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お客さまと泣きながらコートを探した思い出🧥

私は18歳の頃からアパレル販売のアルバイトをしていました。22歳で百貨店に就職してからもずっと「ファッション業界」をうろうろしているので大体20年くらい、毎日服と戯れ踊り続けています👗

🌥アパレルではみんな泣いている

百貨店やファッションビルで働いた経験がある人に「みんな泣いてなかった?」と聞くと「みんな泣いてた👀!!」と答えます。

🌙みんな泣いてた

「誰も泣かない日はなかった」と言っても過言ではないくらい、誰かが泣いてます。「誰が泣くのか」と聞かれますと「社員(百貨店の人)」「お取引先販売員(メーカーから派遣された人)」「お客さま」とその日によって違うのですが、バッグヤードでみんなよう泣いていたな〜〜〜〜と思うのです。

👗販売員はだいたい泣いている

「なんで泣くの?」と言われると、色々あると思うのですが、怒られたり、上手くいかなかったり、悔しかったり、とにかく大体の場合泣いているのです。みんな一生懸命仕事をしながら「ううう…」となることが多かった気がします。(別に薄給が原因で泣いている訳ではなく笑、長時間労働&立ち仕事で体力が削られていたのかも…?)

先輩たちは基本的には優しかったのですが、女社会なので細かいことをこまめに注意されると、結界が壊れちゃう人も多かった。部活の縦社会みたいな雰囲気がありました。「目標面談」みたいに上司と二人きりで話す時は、大体の人がメソメソ泣いていた気がします…!(決してモラハラとかではないです!)

ここで面白いのですが、20代の子達だけが泣いていたのではなくて30代も40代も50代も60代の女性もみんな同じように泣いていたので、全然「泣いて恥ずかしい」みたいなのも薄かった気がします。50代の女性の先輩とか上司を「あんなに言われたら泣いちゃいますよね〜〜」と抱きしめてました。

✨お客さまも大体泣いている

接客用の個室でお客さまと「お洋服のお話」をしているときには、結構な割合で皆さま泣いていらっしゃいました。「今しんどくて…」私もうんうんと泣きながら聞いてました。(そして服を買ってくださって帰って行く…👗)

💛コートを探しながら一緒に泣いたお客さま

10年くらい前の話なのですが、お客さま(40代くらい)と一緒にずっと泣きながらコートを探したことがありました。

ご家族が亡くなって、仕事もうまく行かなくて、パートナーさんともお別れしてしまって…そんなお話を聞きながら「しかしながら、コートがないと寒い。」と来てくださって、私も感極まって「それは苦しいですね…寒いですし…。」と言いながらコートをたくさん着ていただいて。

その時、とってもとっても鮮やかな黄色のコートを見つけて、着ていただいたらサイズもデザインもぴったりで、二人でわぁわぁ泣きながら

「これが幸せの黄色いコートになってくれるかもしれない〜😭」

と握手した思い出があります🤝販売員って、本当は泣いちゃいけないんですけど(お仕事だし)でも泣かずにはいられなくて、ファッションというものが、本当にその方の支えになってくれるといいなと思いながらお話をしていました。

そしてこんな出来事は日常茶飯事で、服を買うことと、エモーションが溢れることって、かなりの割合で繋がっているんだなぁと感じていました。(決して、弱みに漬け込んで売りつけているわけではないですっっ🙅‍♀️)

そんな経験から、ブランドバッグは演歌であるというnoteを書きました。

普段オンラインでお買い物をされてる方は「なんで買い物で泣くの?!?!」と感じると思うのですが、実は毎日こんな出来事が毎日起こっていたんだよというお話です。「業界あるある」って他のお仕事の方には新鮮で面白いかも…と思って書いてみました✌️

自問自答ファッション教室などでも、お客さまと一緒に感極まって泣いちゃうことも多いのですが、「服と感情」ってかなり密接に繋がっているよなぁと日々感じています。

〜おしまい〜

🦫こちらのnoteは自問自答ファッションあきやの日記(サブアカウント)のようなものです。ビーバーがダムをつくるように、もそもそ書きます、気が向いたら書きます。リツイートや引用やシェアなどもぜひぜひです🫶
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