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学会元幹部の回想からColabo仁藤夢乃と共産党の協力関係を紐解く!

共産党アップデートのキーパーソン


一般社団法人Colaboが東京都から委託を受けている「若年被害女性等支援事業」の委託費用、報告書、会計が非常に杜撰という点で様々な指摘を受けています。特に

https://note.com/hima_kuuhaku/n/n00f570ec7e51

暇な空白さん、Twitter名では暇空茜/Kiyoteru Mizuharaさんの追及は鋭いです。その中で一般社団法人Colabo・仁藤夢乃代表と共産党との関係が指摘されています。

会計などの指摘についてかなり激怒。

仁藤さんも有権者だから共産党を支持することはありえますし、女性支援・ジェンダー政策という意味でも協力関係は考えられます。私はどちらかというと共産党が仁藤さんの活動に「便乗」している気がしています。それは共産党活動のアップデート、いや党存亡をかけた「便乗」といってもいいかもしれません。

そこに「創価学会」というキーワードを加えると仁藤ー共産党の関係性が歴史の必然ということがご理解頂けると思います。

『池田大作の品格』故・小多仁伯氏との思い出

私は故人の方の言葉や回想を持ち出すのはかなり慎重にしています。なぜなら改編可能だから。ただこれは別のメディアでも書いたことなので既報ということで紹介します。
2007年に『池田大作の品格―憂慮される池田Xデー後の社会的混乱』を上梓された故・小多仁伯さん。同氏は創価学会で芸術部、広報に関わった元幹部です。非常に温厚な紳士で生前はいろいろとご教示頂きました。

実は私、創価学会も共産党も言うほど抵抗がありません。ただ理念や政治主張が違えば関係者と議論もするし問題視もするという程度です。むしろ両団体は戦後政治の検証に欠かせません。ですからなるべく広い立場から意見を聞くように心がけています。

そういう思いがあるから小多仁さんのお話は非常に興味深いものでした。昭和31年に創価学会に入信された小多仁さんが初めて地域の会合に行くと、学会員はレクレーションで軍歌を歌っていたそうです。

創価学会と軍歌。実に対極的な関係です。創価学会は「世界平和の実現」という理念があり公明党も併せて中道リベラルという性質を持ちます。ところが軍歌を合唱する点に驚きました。

それには以下の背景があります。

昭和31年頃は第二次世界大戦の混乱が落ち着き「戦記ブーム」がやってきます。そんな影響があったかもしれません。また今の若者と異なり当時、みなで合唱というのは一種の娯楽でした。団塊の世代が「歌声喫茶」というのもその名残り。

それともう一点、重要なのは学会員は地方出身者が多く、東京で商店や町工場で働きます。首都圏のインテリ層ではなく、土着型、土の香りを残した人たちです。こういう出身だから軍歌を歌うのも抵抗はありません。現在、自公政権として自民党と関係が続くのも根源のところが土着型保守だからでしょう。

非労組の中小零細業者を学会と共産党が奪い合った

学会員は中小零細企業の労働者が多く、仲間が傷病で困ると食事や身の回りの世話など助け合ったそうです。労働組合の救済が得られないからです。

対して共産党はレッドバージにより公務員・大企業で党員を獲得することが困難になりました。そこでターゲットが非労組の中小零細企業労働者に向かいます。

つまりもともと創価学会と共産党は支持者が共通していたのです。両者は長らく対立関係にありますが、イデオロギー的な事情よりもむしろ草刈り場が同じ。これが対立の真相ではないでしょうか。

一時は創共協定(1975年)で融和を模索する動きもありますが、現在に至るまで実現はしていません。

さて非労組で年金も少ないであろう層が高齢化します。そこで創価学会傘下の公明党と共産党の議員が生活保護申請のサポートをします。詳細は以前の記事、こちら

生活保護申請の有力ルートは政党ではなく役所の“ あの部署”

でも触れました。同記事で生活保護申請の有力ルートは公明党と共産党だったのが「男女共同参画課」といった女性支援の部署に移行している点について説明しています。

生活保護申請の有力ルートは公明党と共産党という点について私は全く否定的に見ていません。救済の網から外れた人が公明党や共産党にサポートしてもらえば結構なことです。ただし弱者救済、高齢者支援という活動パイの奪い合いという側面は否定できません。

そこで「男女共同参画課」の存在感が高まるのは活動パイ減少を意味します。もっとも公明党の場合、与党で閣僚も送り込めるから政治的な影響力は大きい。

逆に共産党は党員の高齢化という問題を抱えています。

共産党「60代以上の 党員8割」 の現実に 白旗 !?

高齢化という点では創価学会も同様でしょう。それにそもそも高齢化は日本全体の問題です。しかし共産党はそれが顕著。

そこで共産党が存亡をかけるのが「女性支援」「ジェンダー施策」ではないかとの推測です。

女性活動家とシン共産党作り

共産党が地方選で若い女性候補を擁立する傾向があります。それはジェンダーバランスという観点もあるでしょうが、もう一点は「女性支援」を意識してだと考えられます。

彼女たちの言動はエキセントリックだけど、おおよそマルクス主義、科学的社会主義、こんなカビの塊とは無縁です。

吉良よし子さんにマル経を講釈してくれって依頼しても「富の分配」と言えたら100点満点でしょうね。だけど面倒なマル経なんて無用、無駄。

「女性と弱者に寄り添う」を体現できるならば早い話、そこいらのギャルでもいいのです。いやいやむしろ「家出してパパ活して共産党に出会った」ぐらいのストーリーがあった方が「女性支援」にはちょうどいいかも?

ただ自前でギャルを一から育成するのも難しい。ところが一般社団法人Colabo・仁藤夢乃という理想的な活動家がいるじゃないですか。メディアも好意的にとらえ共産党と同等に政府・自民を攻撃する。また本人も共産党に対してシンパシーを持っているのが大きい。

ジェンダー政策は世界的な課題。日本の省庁、自治体も無論、最重視しています。共産党にすれば

世界的ですもんね、乗るしかない、このビッグウェーブに

といったところ。しかも若い女性は共産党の前近代的なイメージを払拭できます。今風に言えばシン共産党ですよ。

かつては非労組の中小零細労働者に党員の草刈り場を見つけ、自党の高齢化が顕在化した中、女性支援に活路を求めたところシンボリックな活動家がいた―――。

つまり共産党にとってColabo・仁藤夢乃は会うべくして会った存在ではないでしょうか。



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