サトウジン(一般人)

どうも、俳句が書ける一般人のサトウジンです。お芝居は停滞気味。このブログも、ね。 ア…

サトウジン(一般人)

どうも、俳句が書ける一般人のサトウジンです。お芝居は停滞気味。このブログも、ね。 アイコンはツイッターのフォロアーさんから頂いたお気に入りです。

最近の記事

詩:「ひとり占め」

花束のためにつくられた花の 幸せはきっと抱かれることで ごっこだらけの都会の中は 溶けるような体温に溢れている 偽のわたしがずっと生きている 影は太陽の検閲の中で もはや延命のしようもあるまい 清潔に身を整える 捧げるために 優しい言葉だった 壊れるまで遊んでもらった 泣けない目の玉のわたしを 馬鹿だなんて思っただろうか テレビの啓示通りに イチゴジャムを潰したような 獣の御馳走にありつく そんなひとり占めの時間が 愛おしいだけだ

    • バレンタイン企画のセリフでございます

      ねぇ〜え〜? 今日バレンタインだよね~? 私、とってもすごいもん作っちゃったんだぁ♡ …気になる? 気になる!? もう〜とっておきなんだからねぇ! じゃじゃじゃ~ん!! 「スピリタスボンボン」!! 中からね、ジュワ〜って、スピリタス入りチョコペーストが溢れてきて、これでもう我が愛しの本命○○(好きな名前をどうぞ)はイ・チ・コ・ロよ〜! …味見?それは弟にしてもらったのよ〜。も〜飛ぶわ跳ねるわで、ノックアウト級の美味しさだったみたい♡……え〜勿体ないよ〜私も味見だな

      • フリーのセリフを書いて見ましたわん!

        パターン① アタイさ、お好み焼きはよく焼きって決めてんの! ほら見て!このキャベツのパリッと乾いてちょーっと焦げたところ……そして豚肉の端っこのキュッと縮んで反り上がった感じ!これがよく焼きの合図なのよ、芸術点高いでしょ〜? え、美味しいかって?間違いなく絶品よ、絶品の絶品、ロッテリア級の絶品だから!べっぴんの私を信じなさいな! あーもうっ、喋ってたら丸焦げになっちゃうから、ほら、ほら! パターン② やめときな、銃は脅しにならないぜ。 ずっと昔から汚れ仕事をやって

        • 童話:マナーに厳しく!

          これは、みんなにとって大事な、マナーのおはなしです。 まもる君は、小学一年生になったばかり。元気印のくいしんぼうで、なんでもがつがつ食べちゃいます。 「お口がソースでべたべたよ!」 「あっ、またこぼした!」 お母さんが困るのも無理はありません。まもる君は、食べるときのお行儀が悪かったのです。 あまりにお行儀が悪かったので、お母さんはつきっきりで、まもる君にマナーを教えることにしました。 あるときは、お肉を切るときにフォークとナイフを逆さまに持つので、 「フォークは左、ナ

        詩:「ひとり占め」

          俳句5句「ぎらぎらの時代」

          草市のなか小走りの空気たち 秋の暮サラリーマンの主語は不明 ぎらぎらの時代を背負ひ秋刀魚焼く 西鶴忌金は吹き飛ぶほど薄き 林檎割る知恵の小さくなるばかり こうやって、フリーで俳句を公開するのは久しぶりです。普段は結社への投句などに向けて何かと俳句を溜めておくものですから(それだけ自分にとって多作が難しいということ)。 あ、ついでに一言。ままならない時代の、ままならない俳句があっても、私は良いと思ってます。それがどんな形をとるにせよ。

          俳句5句「ぎらぎらの時代」

          短詩:水母

          流行りの夢があるらしい 月から海へ飛び降りて 身体が無数の水母となり もはや頭を使わずに済むのだという 働くことに疲れ 語ることに疲れ 祈ることに疲れ 聴くことに疲れ 立ち上がらなくていいと囁いてくれる 海が 私がいなくなる あなたもいなくなる 導かれている訳でもなく 抱かれている訳でもない みんな等しく 選ばれなかった残り者 水母がいる 数えることのできない 誰かだ

          【エッセイ】マックフライポテトが高いのだ

          まずはこちらを見て欲しい。 マックフライポテト、現在単品Sサイズで190円、Mサイズ330円、Lサイズ380円である。昔は全サイズ150円という時代もあっただけにかなり厳しい現状が表れていよう。マックフライポテトSサイズを買うより、カップヌードルを買ったほうが安いという訳だ。(カップヌードルの希望小売価格が180円) 妹がマックの店員を勤めているため、「あのー、マックフライポテトとか高いんだけど、そのー、家族特別割みたいなのできませんかねえ」と半分冗談の感じで尋ねてみると

