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サッカーも仕事も『球離れ』が大事

サッカーの世界ではボールを持ちすぎることがよしとされず、「あの選手は球離れが悪い」という言い方をされることがあります。
特に最近のサッカーは守備のプレッシャーが速く激しくなっているので、ボールを持って少しでももたつくと相手に奪われるリスクがグンと高くなります。
それでもボールを取られないスーパーな選手も中にはいますが、基本的には判断を速くして、相手に取られる前にボールをつなぎながら進んでいくということになります。

これって仕事にも通ずるところがあるな、と最近感じたのが今回の本題です。

仕事もボールをつないでいく

仕事はタスクに細分化されて、タスクには担当者が必ずつきます。
ひとつのタスクが終われば次のタスクに移り、それが終わればまた次に…といった形で、いろんな人を介しながら仕事が進んでいきます。
この形が、ボールをつなぎながら進んでいくサッカーと似てるなと思ったわけです。

誰かがタスク(ボール)を持ったままだと前に進めず、仕事(攻撃)が停滞します。
仕事の場合は「相手にボールを取られる」ことはありませんが、停滞することで進行管理に影響が出るとか、その遅れが成果にマイナスをもたらすといったことは起こり得ます。
なので、テンポよくタスクを完了させて、味方にパスをつないでいくことが大事です。

タスクを完了させるには処理のスピードが大事ですが、ここもただ手先の作業スピードが速ければよいだけではなく、取りかかる前にタスクの要点を捉えて何をどうすればより速く進められるかを判断することが重要になります。
このあたりも、ボールを受ける前から情報を集め、瞬時の判断で局面を動かしていくサッカーに似ています。

マネージャーの役割も重要

また、パスをつなぐためには味方の動き出しも必要なので、チーム全体でどう動くかというデザインがサッカーにも仕事にも共通して求められます。
ここは仕事でいえばマネージャー、サッカーでいえば監督の役割ですが、イギリスでは監督を「Manager」と表記するらしいのでまさにマネージャーそのものです。

動き方がしっかりとデザインされていれば選手(働き手)は迷いなく動けるので、判断のスピードが上がり、結果として球離れは良くなります
本人の資質とともに、それを生かすチームビルディングもマネージャーの腕の見せ所というわけです。

日本ではマネージャーが管理だけでなく実務を受け持っていたりもするので、監督兼選手のような形になってしまいマネージメントまで手が回らない、なんてこともありますが…。


最近は私もタスクを複数抱えがちで、他のタスクが気になると目の前のタスクに集中できない、といった感じになりつつあるので、球離れを良くすることを心掛けなくてはと思う次第です。

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