岡ソフトバンクホークスの補強について語っていきたいと思います。 ソフトバンクは今オフ、オスナに4年40億、山川穂高に4年16億、さらにカータースチュワートJr.と2年14億で契約延長、トレードでウォーカーを獲得するなど、パンデミックによる観客動員減の余波で厳冬気味の球界の中では突出した出費と言えるのは間違いない動きを見せています。 しかし、その動きには少なからず手痛い放出や「過大評価」も混じっており、今オ

楽天イーグルスの今オフの誰を補強したらベストなのかを考察する

こんにちは、ジンです。 今オフ、補強の動向がない楽天イーグルスですが、今後のオフの動きについて少し考察していきたいと思います。 ”運用の構想”が鍵となる今オフの補強 楽天ファンの多くはまず一軍の戦力で足りないところが気になる方が多いかと思いますが、今オフで流出が最も激しいのは実は”二軍”です これが二軍のイニング数と打席数のランキングです。赤字が今季戦力外となった選手、グレーで塗りつぶした選手が一軍で30イニング以下&50打席未満の選手となっています。 これはある程

野球本紹介!僕が今まで読んできて面白かった野球本を一挙紹介します!

こんにちは、ジンです。 今回は野球本を紹介しようかと思います。 以前からSNSの方で「セイバーメトリクスは何で学びましたか?」「未経験者で野球をどうやって学びましたか?」という質問を受けていたのですが、僕の場合書籍の部分が非常に大きいです。 それでは早速紹介させて頂きたいと思います。 ①野村ノート 著:野村克也 僕が野球ファンとして一番大きな影響を受けた一冊と言っても過言ではない一冊です。 野村監督のいわゆる”ID野球”をまとめた集大成のような一冊で、昭和〜00年代に

12球団プロスペクトランキング(NPB版)スカウティングレポート付きで書いてみた。

こんにちは。今回はNPBにおけるプロスペクト(期待の若手)ランキングを作ってみたいと思い、記事を執筆してみました。 プロスペクトの評価基準と選出選手の制限 まず、MLBにおけるプロスペクトの大まかな定義は「MLB(NPBで言う1軍)でほとんど出場してない若手の期待株」というニュアンスで話されることが多いです。つまり、佐々木朗希選手なんかは若いと言ってももう完全に戦力化していてプロスペクトの定義には当てはまらないと言えます。これをNPBに置き換えて、私の中で基準を決めて制限

12球団のファンの特徴を環境や土地柄、歴史から考察

こんにちは、ジンです。 今回、記事の執筆依頼があったということもあり、前々から考察していた「ファンの気質や歴史の考察」というものをしていきたいと思います。 こういうのって「音楽史」などではよく見かけるんですけど、プロ野球のファンでやってる本って全然ないんですよね。 まああくまで断片的要素から考える個人の考察でしかないので、与太話だと思っていただければと思います。 ファンの2大分類 「ブルジョワ型」と「フーリガン型」まずはじめに、ファンの分類を考察したのですが大きく分け

2021パ・リーグ順位予想!!!

こんばんは、ジンです。今回はちょっと早めではありますが順位予想をしていきたいと思います。 ではまず優勝から発表していきたいと思います。有料をお試しでやってみたいと思います。 順位予想優勝予想 ソフトバンク楽天ポジポジマンの私ですが、自分はソフトバンクが今の所安定して優勝だと思っています。 理由は2点あります。 ・走塁や集中力の切れ目のなさ ・センターラインの層の厚さ です。 ソフトバンクは良くも悪くも「打つべき人は打つ。それ以外は小技でなんとかしよう」というスモ

プロ野球におけるBB/Kの是非〜三振、四球は成績予測に有用か?〜

こんにちは、ジンです。プロ野球や楽天イーグルスを追っかけさせて貰っている者です。 今回は、巷でよく聞く「大学リーグや二軍成績のBB/Kはプロ野球で大成するかに有用なデータ」という論をセイバーメトリクスについて長らく付き合ってる私が切っていきたいと思います。 それではよろしくお願いします。 三振しないということは・・・結論から言うと「打率にはある程度関連性があるが、OPSとはそこまで相関しない」でしょうと言うのが私の答えです。 まず、三振しないで四球を選ぶバッターがどう

2022年パリーグ順位予想

こんにちは、ジンです。 今回はプロ野球順位予想ということで、私が贔屓しているパリーグの順位予想をさせていただきたいと思います。 私の順位予想の基本的な考え方基本的に私は得点力をどれだけ出せて、失点をどれだけ防げるかという観点から順位予想をしていきます。理由としては単純に得失点差がプラスであればあるほど順位が高くなりやすいという統計データが出ているからです。 しかしながら、それはビッグデータでの話であって、毎年1点差ゲームを勝ち取れたチームの上下のブレはありますし、ラオウ杉

平成以降、プロ野球のエースの歴史を見ながら平成、令和のピッチャーのレベルについて検証する。

こんばんはジンと申します。 今回はプロ野球のエースがどのようなレベルで変遷して行ったのか、その流れを歴史と共に振り返っていきたいと思います。 とは言っても昭和(1988年以前)は資料も少ないので、近代野球から振り返っていきたいと思います。 平成初期のエース 150キロがマックスで出ればエースの時代この時代はまさに「スピードガンがあるためわかりやすく現代と比較しやすい昔の時代」と言える時代です。 大エース格の右腕でもストレートで130キロそこそこを出すのは当たり前。 また変

プロ野球における「戦術至上主義」の限界

こんにちは。 今回は「プロ野球における戦術至上主義の今」というテーマでお送りしたいと思います。 私はサッカーに関してはあまり明るくないのですが、ワールドカップで森保監督が「戦術を置かない監督」として賛否両論を巻き起こしたのをふと目にしました。 サッカーも野球もファンやOBの間では「戦術が重要なスポーツ」として語られるスポーツですが、ここで「戦術を置かない森保監督」に対して「スポーツ界の今」があるように感じました。 日本サッカー界を見渡すと、昔に比べて随分と海外で活躍す