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にしん漬を仕込んだ

寒くなってきた。
こたつも石油ストーブも、大きな顔をして部屋に鎮座している。
来週あたりから寒波がきて、真冬日の予想だ。
そうなると、じいさんが漬物を仕込む時期の到来だ。
畑の大根は、大失敗で、太くて短くて、漬物用には厳しいが、しょうがないので干している。どんな沢庵漬になるのか心配だ。
今日は、にしん漬を仕込んだ。
じいさんとばあさんの二人用だから、ほんの少しだ。
大根2本・2kg、キャベツ300g、にしん250g、麹100g、塩70g。

ミルフィーユの完成
ちゃんとにしんも入っています

ミルフィーユのように、大根とキャベツとにしんを並べたら、塩と麹を振り振りして、また同じことを数回くりかえす。最後に、残った麹と塩をまんべんなく振りかけて、ふたをして、重石をしっかりとして、暗いところで一カ月位置いておく。


う~ん重い石だ


この間に、麹と塩とニシンが野菜にしみこんで、発酵・熟成していく。
とりあえず一カ月待たないと、結果はわからない。
漬物全般だが、途中でチェックしてカビがでていたりすると、ガックリだ。
ひたすら信じて、我慢して熟成をまつのだ。
今、熟成中なのは、「大根のみそ漬け」だ。
味噌1kgとザラメ300gをよく混ぜ合わせて、丈夫な袋に、軽く干した大根と一緒にれて置くだけだ。
半月ぐらいになるので、味見してみた。
「美味い!」ばあさんも、美味しい美味しいと、あっという間に平らげた。
でもまだ早い。芯まであめ色にしみ込んでいない。
また封をして、冷蔵庫にしまった。
あまりの美味さに、畑の細い大根を追加した。
キュウリの古漬けが、残っているのを思い出した。
明日か、明後日には塩抜きして、味噌漬けにしてみよう。
しなしなでしわしわのキュウリの味噌漬けは、相当美味いよね。
子供の頃は、リヤカーに色々な味噌漬けを積んで、売りに来るばあちゃんがいて、半分強制的に売り込んでいった。でも美味かった。本当にうまかった。キュウリと大根の味噌漬けは、クルミ味がする、究極の味だった。
大根植えて、たくあん漬けて、味噌漬けも仕込んで、今年は久しぶりにニシン漬けも仕込んだ。
こんなことをしていると、寒くて暗くて長い冬が、少しだけ短くなる。
柿も良い感じに仕上がってきた。
試食したら、すっかり渋が抜けて、あま~い!
明日、ばあちゃんに届けに行こう。

柿の飴色が完成した
毎年のことだが干し方が汚いなあ

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