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もう一つの心の休め方〜心のアクティブレスト〜


「休日にしっかり休んだはずなのに、
 心が休まらなかった」

「一日ゆっくりしていたのに、
 仕事へのやる気が回復しない」

そんな心の疲労感に
お悩みの人がいらっしゃるかもしれません。

どうすれば心の休養を適切にとれて、
心のエネルギーを回復することが
できるのでしょうか?

この記事では、
身体の休め方を参考に
2種類の心の休め方をご紹介します。


パッシブレストとアクティブレスト

身体の疲労回復に
「パッシブレスト」と
「アクティブレスト」という考え方があります。

「パッシブレスト」とは
日本語で消極的休養と呼ばれるもので、
身体を安静にして疲労を回復する方法です。

いわゆる「休む」というと
このイメージかと思います。

疲れがたまっている時には、
あまり動かないことで
その疲れを癒していく。

余談ですが、「消極的」という言葉が
少しネガティブな意味を含むので、
個人的には「受動的休養」と訳した方がよいのではないかと思います。

一方で、

「アクティブレスト」とは、
日本語で積極的休養と呼ばれるもので、
あえて身体を軽く動かし回復する方法です。

軽く身体を動かすことは、
体内の疲労物質の排出を促します。

元々は、翌日まで疲れを残さないために
アスリートに導入された回復法なのだそう。

運動後に軽く身体を動かすクールダウンも
アクティブレストの一種です。


心のパッシブレストとアクティブレスト

さて、
私たちが今知りたいのは
「心の休養」という問題です。

この問題を考えるにあたり、
先ほどの「パッシブレスト」と
「アクティブレスト」という枠組みを
活用してみましょう。

パッシブレストとは、
身体を安静にして疲労を回復する方法でした。

これを心に当てはめると、
心をみだすようなものから離れて、
心を安静に保つことで疲労を回復する方法
です。

たとえば、

仕事や雑事から離れて一日自然の中で過ごす

携帯の通知を切って家やこもれる場所で過ごす


など、
心を揺り動かすようなものから離れ、
静かで穏やかな心でいられるようにする

それにより、心の疲労を回復させます。

こちらの方がやはり
イメージはしやすいかもしれません。


では、
心のアクティブレストとは
どのようなものでしょうか?

アクティブレストとは、
あえて身体を動かし疲労を回復する方法でした。

これを心に当てはめるなら、
あえて心を動かすような行動をすることで、
心の疲労を回復させること
です。

たとえば
少しこった料理をしてみたり、
スポーツ、ボランティア、創作をしてみたり、

そうした、仕事ではない、
プレッシャーのかからない場面で
楽しみや小さな達成感が得られる行動をする。

それが、
心のアクティブレストです。

これは臨床心理における認知行動療法の
「行動活性化」という手法がベースにあります。

とはいえ、
疲れきっていると、
そうした行動すら面倒になってしまいます。

しかし、
前述した心のパッシブレストで
いまいち回復しないと感じているなら
心のアクティブレストを試す価値はあります。

昔ハマったもの、趣味にもう一度触れてみる
新しい趣味を探してみる。

そうした小さなことでも、
心を楽しい方向へ動かしてみると
不思議と他にもエネルギーが向いていきます。


性格と方法

ちなみに、
私は心のエネルギーを回復したいときは、
1人になるのが好きです。

とはいえ、
私が行うのが
パッシブレストとは限りません。

なぜなら、私は1人で美術館に行ったり、
海を見に行ったりと
アクティブレストをするからです。

性格的に大人しいから
パッシブレストじゃないといけない
ということは決してありません。

1人でもアクティブレストはできます。
むしろ、1人の方が気兼ねなく
羽を伸ばせるという方もいるでしょう。

性格やその時の自分に合った
方法を選んでみてくださいね


心と体は同じじゃない

しかし、
ここで一つ注意です。

私は、身体の休息をヒントに
今回の記事を書きました。

体には物理的な形がありますね。
しかし、心には形がありません。

だから、体とまったく同じ原理が
心にも働いているという訳ではありません。

たとえば、
筋肉はあえて負荷をかけることで
筋繊維に傷をつけてから回復させると
強くなります。

しかし、
心にあえて負荷をかける、
怒鳴ったり圧をかけたりすることが、
心を強くするということに根拠はないです。

ともすれば、トラウマをつくり、
取り返しのつかない傷を
生むかもしれませんよね。

だから、
体と心を同様に語ることは
気をつけなければなりません。

そのうえで私は、
今回の2つの休養の種類を
一つのたとえ、メタファーとして
心にも応用することが有効
だと考えています。


心の休め方が下手だったばかりに
心を崩したかつての私と、
同じように苦しむみなさまへ向けて。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます!

私は、「人生迷子を1人でも減らす」ために
日々活動をしております。



「人生迷子」を減らすために
運営している具体的なプログラムが
こちらです!

よろしければ、
自己紹介も兼ねたこちらの記事も
ご覧ください。


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