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5月のMARCH

まもなく5月も終わり。新入社員の皆さんは、入社式や新入社員研修、配属式や歓迎会・同期会などを一周した時期だろうか?

MARCHあたりの卒業生が背伸びして大手企業に入ると、それまでの人生における、自分に対する周囲の扱いがちょいと違っていることに気づく頃合いではないだろうか?

MARCHあたりの出身者は、名門高校の落ちこぼれじゃない限り、バイト先や同級生の中での精神的な序列は「そこそこ」の位置を占めていたのではないかと思う。
超一流じゃないけど、それなりに賢い人として扱われてきたはずだ。

しかし、石を投げれば早慶以上に確実にヒットする大企業ではそうはいかない。

言ってみれば、MARCHなんて旧帝大や早慶上智がマジョリティの会社では「中卒」でしかない。会社において皆今までされたことがないレベルで「勉強が苦手な子」扱いされる現実と向き合いはじめる時期に差し掛かっているのではなかろうか?

今日はそんな人たちに向けて、パイセンから一言伝えておきたい。

たまに、「パイセンの時代と違っていま⚪︎⚪︎大学はバカじゃ入れないんですよ?!」とか言ってくるヤツがいる。が、アホすぎる。

ならば早慶上智に行けば良かっただろ。
会社の実権を握っている我々より上の世代の人たちがそんな尺度を持って君を採用したとでも思っているのだろうか?
身の程を知れ。

何が言いたいのかと言うと「戦う場所を間違えるな」ということ。
東大・京大卒と同様の人権を「いま」主張してはいけない。彼らに出来ないこと、彼らのいない道で突き抜けることを意識してほしい。海外志望ならNY・LDNじゃなくアジア・アフリカを目指す。
勉強で勝負するのではなく知恵と心で戦う。

英語圏で英語で戦うのではなく、中国語やインドネシア語を覚える。
ローカルスタッフと親友になる。
日本でなら、ツンケンするのではなく、用務員さんや警備員さん、運転手さんと誰よりも仲良くなるんだ。
資格に囚われるのは良くないが資格を取るのだって良い。
エッジが立ってる資格なんて面白い。

君は何の資格を持ってるんだ?と聞かれた時のために「生ビール職人」の資格を学生時代に取っておいた。
いまだにネタに出来る。
頭だけじゃない、愛嬌で勝負だ。

ガリ勉どもに勉強だけで立ち向かうな、絶対勝てない。
ニッチな武器を身につける。
ビジネス職でもマクロ組めるとか、プログラムできるとかだ。

大丈夫。
将来に対する不安を抱くことがいちばんのエネルギーになる。

自分を俯瞰する。
自分自身をRPGのキャラだと思う。
持ってるスキルを列挙する、欲しいスキルを列挙して、努力して身につける。

会社の名前で飯を食わない、自分の名前で仕事をする。
暗くならない、笑うところに人が来る、福も来る。
明るくあれ。

会社に縋らなくても生きていけるようにする。
そのためには、転職サイトに登録してエージェントと繋がっておく。
常に自分の「時価」を把握する。

転職エージェントからいま採用の場で売れているスキルを聞き出す。
それをすかさず学ぶ。

大企業をクビになっても怖くないスキルが自身につけば自信がついて、気も病まない。

カッコつけてクールぶってないで、時にはバカになって、会社の上下左右と仲良くしておく。
仲良くなれない?自分はコミュ障だ?
うるさい、だまれ。
「相手を笑顔にさせる」を心がければ誰とでも仲良くなれる。
自分のエゴを少しでも相手に押し付けようとするから変な感じになる。
自分を俯瞰して、もう一人の自分を作り出し、そいつを動かすんだ。
だから、コミュ障なんて甘えだ。

いま、あなたは何者でもないかも知れない。
そして、なんの努力しなければ何者でもないままで終わる。
でも、地道な努力を続けていれば、いずれきっと何者かになる。
完成は今じゃない。35歳あたりを目指すんだ。
昨日できなかったことを今日できるようにする。
そういう毎日を繰り返すんだ。
人生は螺旋階段で、大企業に入ることはゴールじゃない。

一方で、大企業は安定している、福利厚生も良い。クビにもならない。
悠々自適に生きていく選択肢もある。
実際、趣味の世界で超有名な人が、実は大企業の人だったというケースもよく見る。そういう生き方もある。
趣味の世界で大成する生き方はとても豊かな人生だと思う。
激務だけが人生ではない。

身の程を知ることは大切だが、自分を褒めてあげる、許してあげることができるのもまた自分だ。
人生は長い。浮き沈みだってある。
たまには転んだって休んだって良い。
人にマウントを取られることだってある。
だけど、とにかく生きよう。
熱中できる何かが見つかればそれだけで人生幸せだ。

頑張れMARCH!

おしまい

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