国家総合職 人事院面接 合格者の対応例(B評価)

人事院面接の概要


国家総合職試験の人事院面接は、位置づけとしては二次試験の一部といえます。一次試験(マークシート)に合格した人は、専門記述試験と共にこの人事院面接を受ける事になります。

配点としては全体の3/15と結構な割合を占めており、これは基礎能力試験の教養試験より重く、専門試験と同じです。

判定はA~E評価のうちどれかで、E評価を取ると足切りになります。大半はC評価だそうですが、ここでB以上を取れば、専門記述試験の方が足切りギリギリレベルでも最終合格に辿り着くそうです。よって人事院面接は重要だといえ、特に論述試験の手ごたえがない人にとっては、起死回生のチャンスとなります。

ちなみに私はB評価でした。まずまずの出来かと思います。

試験の形式


形式はいたって普通の面接です。面接官が3人おり、それぞれから質問をされます。時間はおおむね20分程度で、長くても25分程度です。訊かれる内容は事前に提出する面接カードからのものが殆どですが、人によっては突拍子もない質問をされることがあるそうです(筆者はありませんでしたが)。

試験内容

それでは以下で実際に私が聞かれた質問と応答を書き起こしたいと思います。実施したその日のうちに思い出しているのでかなり正確だと思います。ぜひご活用ください!

話し言葉の部分も全て再現していますがご了承ください。

※が付いている部分は面接カードに書いたことです。

面接官A(恐らく人事院の方)からの質問

A「おかけください」

私「失礼します」

A「受験番号と氏名をお願いします」

私「受験番号○○○○○の○○と申します。宜しくお願いします」

A「廊下で待ってる間は何を考えていましたか?」

私「非常に緊張していましたが、大学で心理学の授業を履修していたことがあり、その際に教わった"緊張していることを自覚すると少し楽になる"というものを実践していました」

A「そんなテクニックがあるんですね。どうやって習得するのですか?私も教えてほしいくらいです」(一同笑い)

私「面接カードに書きました通り、自分は経済学専攻なのですが、他の学問も学びたいと思い、そのようなカリキュラムが丁度ありましたので、それを受講しました」

A「やはり待合室(皆がいる部屋)と廊下では緊張の度合いが違いますか?」

私「そうですね。微かにですが、前の方が話してる音声等も聞こえましたので、自分もこれから面接なんだなと思い、より緊張しました」

A「…それで、ここに来てもっと緊張したということですよね?(笑)」

私「はい(笑)」

A「まあそれについてはご自身でコントロールしていただいて、頑張ってください」

私「はい、頑張ります」

A「それではまずは私から、学業に関する質問をします」

私「はい。お願いします」

A「社会問題解決に役立つ学問を学びたかった(※)とあるが、経済学の他にはどんな選択肢がありましたか?」

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