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福岡にスタジアムが新設される日は来るのか

先週、九大の跡地開発についてこんなニュースが出ていました。

イメージ図にスタジアムらしきものがあった、というだけで全く具体的な話ではないのですが、全国各地でのスタジアム建設ラッシュを見て「福岡も!」という気持ちから出てきた記事なのかもしれません。

ただ、現実的にはかなり可能性の低い話だと思ってしまいます。

博多の森で事足りる

ベスト電器スタジアムこと博多の森球技場は、昨今の「街なかスタジアム」という概念からすると決してロケーションは良くありません。
最寄駅(空港)から徒歩で20分以上かかりますし、周辺も公園や住宅地で商業施設は少ないです。

そういう点で物足りなさはありますが、一方でスタジアム自体は問題なく使えるレベルにあります。
収容人数は2万人と程よく、球技場なので臨場感や見やすさも問題ありません(ゴール裏はやや見にくいですが)。
建設から30年近く経っているので古さはあるものの、改修を加えながら2019年のラグビーW杯の会場にも使われたぐらいなので、Jリーグでももうしばらくは使えるでしょう。
現時点でじゅうぶんなので、新しくスタジアムを造る積極的な理由が見当たらない、という微妙な状況に置かれているわけです。

機運も高まらない

また、スタジアム建設には機運の高まりも必要ですが、その点でも福岡は課題を抱えています。
2024シーズン途中でのアビスパ福岡の平均観客動員数は7391人(4/25時点)と、Jリーグ平均の19585人を大きく下回って最下位です。
昔のアビスパってもうちょっと動員あったよな、と思って調べたのですが、過去にJ1にいた時は平均で13000人ぐらいは入ってました。
昇格した翌年にすぐ降格していた過去と比べると、今年はJ1で4年目と定着しつつありますし、昨年は初タイトルも獲るなどポジティブな要素が多いはずなのですが、なぜか動員にはつながっていません
(その要因について語れるほど私は熱心なアビスパファンではないので、ここでは掘り下げません。)

成績はともかく、毎試合スタジアムが満員に近い状態が続けば「より快適なスタジアムを」という話題も自然と出てくるのかもしれませんが、それには程遠いのが現状です。

これがきっかけになるかも?

というわけで現実的には難しいだろうという話をしてきましたが、今回のニュースをきっかけに何かが動き出す可能性はあります。
着火したのは小さな火でも、それを消さないよう話題にし、たとえ反対意見が多くても議論を生むことで、やがて大きな火になっていくかもしれません。
広島の新スタジアムも、話が動き出してから場所が決まらず長らく足踏みが続きましたが、今年になってようやくオープンにこぎつけました。

福岡にもいつかその日が来るかもしれない、というのをいち福岡市民として楽しみに待っています。
(できれば、私が生きてるうちにその日が来るとよいですね…。)

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