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「選ばない」は人生を溶かすということ

最近、新しいお仕事の打診をいただいた。
初めてご一緒する方と、慣れないジャンルのお仕事…

「見積もりをください」と言われて、つい

「経験の浅い仕事で…○○さんならいくらくらいで出されますか?」

とお聞きして、提示していただいた例に
「では、その金額で!!」
と答えたのだけど

いや、ジャンル初心者とはいえ情けないなぁ
「決める」っていつまで経っても苦手だなあ、と。
だからこそ「決められなくて決めてもらう」が
相手に責任を負わせるようで申し訳ないなあ、という気持ちになった。

(信頼し、頼りにしている方なので、ありがとう、全力で頑張りますの気持ちとともに。)



文化を恨むほどに…


決める、っていつまでも苦手だ。

レストランのメニューは永遠に迷った挙句
選んだものが「めちゃくちゃ食べたかった」かというと
どれも「これじゃない」と思う時の方が多い。
お土産やお祝いなんかも悩みすぎて
この文化無くなってくれ、と文化を恨む始末。

高校や大学の進路を提案してきたのは親
就職先をアドバイスくれたのも親
そういえば、結婚式場も、親のアドバイスそのまま…

自分で何か選ぶときは、消去法か、時間切れでやむを得ず。

逆に、プロジェクトや仕事では判断に困らない。
自分以外を基準に「やりたいこと」ではなく
「最適なもの」を選べばいいから。

「私はこれです」
「こうしたいです」
「これがほしいです」

って、なかなか言えない。

今、フリーランスとしてバリバリ(??)やってて
言いたいことをはっきり言ってそうな私
そんなふうに生きてきたの、意外だろうか。

強制的な決断の連続


そんなふうに生きてきた私にも、
強制的に決めなければいけない毎日がやってきた。

育児。

長女を産んでから、産む時から、決断の嵐。

緊急帝王切開をします、良いですか?
母乳?ミルク?
病院に連れて行く、行かない?
予防接種は?
お薬を使う、使わない?
離乳食は?何を食べさせる?食べさせない?
どこの保育園を選ぶ?
休ませる、休ませない?

これらの決断は、今でも大半が…
お母さんがするのだ。
頷いてくれるお母さんが多いと思うけど

「どうしよう?」と夫に聞くと
「お前の好きな方でいいよ」と言われるのだ。

そうじゃない。
そうじゃないんだよ。

決定権が全部自分にあって
小さな命の決断を
一つ一つしていかなければいけないのが重荷で
それについて、共に責任を負ってくれるはずの人が把握すらしてくれていないのが
寂しいんだよ。

育児に関しては、現在進行形。
少しずつ共有できることは増えたけど
習い事、学童、お友達関係や勉強の決まり…
「一緒に考えて決める」ができる日…は
くるかなぁ…

だから「自分で決める」ことの大変さは
知っているつもり。

選ばないも「選択」なんだ


人って、1日に35000回も「選択、決定」しているんだって。

「これが食べたい」
「この電車に乗ろう」
「あの人にメールしよう」
「次のプロジェクトは…」


なんていう、目に見える大きな決断から
選ぶ言葉、歩く方向、見るもの、聞くもの…

そして「選ばない」という選択…

上司からの提案に、思考停止で「わかりました」と答えた。
疑問に思ったけど、聞けなかった。
嫌だったけど、言えなかった。

これらも立派な「選択」なんだ。
その、決められなかったことの責任は、どこにあるんだろう。

そして…思うところがありながらも
「選ばなかった」の先に、爽やかな未来っていうのはあまりない。

自分の人生を「選ばないの連続」にしていないか


お仕事の岐路に立つ
自分の人生にモヤモヤしている
お客さんたちの話を聞いて、思う。

選ぶのが怖くて、決断を先送りし続けていて
それでいて
「選べない」が、モヤモヤの原因になっている。

集客がうまくいかない。
でも、あの方法は私に合ってない気がする
そんなことするなんて、怖すぎる
一番大事な商品を、思い切って全力で宣伝して
ダメだったらダメージが大きいし…
誰かに習う?私は人を選ぶし
コンサルって金額が高いでしょ、それなのに…
SNS?苦手なんだよねぇ

そして、何も選べないけど
「なんだかなぁ」って
人付き合いとか、成果の出ないこととかに
時間を溶かしていく…

自分の将来が見えない、と思う。
今の仕事に不満はないし
でも、このままじゃダメな気がするし
周りは副業やフリーランスを推奨するし
私にも何かできるかもしれないし…
でも、やめて食べて行けるか不安だし…
あぁ、今日も、勉強、趣味、休息
何もできないまま、寝る時間。

「ファミレスでずっとメニューが選べない」の人生版。


でも「選べない…」と思ってウダウダしている間も
時間は過ぎていく。


「選ばない」という選択で、人生を溶かしている…


怖くない?

