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消すこと

東京電力福島第一原発事故についての調査『国会事故調報告書』から、断片的なことではあるかも知れませんが、書いてみます。

事故の原因である、規制当局(原子力安全委員会)と事業者(東京電力)との立ち位置の逆転した関係、規制する側が主導権を握っていなければならなかったのに、そうならなかった理由の分析がなされています。
東京電力が、電事連を通じて、歴代の規制当局に対してしたこと①市場原理が働いていないことの中で、②情報の優位性を武器に、規制の先送りあるいは基準の軟化に向かう圧力が働いた、という事態であることが説明されています。

②情報の優位性 の中身は、私にとっては謎ですが、情報公開されていない、私物化された知見があることが想像されます。

この事態は、個人と個人の間にも起こることで、ある知見を、持っている人とそうでない人の間には、フラットな関係があれば、どちらかの優位性は発生しませんが、知見が、知らない側のニーズを満たすもの、必要なものであった場合に、水が高い所から低い所に流れるように、移動のための状態が作りだされ、よって、社会的弱者と強者の発生が起きます。

例えば情報公開などの必要性も、これを避けるためにあるのですね。

やっと分かってきました。

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