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最強の営業って「⚫︎⚫︎」ことだ。

以前、営業はじめの一歩の話を書きました。
「自分が何をしている人か、もっと言っていいんだよ」
という話。

これははじめの一歩。
自分が何をしていて、何を求めているか
知ってもらわないことには
求めているものは入ってきません。


今日はちょっと進んで「仕事ください!」とか「うちの商品どうですか!?」と言わない営業について、書いてみたいと思います。

売り込みってできますか?



私は「売り込み」的な営業は得意じゃありません。
商品の良さをアピールして買ってもらう的な…
多くの人が、そうではないでしょうか。


でも、雑談の流れで、友達とお茶しているような時に
「お願いします!」って言われるのです。
その「お願いします!」が起きる時って、どんな時かというと

「相手に興味を持って、話を聞いている時」

です。

人って、聞いてもらいたい生き物だと思う。

「こうした方がいいですよ!」という強い言葉には反発したくなるけど
「面白いね、どうしてそう思ったの?」と聞かれると
どんどん話したくなってしまう。

私だって、聞いてもらえる側になると、こそばゆいけど嬉しい、心満たされる。聞いてくれた人に、気づけば色々お願いしたくなっちゃう笑



先日、ある団体のファシリテーターとして、年間通して「事業を一緒に作っていく」お仕事を任されることになりました。

きっかけは、前年度のその事業にイラストレーターとして関わったことです。
ポスターひとつ作るにも、私は担当者さんを質問責め。

「この事業って、どんな目的で始まったんですか?」
「参加者の人にどうなって欲しいんですか?」
「なるほど、じゃあ、この部分が課題なんですね」
「理念はとっても素敵ですよね!こうなったらいいですね」

とにかくあれこれ聞く。
これくらい聞かないと、事業の主旨に沿ったポスターが作れないのです。

事業の本番にも、グラフィックレコーディング(会議の内容をイラストと文字でまとめたもの)を描くために同席していたのですが
会が終わるたびに、また質問責め。

だってつまんないもの描きたくない
いい事業のグラレコを描きたいから…気になっちゃう笑

「今日、この部分めっちゃ楽しかったですね!」
「前回より参加者増えて良かったですね、何かされたんですか?」
「この事業って、ここを改善したらもっと良くなりそうですよね」
「次の展開ってどんなふうに考えているんですか?」
「あの参加者の人についてどう思いますか?」
「せっかくやってるんだし、よくしたいですよね〜〜!」

それを繰り返しているうちに、担当者や会に関わる複数の人から

「あの人をファシリテーターにしたら、事業が良くなるんじゃないか」

と推薦されていました。

思ってもみない話でしたが、他の仕事でも、イラストレーターとして関わったけど「事業そのものを改善することもお手伝いしたい」と思うことが多かったので、最高のチャレンジだ!と思い、全力で企画書と予算書を作り
来年度から正式に担当させてもらえることになりました。

今、たくさんの人が関わる複雑な事業を進めていく方法について猛勉強中です。

「相手に興味を持つ」


私に営業を教えてくれた先生も、言っていたことです。

個人事業主の友達とお茶していて、その子の仕事のことが
聞きたすぎて、1時間くらい根掘り葉掘り聞いていたら
最後に
「ねぇ、しゃおりさん、私の困りごとを解消する
パンフレットを作ってくれない?」
と頼まれれたり。

常連として通っている整体院。90分の施術時間で
世間話的に、整体師さんの仕事の近況や、これからやりたいことの話になりその後私が「今ホームページ作る勉強してるんです〜」と話したら
「え!俺がこれからやりたい事業のページ、作ってよ!!」という話になったり。

気づけば、お仕事いただく時って、そんな時ばかりかも。


聞きたいと思ったら、聞く、でいい


これ、衝撃だったたとともに
私が生きやすくなった考え方なのですが

「誰の話でも聞かなくていい」。

「仕事にならないからいいや」という話ではなくて、相手と関係性を深めるかどうか、慎重に考えていいということ。
あまりNOを言わないので人との境界線が希薄だった私には、衝撃でした。

自分が本当に「聞きたいな」と思える人の話を、掘り下げること。
お願いしたい!と言われた時、モヤっとせずに
「やってあげたい」と思ってから、受けること。

疑問なことがあるうちは、確認したり、持ち帰ったりしてから、返事をすること。お互いが安心できるまで、ラリーを諦めないこと。

仕事をもらいたいという邪な気持ちや、ただ断れなくて…で、無理して話を聞いて、予期せぬ信頼をもらっても、お互い幸せにはなれないし、あまりにも人となりを知らない状態で受ける仕事は、トラブルのもとなので。(経験者は語る)


そして「お願いしたい!」に応えたいと思ったら
そこからは受け身ではなくて、自分から提案することです。


「本当に!?じゃあ、帰ったら詳細を送るので、打ち合わせを組んでもいい?」
「提案書を送っていい?」
「料金や納期はだいたいこれくらいだけど、進めてもいい?」
「作るために改めて詳細聞きたいんだけど、いいかな?」
「打ち合わせの日にち、今決められる?」


などなど。

上司のいる会社と違って、コトを動かすのは自分しかいないので。

ここで遠慮して「本気かな〜?」「友達に売ってもいいのかな〜?」と考えて話をなぁなぁにするのは、お願いしたいと盛り上がってくれた相手に対しても失礼なので、自分が主導権を持って、進めてあげてください。


お仕事につながって、自分も人も幸せにできる機会が増えますよーに!
お仕事って、相手からお金を取ることじゃなくて、対価をいただいて人を幸せにすることです。堂々といきましょっ


ところで私、夫の話だけ全然聞けないんですよね。
すまんな…



めっちゃ話を聞いて作るホームページ制作サービスを、相方のなかじまさんとやってます。

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