見出し画像

2/27 ニュースなスペイン語 Marco fundacional de Lenguaje:言語基盤モデル

まずは用語の簡単な説明から。

基盤モデルは「ファウンデーション・モデル(Foudation Model)」とも呼ばれ、ウィキによれば「膨大なデータで学習した大規模人工知能モデル」を指す。

基盤モデルの代表格はあの「Chat GPT」だ。

そして、今回のキーワードは、特に(específicamente)、スペイン語とその他の国内の準公用語(カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語)を学習させて(entrenado)、何かをさせるための人工知能のモデルということになる。

もちろん、この「何か」の可能性は無限大。

用語の説明はこれくらいにしておいて…。

現在、カタルーニャ州のバルセロナで、ワールド・モバイル・コングレス(Mobile World Congress;MWC)なるイベントが開催中で、小生は知らなかったが、これは世界最大級(la mayor feria del mundo)のデジタル関連機器の祭典らしい(今週の木曜日まで開催されるとのこと)。

そんなイベントの場でペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)首相が華々しく打ち出したのが、冒頭で説明したモデルの創設(creación)だ。

しかも、「大規模な(Gran)」という形容詞が付くのだから、まぁ、景気が良い。

今年で18回目(18 edición)となるMWCには、国王フェリペ6世(Felipe VI)やカタルーニャ州知事ペラ・アラゴネス(Pere Aragonès)らが参列した。

目新しいところでは、パラグアイ共和国大統領サンティアゴ・ペニャ(Santiago Peña)も招待された(でも、何故?)。

大規模言語基盤モデルの開発には、バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター(Barcelona Supercomputing Center;BBC)をはじめ、スペイン王立アカデミー(Academia Española de la Lengua)やスペイン語圏各国のアカデミー連盟(Asociación de Academias de la Lengua Española)が参加することになる。

BSCは、昨年の12月24日の小欄でも紹介した世界最大規模のスーパーコンピュータ「MareNostrum(「我らの海」の意)」を管理する機関だ。

スペイン1ヶ国だけでなく、他のスペイン語国と連携しながらモデルを創り上げていくところが、話者5億1000万人を20ヶ国に擁するスペイン語らしい。

果たして、今回のモデル構築の重要拠点のひとつとなるカタルーニャ州は、知事アラゴネスが言うとおり、「チャンスの地(tierra de oportunidades)」になり、「世界の発展に寄与(hacer que el mundo avance)」することができるか。

ちなみに、アラゴネスは「微力ながら(modestia y humildad)」と付け加えているが、内心は、闘志に燃え上がってるはずだ。

写真はワールド・モバイル・コングレスの会場に集結した閣僚の面々。

前列は左から、サンチェス、ペーニャ、フェリペ6世。

ちなみに、サンチェスの身長は190センチなので、並ぶと、大体、どの国の閣僚よりも頭ひとつ(か、ふたつ)くらい飛び出るが、ペーニャの身長は公式発表がないから不明だが、中々、肉薄してる。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240225/sanchez-anuncia-creacion-modelo-lenguaje-inteligencia-artificial-lenguas-del-estado/15985437.shtml