          【エッセイ】マックフライポテトが高いのだ

          エッセイ:「俳号と身体化」考

          こんばんは。お久しぶりの記事になります。サトウです。 今日は、某有名俳人さんのブログエッセイについて、恐れ多くも自分みたいな一般人が一般人なりに考えちゃうよ、というお話になります。 そのブログエッセイというのがこちら。 窓の会への質問です43-俳号と身体化…https://ameblo.jp/sakadachikaba/entry-12814404647.html その前のこちらも合わせてどうぞ 窓の会への質問です42-駄目な俳号がありますか… https://am

          エッセイ:「俳号と身体化」考

          エッセイ:最近俳句について思うこと

          こんばんは、サトウジンです。 最近「俳句はどうですか?」、なんてフォロアーさんに聞かれるたび、「ぼちぼちですね〜」とお茶を濁しておりますが、今日ここで隠さずにちゃんと言っちゃいますね。 毎日がスランプだと思って俳句を詠んでる。 びっくりした? するよねー。 でも本当のことなんだもん仕方ない。 実際、割りとぎりぎりの句数で毎回投句を乗り切っておりまして、(自分より経験のある)若手が沢山詠んでると聞くと「マジ?」となる(1日100句とか鬼畜か)。 じゃあ所属している俳句結社

          エッセイ:最近俳句について思うこと

          詩(?):意識改革

          ここに林檎があります 林檎は 落ちたことでニュートンに貢献しました あなたはなんですか! いつまでもデスクにしがみついて! 一本の矢があります 一本では 矢は折れます しかし なんですかあなたは! 少しは折れることも考えなさい! 哲学者デカルトの名言にもあります 「我思う故に我あり」 それをあなたときたら! 頭を使えない人に席はありませんよ! 為せば成る! 為さねば成らぬ何事も! 成らぬは人の為さぬなりけり! あなたも やっと分かってください

          詩(?):意識改革

          俳句作品10句「敗北」

          歪むが枯木の性か 巨人の怯え 宝石の手が撲つ 雪の真夜 洗濯機 全て大人たちの計画 水死体にある地図の経験 触れられず 鹿の声 声 声 舞台とは崖 河童忌に遺書を 猿の筆 酷暑の占ひ師も老いて 変異 多喜二忌 てのひらの上は転ぶ 翼を呪ひ 泥のまま 花馬酔木 燕よ 煙草の数の敗北がある

          俳句作品10句「敗北」

          エッセイ:穴

          どうもこんばんは。サトウジンです。 今回は、「穴」についてぼちぼち語りたいと思います。 突然ですが、人間には無数の穴があります。 「え、そうなの?」と思うかもしれませんが、「毛穴があるじゃないか」と言えば、大方の人は納得して下さるでしょう。 あとは、お尻の穴、鼻の穴、汗が出るところも一種の穴みたいなものですね。忘れがちかもですが、お口も立派な人間の穴です。うん、我ながら汚い。 いやはや、人間の身体にひしめく穴は並べて汚いもの。なにせそこが老廃物や汚物の出口であったり、或い

          エッセイ:ラーメン

          夜だ。 たとえば一人の夜のお供には ラーメンが食べたくなる。 や た ら こ っ て り し た ラ ー メ ン が 食 べ た く な る 。 それは、昼間ネクタイを緩められなかったビジネスマンができる精一杯のやんちゃであり、或いは叩かれてガタイが育つ土方のあんちゃんにとってのティータイムでもある。最近では、インスタのストーリーよろしく脈絡なく話を延々と楽しむ女子にも受けが良いらしい。ほらそこ、麺が伸びるぞ。 ラーメン一丁を置

          エッセイ:ラーメン

          新年の抱負

          明けましておめでとうございます。サトウジンです。 えー今年の抱負としましては、 「コツコツやる」以上! …これツイートでも良かったじゃんね。

          角川俳句賞応募連作50句「一歩一歩」

          今回が初挑戦でしたが、結果はお察し下さい。 見返して、気になる表現がいくつかありましたので、そこがおそらくマイナス点になったのではないかと思っております(「結んでひらく」、とかは特に。直しておけばよかったな。)。 やはり編んだ作品は、応募前にきちんと後から冷静に見直すべきですね。 落選展が後からあるとは思いますが、出しません。慰めて欲しいわけではないので。 当然ですが、次回のG氏賞にも出しません。これでは勝てないです(笑)。既に応募したのはって? あれは黒歴史の類と思っ

          角川俳句賞応募連作50句「一歩一歩」

          第10回俳句四季新人賞応募作「花の名」

          改めて、掲載させて頂きます。 予選落ちでしたので、次回頑張ります。 語りすぎないこと、これが特に反省点だと思っております。

          第10回俳句四季新人賞応募作「花の名」