自分で言っててちびりそうです

もっと早く動けばよかった


決断が苦手な私はいつも
失敗してから、追い詰められてからやっと
「本当に欲しいもの」
に手を伸ばす。

手を伸ばして終わりじゃない。

やりたいことを、仕事にして
それで生計を立てていく。

もっと発信を頑張って
自分のサービスを届けたい・・・

そう「する」って決めてからスタート。
コツコツの始まり。

決めてからいつも思う

「もっと早く、始められていたら…」

って。

SNSが数万フォロワーのあの人が
いかにコツコツ積み上げてきたのか
それが見せかけなんかじゃなく「努力」の結晶なのか

自分には想像できない売り上げを上げている人が
大切にしていることが
本当に当たり前のことで
それをきっちりやっているだけだって

やってみてわかる。

「もっといいものがあるはず」
「もっと楽で、私にぴったりで、一気に結果が出る何かが…」

なんて思っている時間は、無駄だったと。

斜に構えて、外の世界にくだを巻いて、悩まなくていいことで悩んで。
そうやって時間を溶かしている間にも、自分より先に決めた人たちは
ただただ、毎日を自分のためにコツコツ使ってきたということが。

だから、決めるのが怖いんだよね
「できてない自分」「溶かしてきた時間」に向き合って
自分の今を認めて、リスクを背負って
一歩を踏み出さなきゃいけないんだから。

「選ばない」と、いろんな嫌なことが起きる。
望まない仕事だったり、人間関係だったり。
でも、それと同じくらい、メリットがある。

「自分の現実を直視しなくていい」

っていう
大きなメリットがね。

そろそろちびる通り越して
漏らしましたね。私は。(お前かい)

凡人が選択と決断をするために、必要なこと


ここまでの文章で自分が一番ビビって、漏らして大変なことになっているしゃおりから、いいお知らせがある。

自分の人生を主体的に選択すること…生きることに、遅いことなんてない。
そして、結構具体的にいい方法がある。

何よりもいいのは、人に相談すること。

自分のことって、自分が一番わからない。
だから、人に相談しよう。
できたら、ちゃんと意見をくれる人がいい。
叱ってくれる人も最高だ。
ただただ、優しく聞いてもらう時間もあっていい。

私が恵まれていたなあ、と思うのは
いつも周りに相談できる人がいたということと
相談にお金を使うことにも、あまり抵抗がなかったこと。
きっとグダグダウダウダでうざかった時もあるだろうけど
ひとりで悩んでいいことはなかった。
途中、夫と育児について相談して選択することができない、と書いたけど
夫も、私が頼ればまぁまぁ嬉しそうに親身になってくれる。

私が今たくさん関わらせてもらってる、SUNABACOでも言われてる。

「ひとりぼっちになったらダメだよ」

本当にそうだな、と思う。

ひとりにならない、のリスク(?)は
人との信頼関係を築かなければいけない、ということだ。

助けてもらったら、お返しがしたいと思う。
ありがとうやごめんなさいをちゃんと言う。
ズルをしたり、自分だけが奪っていい思いをしよう、という人が好かれるはずはない。

人とちゃんと関わる、と、覚悟を決めて
逃げも隠れもせず、関わること。

そして、納得するまで悩んで調べること。

ここまで書いてきたことと相反するかもしれないけど、そして私自身もまだ咀嚼しきれてないけど
私の信頼している友人が、口すっぱく

「本当に、人生にはその人のタイミングというものがある」
「絶対に遅すぎるということはない」

と言っている。
決められない、ということは、まだ情報が足りないんだ。
自分にとっての決め手がないんだ。
だったら、納得するまで知ったらいい。

多くの人に足りないのは、自分を知ること。自己理解。

私は
「もう、このうだつの上がらない状態から抜ける、ちゃんと仕事する」
と決めて、自己理解が進んだところから仕事が大幅に伸びた。

統計学や性格診断テストなど、他者からの印象や主観を一旦離れた方法で自分を知ることも、めちゃめちゃおすすめしたい。

個人的にはここ2年くらい、数秘術が大ブーム!楽しすぎて、ガチ鑑定ができるように講座を受けている(笑)
自分の性質を知って、今まで「じゃまだ、短所だ」と思ったところが自分の性質で、その性質があるからこそ、今の作品を作ってこれたことを知った。そして「みんな、心整えよう♪」というゆるふわなノリじゃなく「自分の人生を生きろよ!!本気で!自分の表現を取り戻せよ!!」とみんなに言いたいのだ、とわかって、ある意味諦めがついたというか、、決心がついた。

みんな大好き(?)つづりさんのマンガ数秘ラボ。

SUNABACOなかまこさんもおすすめしているエニアグラム

こういうの、バカにしないでいっぱい見てほしい。
自分について知り、考えるということを、これでもか!ってほどやっていいよ。そこから、他者にどう貢献できるか、何を幸せと感じるか…
自分の人生を「納得して」選び取るヒントが見つかる。

今まで選べなかった人は、自分を後回しにしてきた人。
それにはきっと、いろんな事情があったんだろう。


でも、自分で選択することを増やす、ある意味「我がまま」に生きることで、人の役に立てることも増えて、人生も豊かになる。

失敗もある、恥ずかしいこともある。
でも、人生溶かすより、楽しい。

だから、かっこ悪く、足掻いてみようよ。
失敗するかもしれなくても、一個一個、選んでみよう。

【予告】
SUNABACO江別で近々「SNS発信迷子集まれ!自分の雑誌を作る会」という勉強会をします。参加無料。内容いい感じならば全国展開もある…かも。
「自分の棚卸し」をして「人からのフィードバックや意見」をたっぷりもらい「じゃあ、自分ってどんなことを発信する?」をビジュアル化するワークショップです。こういうのなんぼあってもいいですからね。
自分のことって自分じゃわからない…何度も一緒に考えよう!

ここにお知らせ出るはず↓

共同主催なかじまさん、いつもthank you…


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