国家総合職 政策論文 合格者解答例(9/10点)

政策論文とは

国家総合職の二次試験は色々ありますが、一番面倒なのがこの政策論文ですよね。専門記述は勉強すればいい。面接も対策のしようはある。でも政策論文ってどうすんの?って感じる人は多いと思います。自分もそうでした。

私の場合は特に確固たる自信もないまま本番に臨んだわけですが、無事合格をいただくとともに成績開示で9点(10点中)という何故かよくわからない高評価をいただいたので、参考までに私の解答例を共有し、来年度以降の受験者の方々の参考になればと思いました。

解答例は稚拙な部分もありますが、あえてそのまま残してあります。合格発表前に、試験当日そのまま書き起こしたので再現性はかなりあると思っていただいて大丈夫です。

国家総合職春試験にはもちろん、秋の教養区分での総合論文もほぼ同じ内容なので、流用することができると考えます。是非ご活用ください。

実際の出題例(2022年度試験)

問題:複雑化する食糧問題について、これからの行政官はどのような態度で向き合うべきか?

資料1:人口が増えてるのに、増えた人口がアメリカ型の動物食品を大量使用する食生活を送るせいで、食料資源としても足りないし動物虐待が増えている。技術革新で動物食品の依存を減らして解決していこうねという話

資料2:世界規模で食料システムについてのサミットが開かれていて、そのサミットではどのようなことを目標としているかが述べられた英語の文章

資料3:環境破壊などで食糧危機の要因が増えている一方、市場がそれを正確に理解できず、いざ発生した時に急激な価格上昇が起こり、輸入に頼る日本は危ないよねという話

私の解答例

人類が抱える「食」に関する様々な問題について、これからの行政官は①行政が積極的に介入することを自覚し②地球規模で対処することを前提とした態度で向き合うべきだと、私は考える。以下でその理由を述べる。

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